2021年8月1日日曜日

運転免許高齢者講習

 更新を間近に控えた運転免許に関連し、「高齢者講習」なるものの案内が届いた。実家不動産処理やワクチン接種などに追われ、期間に余裕があることもあってしばし放置していたが、優先順位の高い用事から順に片づけるうち、ようやく順番が回ってきた。
 70歳を超えて免許証の更新をする際、特別な講習が義務づけられたことは知っていた。てっきり運転免許試験場で受けるものと思っていたら、車で数分の自動車教習所でも受けられると判明。

 スケジュールはネットで随時公開されていて、8/1午後の枠が一つだけ空いていた。新型コロナの変異種が爆発する前になるべく早く受講したかったので、ただちに電話で申し込む。
 開始は13時だったが、15分前までに受付する必要があった。12時40分に着くと、この日の予約者6名のうち、私の到着が最後。受講料5,100円を現金で納入し、免許証をいったん預ける。


 全員がそろったため、予定を15分早めて12時45分から講習は始まった。コロナ禍のこともあって、教室には充分な余裕がある。
 まず調査票なるものを記入。氏名生年月日のほか、運転頻度や運転が好きか嫌いかなど、よく分からない項目もあった。

 続けてプロジェクターを使った講習が30分ほど。さらに10分の動画を観た。形態は免許更新時の講習に近いが、より高齢者に的を絞った内容である。
 その後シミュレーターを使って動体視力のテストがある。テストでは抜群の反応だったが、本番では5回のうち3回間違えるとテスト打ち切りと告げられ、慎重になりすぎたせいか、「30〜59歳に比べて、やや劣る」という評価。安全速度の徹底を求められた。

 1時間経って、コースに出て実地テストがある。3名ずつのグループで2台の車に分乗。最初に指導員の模範運転があり、続けて受講者が順に運転した。
 車はオートマの普通車(プリウス)で、乗り慣れたマニュアル車ではない。シフトレバーの操作法が特殊だったが、最初にやり方を教えてくれた。

 受付けが遅れたせいか、運転順は私が最後。他の受講者でコースや運転法を充分に観察したあとで、非常にやりやすかった。
 車庫入れ→S字カーブ→スラローム→一時停止とコースはけっこう難解だが、指導員が親切に教えてくれたこともあり、問題なくクリア。ただ、他の受講者にはS字カーブで脱輪したり、車庫入れで後部のガードパイプにぶつけたり、かなり戸惑っている方もいた。

 50分くらいで終了。記憶力テストの類は今回なく、(おそらく75歳以上?)最後に実際の更新手順を教えてもらい、受講修了証を受け取って解散となった。
 結果的に不合格者はゼロ。受講者全員が最低でも週に一度は運転している感じで、信号無視などの重大な違反や全く運転できないなど、余程ひどい状態でなければ、修了証はもらえるような印象がした。