2021年10月14日木曜日

暖気循環換気扇

 秋から冬へと移行するこの時期、陽当たりのよい2階と1階との温度差が激しくなる。午後になると太陽が西にまわり、1階西側窓からも陽光が差し込むため幾分解消されるが、それでもときに温度差は3〜4度にもなる。
 暖房ボイラを運転し、1階床下暖房の熱が上昇し始めると、この問題は一挙に解決するが、それまでの1ヶ月間ほどを効率よく乗り切るため、2階の暖気を1階へと導く手段をかねてから考えていた。


 思いついたのは4年前のこの時期。実行を逡巡するうち寒気がやってきて暖房ボイラに点火してしまい、ズルズルと先延ばししていた。
 暖気循環用の換気扇は使っていないダクト換気扇があり、風量60m³/h〜5.7Wと性能もまずまず。問題は2階から1階へと暖気を導くパイプで、Φ100ボイド管(工事用紙製パイプ)か塩ビ製パイプを新たに買う必要があった。

 手持ちの材料を調べるうち、マットレスの梱包材の一部を保存してあったことを思い出す。薄い樹脂製メッシュで、径100に丸めてテープ固定すれば、パイプの代用になるかも?と思い当たった。
 さっそく試すと、軽くて強度もまずまず。暖気の漏れもない。600×850のメッシュ2枚を縦にガムテープでつないで1700長にし、Φ100に丸めて換気扇端部に差し込んだ。
 テストでは1時間ほどの連続運転で効果があり、本格的に設置することに。

吹抜けを経由して2階暖気を1階へ導く

 換気扇の位置はメンテナンスと圧損の両面から検討し、吹抜け上部の2階手すり上端とした。木製窓台の一部に換気扇をビス固定し、手すり内側にも木製補助材を固定する。
 換気扇は連続運転にし、2階と1階の室温が等しくなった時点で止める。換気扇の運転音はほとんどなく、オンオフは本体スイッチで簡単にできる。
 今日は午前中から陽射しが強く、夕方まで日射量は充分にあった。1〜2階の温度差が顕著になると予想される。10時に換気扇をオンにし、23時にオフにした。この間の電気代は2円弱。

 2階温度は日中で25.0度まで上がり、循環パイプ内では24.5度くらい。1階床上1mで当初の22度から1時間ほどで23.5度まで温度が上がった。夜になると2階と1階の温度差は、ほとんどなくなる。
 普段は18時くらいに防災用のポータブルストーブを短時間点けるが、今日は夕方の気温が高めだったこともあり、点けずに済んだ。


 気積を計算すると、1階居間と台所の合計が62m³。換気扇風量が60m³/hなので、1時間かけてゆっくり暖気が降りてくるイメージだ。

 冬がくれば不要になるが、装置が吹抜け内に隠れているため、邪魔な感じはしない。このまま常設しておいてもいい気がする。
 今回は残材のやりくりで済ませたが、パイプだけは紙製のボイド管にいずれ変えるかもしれない。