「やるべきことリスト」のうち、比較的優先度が低かった譲渡所得税の相談と免許高齢者講習を無事に終え、次なるステップとして墓参りの検討をした。
墓参りはコロナ禍のなかでは、もしかすると不要不急の用事であるかもしれない。だが、いろいろな事情で今年は一度も墓参りに行っていない。墓石に刻んである建立者の名のうち、母は生前の赤文字のままで、なるべく早く黒文字に塗り替えるべきだった。
熟慮のすえ、混雑を避けてお盆前の平日に裏道を通って車で行くことにした。週末はオリンピックマラソンによる喧騒が予想されるため、水曜午後に決定。
前日から供菓子や各種墓参グッズを準備し、出発前ぎりぎりに庭に咲いたアジサイと百日草を採取。
いざ出発しようとしたら、窓の外がなんだか騒がしい。突然の激しい雨だった。予報では15時過ぎから小雨がパラつく程度で、墓参りには支障ないはずだったが、アテが外れた。
ネットの雨雲レーダーで調べると、霊園の上空に強い雨雲がある。自宅周辺も雷を伴う雨で、簡単にやみそうにない。墓石の文字塗り替えは自力でやるつもりでいたが、強い雨では作業に支障をきたす。この日は無理をせず、翌日に順延することにした。
2時間余で7.5ミリのまとまった雨で、札幌で1ミリを超える雨は実に1ヶ月ぶりだそう。草花や木々、昆虫や動物、日照りに苦慮していた農家も待ち望んでいた雨。街は久しぶりに潤いを取り戻した。