2020年4月21日火曜日

巣ごもり生活の楽しみ

 微熱の再発もなく、体調もよいので、母の死に伴う諸手続きをこなすべく、午後から2つの金融機関を回る。
 1つ目の銀行ATMでお金をおろし、店内をうかがうと、けっこう混んでいる。いったんパスし、隣りの郵便局へと向かう。こちらの客は少なく、待ち時間ゼロで応対された。
 まず実家の固定資産税と電気代を現金で振り込む。母の死で自動振替口座が凍結され、放置すると電気が止められたり、延滞税が発生したりする。現金振替に変更する旨は連絡済みで、振替用紙が自宅に送付されていた。
 続けて同じ窓口で母の預金相続手続きをする。別の郵便局で申請書類はもらってあり、必要事項は記入済みだったが、こちらは少し待たされた。
 免許証や戸籍謄本、死亡診断書などを提示し、最初の手続きが終了。調査後に再度の連絡がきて、別の必要書類を整えて2度目の申請をする段取りだ。

 窓口は透明のビニールで頑丈に区切られ、全行員はマスク姿。ただ、客の一部はノーマスクで、そんな人に限って大声でおしゃべりしている。おそらく手洗い等の衛生概念も甘いと思われる。
 危険極まりなく、近寄らないのが無難。なるべく離れてやり過ごした。


 局内に消毒液が見当たらず、隣りのスーパー洗面所で石鹸を使って手を洗う。もう一度最初の銀行に戻ったら、客が減っている。相続関連は別窓口になっていて、すぐに案内された。

 本部の担当者と電話で直接話したりし、延々50分近くもかかって最初の申請を終える。どちらの金融機関も12年前に父が亡くなった際に同様の手続きをしたが、かなり様子が変わっていた。
 こちらの銀行も窓口はビニールで完全に遮断されていて、用紙類は下端の10センチほどの隙間からやり取りする。出口には消毒液もあって安心感はあるが、相変わらずノーマスクの客が数人いる。民の意識がこの調子だと、終息はかなり長引きそうだ。
 駐車場で待っていた妻と合流し、近隣のトライアルへと向かう。必要な食材を補充したのち、車の中に準備しておいた消毒液で手を洗った。
 すべての店に消毒液や石鹸つき手洗いが準備されているわけでなく、しばらくは自己防衛が必要だ。

 帰宅後に銀行近くの店で買ったドーナツを食べ、珈琲を美味しく飲む。巣ごもり生活での大きな楽しみが食事や晩酌、そして3時のオヤツだ。甘い物やお煎餅はいつも多めに買っておく。
 昼寝もせずにあちこち動き回ってかなり疲れたが、夕方の定時検温では35.9度という安定した数値。体調不良でずっと停滞していた諸手続き、少しだけ前に進んだ。