2021年10月30日土曜日

車にバック補助ミラー

 家族旅行の折に借りたレンタカーには、内蔵タイプのカーナビにバックカメラ機能もついていて、ギヤをバックに入れるとモニタが自動的にバックカメラへと切り替わる仕組みになっていた。なかなか便利なので、同じような機能を自分の車に後付け設置できないか調べてみた。

 バックカメラだけを買って、後付け式カーナビのモニタにつなげようと考えたが、外部入力端子がついてなく断念。
 バックカメラと4.3インチ専用モニタがセットで3千円ほどで買える。シガーソケット端子に電源スイッチがついていて、入れるとカメラが起動してモニタに表示される仕組み。ドラレコ同様に自力で配線&設置できるが、手動でスイッチを切り替える面倒がある。
 シガーソケット端子分岐が3つに増え、フロントガラス周りにドラレコやカーナビなど3つのモニタが配置されるも雑然とした印象で避けたかった。


 数日考えたすえ、電源不要の単純な補助ミラーで対処することにした。リアウインドウ上端に設置し、車外後部の様子を運転席ルームミラーで確認するというもの。
カーメイト 車用補助ミラー 後方確認 CZ385
(ヨドバシ通販で実質1,548円)

 スズキワゴンR_5MTはリアワイパーが上についていて、リアウインドウにモーターボックスが飛び出している。補助ミラーはその下端に設置することに。

バックドアを開けて設置

 車を明るい予備駐車場に移動し、目印として赤い三角停止板を背面の縁石上に置く。ベースプレートをガムテープで仮止めし、適当な位置を調整。その後付属の粘着テープで本格設置した。

 車から三角停止板までの距離は40センチほど。昼間の屋外なら、ルームミラー経由でなんとか見える。屋根のある車庫内で試すと、グレーの布基礎や黒系の外壁をはっきり確認はできない。
 ルームミラー経由でなく、振り返って直接見ると鮮明度は増す。


 試してないが、夜はほとんど見えない感じだ。バックライトを光量の強い電球に変えるなど、何らかの対処が必要になる。昼間限定だが、後方の安全確認には、ある程度役立ちそうだ。

2021年10月29日金曜日

期日前投票に行く

 午後から妻と地区センターへ不在者投票に出かけた。火曜にも行ったが、早すぎて肩透かし。今回は事前に確かめてあった。
 駐車場は車でいっぱい。コロナ禍でイベントが激減している最近では珍しいことだった。
 会場に入ると中高年が多数いて驚く。過去の期日前投票でこれほど混んでいるのは記憶にない。今回の選挙、投票率はけっこう高いかもしれない。

紅葉が街までやってきた

 ついでに借りていた本を返し、次に郵便局に回って来月分の食費を下ろす。カード決済がじょじょに増えつつあるが、食費だけは未だ現金にこだわっている。

 その後、近隣のニトリへと向かい、孫娘宿泊用の敷きマットレスと冬用掛け布団を調達。現在使っているものと同じ50ミリ厚の硬質マットレスが3,990円、カバーなしで使える吸湿発熱掛ふとんが5,990円だった。
 合計9,980円のうち、投稿謝礼でいただいたJCBギフトカードで9,000円分を支払い、残りをカード決済とした。昨年からの分を溜めてあり、飲食に使うことも考えたが、まあ妥当な使い道だったろう。
 年末まで2ヶ月あるが、寝具の準備は整った。

2021年10月28日木曜日

ミシンのトラブル

 孫娘の成長がこのところ著しく、先日の家族旅行では専用の大人用布団をホテルが準備してくれた。眠りながら激しく動き回るため、これまでのように母親と同じ布団では、大人がゆっくり寝られない。
 そこで年末の宿泊に備え、我が家でも孫娘専用の寝具を用意することにした。今後身体が小さくなることはなく、早めがよろしい。

 調べた結果、敷布団と掛け布団を各1枚、ほかに枕と敷きパッドを用意すればいいと分かる。
 手始めに枕と敷きパッドをトライアルで調達。トライアルで寝具は初めて買ったが、オリジナルの柔らか枕35×50センチが399円、オールシーズン対応のシングル敷きパッドが799円という安さ。これは助かる。


 枕カバーは端布で自作しようと思ったが、実は先日からミシンの調子が悪く、「目飛び」という現象が起きて満足に縫えない。
 糸くずかホコリのせいかと考え、釜を分解して徹底掃除を試みたら、直線縫いはほぼ回復した。ところが、ジグザグ縫いが相変わらず不調。糸やボビンを換えたり、下糸強さを調節したりしたが一向に改善せず、いよいよ本格修理かと覚悟を決めた。

 ミシンは1年前にネット通販で買ったばかりで、保証期間は8月末で切れている。シンガーの代理店を調べると、車で15分の場所にある。

 補修費のことが頭をかすめ、運び込む前にもう一度修理を試みようと、未練がましくネットで検索。すると、針を交換すると復帰することがあるとの記事を見つけた。
 半信半疑で#14のミシン針に交換して試す。すると、トラブルがあっさり解決して拍子抜けした。針がよく折れるため、最も太い#16に最近換えたばかり。これが不調の元凶だったらしい。

 生地に合った太さの針でないと、目飛びの大きな原因になるという。裁縫箱には薄地用の#9、普通地用の#14、厚地用の#16と、3種類のミシン針が入っていた。
 目飛びは初めての経験だったが、今後は生地の厚さに応じて、こまめに針を交換しよう。修理を外注する前に自己解決できてよかった。

2021年10月26日火曜日

出遅れず大根調達

 漬物用の大根を買う時期だった。つい出遅れて欲しいサイズが売り切れてしまい、右往左往するのが常だったが、今年は過去ブログを検索し、今週始めが勝負と踏んだ。
 いつも買っているディスカウント店に出かけ、Lサイズの洗い大根20本を2,226円で入手。配達は頼まず、そのまま車に積んで家に戻った。
 すぐにウッドデッキに干すはずが、珈琲を飲んだら陽がかげってきたため、翌日に順延とした。これが昨日のハナシ。


 翌日の今日、午前中から別の店に定番食料品を買いに出る。大根は車に積んだままで、干すのをすっかり忘れていた。
 買物帰りに地区センターで選挙の期日前投票を済ませるつもりが、行ってみたら木曜からだと判明。借りていた本だけを返して戻る。

 昼食後、ようやく大根をウッドデッキに運んで葉っぱの処理などをし、18本をしばって干した。残りの2本は普通に生で食べる。


 夕方から雨がぱらつき出した。例年通りシートをかけて養生しようとしたが、以前に長雨にたたられて干上がる前にカビが発生した苦い経験がある。寒波の到来も今後予想され、夜や雨天時はテラス戸から屋内に取り込み、昼間の晴天時のみウッドデッキに干すことにした。
 手間としてはシートの取り外しと大差なく、よりリスクの少ない対応といえよう。

2021年10月23日土曜日

カレーホットサンド

 前日の夕食で久しぶりに作ったカレーがやたら美味く、余った分が翌日も奪い合い状態。
 妻は普通にご飯にかけて食べていたが、私は先日入手したホットサンドメーカーを使い、カレーホットサンドイッチを作ることにした。


 内側に薄くマーガリンを塗り、耳を落とした食パンにカレーと家庭菜園から採った山東白菜をはさむ。情報通りに片側1分ずつ焼いたが、全く焼き足りない。
 追加で2分焼いたら途中で焦げる匂いがし、あわてて中断。どうやら表側2分、裏側1分ほどでよかった模様。

 少し焼きすぎたが、味は抜群だった。初めてホットサンドメーカー本来の使い方をしたが、焼き模様がつかない製品だったことに気づく。味には無関係でも、ちょっと物足りない気がした。



 夕方からPAを使った「ぼっちライブ」を2階スタジオで実施。外で歌えない時期にやっているライブ形式の練習で、通算8度目となる。
 しばし使ってなかったせいかエフェクターの調子が悪く、マイクをPAに直結して歌った。(その後回復した)フォーク系の曲を中心に、延々1時間近くも歌う。

北の旅人」南こうせつ
いちご白書をもう一度」バンバン
東京」マイ・ペース
学生街の喫茶店」ガロ
サヨナラ模様」伊藤敏博
Too far away 君への道」水越けいこ

万里の河」CHAGE&ASKA
危険なふたり」沢田研二
池上線」西島三重子
どうぞこのまま」丸山圭子
ブルーライト・ヨコハマ」いしだあゆみ
 この日は喉の調子が抜群で、いくらでも歌える感じだった。上旬にやった河畔公園ライブの出来が悪く、納得できなかったが、自信を回復した。
「いちご白書をもう一度」でB7sus4のコードが思い出せずに困った。コードチェックも含めて、定期的な反復練習は欠かせないようだ。

2021年10月19日火曜日

糠平温泉旅行〜後編

(前編からの続き)
 朝6時に横で寝ていた妻の起きる気配で目覚めた。4時にトイレで一度起きたが、0時以降は孫娘の夜泣きもなく、ぐっすり寝られた。
 妻はただちに24時間利用可能の温泉に行き、6時半にはお嫁さんと孫娘が起きて温泉へ。入れ替わりに妻が戻ってきて、今度は長男が起きて温泉に向かう。私は長男が戻った7時15分に温泉に入った。

 7時40分から朝食。夕食同様に品数が多く、食べきれないほどだったが、旅は意外にエネルギーを使うもの。全員が完食した。


 温泉がすっかり気に入った孫娘、朝食後にも入りたがったが、大人たちはすでに退却モード。「また今度ね」となだめ、9時15分にチェックアウトとした。

 ロビーにある鹿の剥製前で家族写真を撮ってもらう。縫いぐるみだと思っていた鹿が、かっては生きていた本物と知り、孫娘はびっくりしていた。興味津々の様子で、剥製の作り方を詳しく教えてあげる。
「目玉はどうするの?」と重ねて尋ねるので、目だけはガラスで作るんだよと教えると納得していた。


 ホテルから糠平湖畔沿いの道路を北へ進む。廃線になった旧士幌線の跡地が残っていて、いくつかが観光名所になっている。
 目当ては東岸にあるタウシュベツ川橋梁で、朽ち果てたアーチ型のコンクリート橋梁と糠平湖との対比が美しい。時期によって湖の水位が上がって水没してしまうが、見られることを事前に確かめてあった。

晴れなら湖面の青との対比が美しいはず

 車では橋梁近くまで行けず、国道沿いの狭い駐車場に車を停めて原始林を通る細い道を展望台へと歩く。
 遊歩道入口に「10/6にこの付近でクマが目撃されました。充分ご注意ください」とあり、一同ビビりながら、なるべく大声で話しつつ進む。10分ほどで展望台に到着し、そこから対岸のタウシュベツ川橋梁が見渡せた。
 3人の家族連れが展望台にいて、互いに写真を撮りあう。途中の旧士幌線跡地でも写真を撮り、クマが怖いので早々に退去することに。

旧士幌線跡地

 時計は9時50分、ここから糠平温泉を通って鹿追町へと向かう。カーナビは距離優先で幌鹿峠経由を指示するが、昨夜の道はもう通りたくない。スルーして道幅が広くて安全な士幌町経由を選択した。

 273号線を南下していたら、道沿いに立派な道の駅を発見。時刻は10時30分で、宿を出てから1時間余が経過している。カーナビ情報やBプランにもなかったが、ここでトイレ休憩とした。


 この「道の駅かみしほろ」が1年前にできたばかりで、木をふんだんに使った斬新なデザイン。地元食材が中心のレストランやカフェ、売店などの施設が充実していて、すべてが新しくて清潔。敷地内には遊具つきの公園やドッグランまである。
 家族一同大感激し、カフェラテやソフトクリームなど、想定外の珈琲タイムとなった。孫娘は公園内のアスレチック遊具がお気に入りで、何度もトライしていた。


 お土産もここで調達し終え、11時過ぎに出発。1時間ほど走って12時20分に鹿追町の「ランチ&カフェえんじゅ」に入った。福原美術館内にある店で、美術館とは別の入口から自由に利用可能。
 美術館併設とあって、広い窓からは庭に並んだ美術品が一望できる。室内には絵画やステンドグラス作品が随所に展示され、高級感を醸し出している。



 メニューはパンやパスタの軽食系が中心。サンドイッチ、おろし和風ハンバーグ、ペペロンチーノなどのセットをそれぞれ注文する。孫娘用にマンゴーパフェも追加した。

 私はサンドイッチを選んだが、これまで食べたことのないような美味しさ。地元食材の旨さなのか、何らかの隠し味が入っていたのか、記憶に残る味だった。
 セットにはサラダ、デザート、ドリンクまでついてきてうれしい。ドリンクには全員が珈琲を注文。落ち着く店で、思いがけず長居した。


 13時20分に店を出て、数百メートル先の道の駅しかおいまで移動。一帯には町民ホールや公園、美術館が整備され、公園には植木を刈り込んで作られた動物が多数あるはずだったが、なぜか見当たらず、芝刈り機が忙しく行き交うだけ。

 孫娘を遊ばせるあてが外れ、ちょっと困って大人の希望者だけで行く予定だった神田日勝記念美術館に全員で入ることにした。
 入館前に5歳児でも入場可能か確認すると、大人が目を離さないという条件でOKが出る。観覧料は530円で高齢者割引はないが、未就学児は無料だった。
 神田日勝の作品は以前に道立近代美術館でも観ていて、好きな画家だった。2年前のNHK朝ドラ「なつぞら」にも登場し、欠かさず観た。鹿追の美術館にはぜひ行きたいと思っていたが、ようやく実現した。


 高い天井が特徴の館内に私たち以外の見学者はなく、静謐な空気に満ちている。重厚な馬やピカソを思わせる前衛的な絵、写実的な風景画など、時期に応じて多彩なタッチの作品が並ぶ。スポットを効果的に使った照明も巧みで、充分に堪能できた。

 お絵かきは大好きだが、本格的な美術館は初めての孫娘も、食い入るようにじっと眺めている。公園や遊園地遊びとは違う何かを感じ取ったようだった。
 我が子が幼い時期にも、よく美術館巡りをしたもの。そうした経験が心の栄養になっていると信じたい。


 1時間近くもいて、14時40分に鹿追町を出発。いよいよ旅も終わりに近づいてきた。最寄りの十勝清水ICから再び道東自動車道に乗り、札幌へと戻る。
 車中では相変わらず孫娘が「私は誰でしょう」を交代でやろうとせがむ。出題者が孫娘、お嫁さん、私で、解答者に妻や長男が時折乱入するというスタイルが1時間ほども続いたが、やがて疲れたのか後部座席の3人は順に眠ってしまった。

 運転する長男に睡魔がこないよう、助手席の私は眠らずに事業運営や所属サッカーチームのことなどを延々と話す。私同様に宮仕えから独立自営の道をたどったことで、息子も人間として一回り成長したことを、会話の端々から感じ取れた。


 予定通り17時15分に無事我が家へ到着。2時間半も休憩なしで突っ走ったせいで、全員が我が家でトイレ休憩となる。
 丸2日留守にした家は17度まで室温が下がっていて、温度設定を最大にして暖房ボイラに点火した。

 長男一家とはここでお別れ。「とても楽しかった。じいじ、美術館ありがとう。今度はS叔父さんも来れたらいいね」と、まるで教えたように孫娘が言う。
 終始はしゃいでいた孫娘を筆頭に、家族全員が生きる喜びを確かめられた旅だったように思える。時期によって参加する家族は変わるが、元気でいるうちはこの種のイベントを極力続けたい。

2021年10月18日月曜日

糠平温泉旅行〜前編

 長男一家のご招待で、2年ぶりに家族旅行に出かけた。定番になりつつあった秋の家族旅行も、昨年はコロナ禍で中止。緊急事態宣言が解け、感染も下火になっている今年は再開のチャンスだった。

 移動は感染リスクの少ない車。我が家の軽自動車には全員が乗り切れず、長男がニッサンマーチをレンタルしてきた。
 移動費を含めた旅費を負担してもらうのは心苦しいが、10月が誕生月である私たち夫婦の誕生祝いも兼ねているという。今年開業したネット通販事業も順調らしく、素直に好意に甘えることにした。

途中に寄った竜仙峡の紅葉

 行き先は大雪山国立公園の一角にある糠平ぬかびら温泉。新形コロナ復興支援キャンペーンで、道民限定の宿泊割引があるという。
 3年前にも同じ大雪山国立公園内の層雲峡温泉に家族旅行したが、そのときは北の旭川経由で走った。上旬に旭川の三浦綾子記念館に行ったばかりということもあり、今回は南にある道東自動車道経由で向かうことにする。

 10時35分に長男一家の乗った車が迎えにきた。チャイルドシートがないというので、私の車から積み込む。
 予定より15分早く、10時45分に出発。天気予報は曇りで、快晴の秋空は期待できないが、まずまずのドライブ日和だった。


 レンタカー搭載のカーナビに従い、南東へと進む。274号線を順調に走って、11時55分に長沼町の「マオイの丘公園道の駅」に到着。2階のレストラン美夕で昼食とした。
 私とお嫁さんは「ながぬまTKG」という豚汁つき卵かけご飯を、妻はあんかけ焼きそば、長男はジンギスカン定食、孫娘はキッズオムライスと思い思いのメニューを選んだ。


 予定より早く12時50分に出発。事前に作った旅行スケジュールでは、ここから高速に乗って一気に東へ走るつもりだったが、時間に余裕がある。Bプランとしてリストアップしてあった途中の竜仙峡に寄り、紅葉見物をすることに。

 30分ほどで竜仙峡近くの滝の上公園に着く。3年前の家族旅行の帰りに初めて行って、紅葉が見事だった。今回も紅葉がピークで、あちこちを散策。
 歩き疲れて公園内の東屋で一休みし、孫娘が手伝ったという手作りカボチャクッキーと持参の珈琲でオヤツタイムとした。




 14時くらいに出発し、近くの夕張ICから高速に乗る。道東自動車道は初めて走ったが、道央から道東へ日高山脈を貫いているので、途中に多くのトンネルが連続する。
 普段とは違う景色に孫娘は大喜び。スタート直後はいやがっていたシートベルトにもじょじょに慣れ、大きな成長を感じた。

 トンネルに飽きると「じいじ、《私は誰でしょう?》やろう!」と誘ってくる。
「私は野菜です」「緑色ですか?」「上半分だけ緑です」などと、各自がイメージした物を質問形式で当てるというなぞなぞゲームだが、道具不要の言葉遊びなのでドライブには最適。台本がなく難しいが、求められるままに延々つきあった。
 3年前の家族旅行から、運転はすべて長男が担当している。免許取得直後は物損事故をしばしば起こしていたが、最近は安価なレンタカーサービスを利用し、よく家族で出かけるという。運転に不安はなく、私は助手席で楽なナビ役に専念できる。
 道沿いには場所に応じて趣の異なる紅葉が随所に広がっている。標高の上がったトマム付近では、前日降った雪による樹氷と、その下に広がる紅葉とが絶妙なコントラストだった。

 1時間半走って、15時半に途中の十勝平原SAでトイレ休憩。成長したとはいえ、孫娘はまだ5歳。定期的な休憩は欠かせない。

 小さなSAでトイレと充電スタンド以外の施設はなく、自販機には温かい飲物が見当たらない。屋台が2店あり、落としたての珈琲2杯とフライドポテトを買ったら、大喜びする孫娘を見て店主がコロッケ2パックを無料でくれた。店じまいする直前で、廃棄する予定だったという。
 百合根とゴボウという珍しいコロッケで、車中で珈琲と共に美味しく食べた。いわば2度目の珈琲タイムだが、食べることは旅の大きな楽しみのひとつだった。


 屋台の店主から下り線で事故があったはずと知らされた。ひとまず走り始めたら、5分ほどで確かに事故で通行止め。予定では音更帯広ICで下りるはずが、10キロほど手前の芽室ICで下ろされた。
 やむなくカーナビを頼りに一般道を走る。明日の帰路に通るはずの鹿追町を経由し、新婚時代に立ち寄った懐かしい然別湖畔を通って、然別川沿いの幌鹿峠(パールスカイライン)の山道をひたすら上る。
 日は落ちてあたりは闇に包まれ、細い道には外灯もなく、崖下側にはガードレールすら見当たらない。場所によってはすれ違いも難しいほど道幅が狭く、ヘアピンカーブの連続で、生きた心地がしない。
 家族旅行で事故などあってはならず、山道に不慣れなお嫁さんは悲鳴をあげるが、幸いに霧や雨はなく、見通しは悪くない。
 行き交う車は皆無で、カーナビで進行先のカーブを予測しながら慎重に進み、30分ほどでようやく峠を超えて温泉街の灯りが見えたときは、家族一同安堵の胸をなでおろした。


 寄り道や予期せぬ通行止めなどあって、ホテル到着は予定より1時間遅れの17時20分。あたりはすっかり暗くなっていて、チェックイン後ただちに大浴場へとむかう。

 宿泊はキャンペーン対象の糠平温泉ホテル。100年近い歴史のある老舗で、建物や設備は古いが、かけ流し温泉の質はよく、冷えた体がホカホカ温まる。
 温泉でもコロナ感染する例があると聞き、客は少なかったが、用心して入浴中もマスク姿を通した。いわゆる「黙浴」である。


 19時30分から食堂で夕食。私たち以外の宿泊客は2組4名のみで、空いている。
 乾杯で誕生日を祝ってもらい、並んだごちそうをいただいたが、バイキング形式でないこともあって、落ち着いて食べられた。
 地元で採れた山菜を中心に、たくさんの料理が並ぶ。味つけはどれも抜群で、美味しく食べた。
 1時間ほどで食事を終え、13畳大の部屋に戻る。布団は孫娘を含めて5組敷いてくれた。
 古い旅館タイプのホテルで、遊戯施設や売店の類いは一切ないが、無料Wi-Fiはあって、ネットやテレビで思い思いに過ごす。


 22時くらいに床についたが、昼間からずっと興奮状態の孫娘が寝ようとしない。廊下は寒かったが20度に設定したFF暖房機がじょじょに効き始め、暑くてなかなか寝つけない。

 23時くらいに暗闇の中を携帯を頼りに、窓際まで暖房機温度を下げに行った。ついでに前室に続く引戸を少し開放。部屋が冷えてきて、うつらうつらし始めたとたん、今度は孫娘の咳で起こされる。妻やお嫁さんも起きて、3人で対処。暑すぎて布団を飛び出していたようだ。
 続けて部屋にある電気ポットが突然沸騰し、激しい音をたて始める。再び携帯を頼りに対処。2度試みて、なんとか停止に成功。その後ほどよい室温と静寂が訪れ、全員がようやく眠りについた。
(後編に続く)

2021年10月17日日曜日

秋から冬へ

 北海道上空に11月中旬なみの寒気が入り、旭川や網走では初雪も降った。日中の気温が7度までしか上がらず、午前中から暖房ボイラに点火。15時くらいまで微小運転させる。

 昨夜から掛け布団を上から2番目の厚さに変更。それでも明け方の寒さに起こされ、足元に今秋初めて電気アンカを入れた。
 肌着は今日から厚めに換え、ズボンは一昨日から裏ボア付きに交換済み。(インナータイツはさすがにまだ)


 10月中旬のこの時期には、秋から冬へと季節が一気に移行するボーダーラインがあるような気がする。
 以前に3月中旬の冬から春へ線を引いたように季節が切り替わる時期を「冬去り日」と記したが、同じ言い方に習うなら、「秋冬日」とでも名付けようか。

2021年10月14日木曜日

暖気循環換気扇

 秋から冬へと移行するこの時期、陽当たりのよい2階と1階との温度差が激しくなる。午後になると太陽が西にまわり、1階西側窓からも陽光が差し込むため幾分解消されるが、それでもときに温度差は3〜4度にもなる。
 暖房ボイラを運転し、1階床下暖房の熱が上昇し始めると、この問題は一挙に解決するが、それまでの1ヶ月間ほどを効率よく乗り切るため、2階の暖気を1階へと導く手段をかねてから考えていた。


 思いついたのは4年前のこの時期。実行を逡巡するうち寒気がやってきて暖房ボイラに点火してしまい、ズルズルと先延ばししていた。
 暖気循環用の換気扇は使っていないダクト換気扇があり、風量60m³/h〜5.7Wと性能もまずまず。問題は2階から1階へと暖気を導くパイプで、Φ100ボイド管(工事用紙製パイプ)か塩ビ製パイプを新たに買う必要があった。

 手持ちの材料を調べるうち、マットレスの梱包材の一部を保存してあったことを思い出す。薄い樹脂製メッシュで、径100に丸めてテープ固定すれば、パイプの代用になるかも?と思い当たった。
 さっそく試すと、軽くて強度もまずまず。暖気の漏れもない。600×850のメッシュ2枚を縦にガムテープでつないで1700長にし、Φ100に丸めて換気扇端部に差し込んだ。
 テストでは1時間ほどの連続運転で効果があり、本格的に設置することに。

吹抜けを経由して2階暖気を1階へ導く

 換気扇の位置はメンテナンスと圧損の両面から検討し、吹抜け上部の2階手すり上端とした。木製窓台の一部に換気扇をビス固定し、手すり内側にも木製補助材を固定する。
 換気扇は連続運転にし、2階と1階の室温が等しくなった時点で止める。換気扇の運転音はほとんどなく、オンオフは本体スイッチで簡単にできる。
 今日は午前中から陽射しが強く、夕方まで日射量は充分にあった。1〜2階の温度差が顕著になると予想される。10時に換気扇をオンにし、23時にオフにした。この間の電気代は2円弱。

 2階温度は日中で25.0度まで上がり、循環パイプ内では24.5度くらい。1階床上1mで当初の22度から1時間ほどで23.5度まで温度が上がった。夜になると2階と1階の温度差は、ほとんどなくなる。
 普段は18時くらいに防災用のポータブルストーブを短時間点けるが、今日は夕方の気温が高めだったこともあり、点けずに済んだ。


 気積を計算すると、1階居間と台所の合計が62m³。換気扇風量が60m³/hなので、1時間かけてゆっくり暖気が降りてくるイメージだ。

 冬がくれば不要になるが、装置が吹抜け内に隠れているため、邪魔な感じはしない。このまま常設しておいてもいい気がする。
 今回は残材のやりくりで済ませたが、パイプだけは紙製のボイド管にいずれ変えるかもしれない。

2021年10月12日火曜日

リバーサイドsolo_04

 気温は平年よりやや低いが、風も弱く陽射しが暖かい。冬が来る前にもう一度やろうと機会をうかがっていた河畔公園利用の路上ライブ「リバーサイドsolo」をやるチャンス到来だった。
 夕方の気温低下を考慮し、これまでより早めの珈琲タイム前にやることにした。
 河畔公園近くの駐車場に車を停め、そこからギターと機材をかついで遊歩道を歩く。街にはゆっくりと晩秋の気配が忍び寄っている。


 目的の場所は中継ポンプ場の水門がある河畔で、2回目の河畔ライブをやった川岸の対岸にあたる。散歩コースのひとつでもあり、かねてから目星はつけてあった。
 気温は17度ほど。土手の遊歩道から川面近くまで下がった平地で、風の影響はない。


 14時45分くらいから始め、秋から冬にかけてのフォーク系の曲を中心に、およそ40分で10曲を歌う。

白い冬」ふきのとう
サルビアの花」もとまろ
冬が来る前に」紙ふうせん

想い出がいっぱい」H2O
ビリーヴ」井上あずみ
ダニー・ボーイ」アイルランド民謡

恋は桃色」細野晴臣
時代」中島みゆき
ジョニィへの伝言」ペドロ&カプリシャス
ロビンソン」スピッツ


 このところ喉の調子がいまひとつで、ブランクも長い。歌う条件としては厳しいが、この機を逃すと今年の路上ライブはやれないかもしれず、多少無理をした。

 背面にある遊歩道からの位置が低く、散策する人の気配は感じたが、聴いてくれたかどうかは不明。
 パフォーマンス的には不満の残る内容だったが、開けた川面を前に歌う気分自体は悪くなく、当初の目的は達成できたと思う。