《4月1日》
母の死と予約がぶつかり、丸1週間先送りしていた歯科の治療に行く。留め金が壊れた部分入れ歯の修理で、割と簡単に終わった。
続けて隣りにあるスーパーで市指定のゴミ袋を調達。実家の片づけ用に20Lを10袋、40Lを5袋とりあえず買う。相変わらず歯科に消毒液が置いてなく、このスーパーで入念に手指を消毒した。
その後、市役所出張所に行って戸籍謄本をもらう。母の年金の資格喪失に伴う未支給年金を受け取るのに必要だった。
《4月2日》
妻の携帯のセットアップをようやくやる。3Gから4G LTEへの切替えをうながす案内がauから再三届いていて、直接の電話も何度かあった。
終了はまだ2年先のことでずっと放っておいたが、ショップに行かずに宅配便で送ってくれるというので、ようやく応ずる気になった。よりによってそれが告別式の読経中に届いた。
同梱の利用手順ナビに従ってセットアップ。赤外線でのデータ移行は簡単に終わったが、回線切替時に4桁の暗証番号を入れる段になってつまづいた。心当たりの数字を2度入れても承認されない。そうするうち、いきなりオペレーターにつながった。
事情を話すと、本人(妻)に変わるよう促される。いろいろ聞かれて、ようやく本人確認が終了。同梱された5桁の申込番号を伝え、電源を切って1時間待つよう言われた。
ところが、3時間経っても一向に切り替わらない。再挑戦しようにも、相変わらず暗証番号なるものが分からず、こうなればauショップに行くしかないと諦めた。
母の口座が凍結されたので、口座引落になっている実家の電気代は、通常の銀行振替に変更する必要がある。実家にあった検針票から連絡すると、今月分から私の家に請求書を送ってくれることになった。
ところが担当女性の応対がひどく、住所の地番を3度も聞き間違えた。さらには、私の名前を何度説明しても要領を得ない。
「規則のソクです」がまず通じず、「貝へんにリ」の説明で、「リってなんですか?」「貝へんってなんですか?」と、まるで小学生状態。
怒りをこらえつつ、「もう結構です。名前は平仮名で送ってください」と打ち切った。電話で名前が伝わらなかったのは初めてで、あまりにもお粗末。
夕方から会葬お礼ハガキを作る。父のときは葬儀会社に外注したが、今回は参加者が少なく、必要分だけを自力で作ることにした。
年賀状を作る要領と同じで、文体は各種文例を参考に柔らかめにしたが、背景画像テンプレートが少なくて困った。会葬お礼には句読点を使わない慣習があることを初めて知る。
《4月3日》
昨夜寝る前に電源を切っておいた新旧2台の携帯のうち、新しい携帯の電源を恐る恐る入れてみたら、アンテナマークのバツ印が消えている。やっとつながった!
さっそく発信と受信のテスト。問題なく使える。auショップに行く煩わさでウンザリしていたが、一気に気持ちが明るくなった。
機種は私と同じKYF38で、色は私の紺に対し、これまでと同じゴールドを選択。着信音も私とは変えた。
午前中から遺産相続に関する連絡書を作る。コロナ禍等の事情で相続人全員が集まれず、やむなく手紙で意思確認をすることにした。
文案は数日前から作ってあり、今日は最終調整して印刷。会葬お礼ハガキと共に郵便局で出し、その足でスーパーに回って買物も済ませた。
ちょっと疲れて昼食後に横になっていたら、妻の友人が弔問に来てくれた。コロナ禍の真っ最中なので玄関で帰ると言い張るのを押し留め、上がってお線香をあげていただく。
30分ほど雑談したが、知人に新型コロナウイルスの濃厚接触者が出て、幸いに陰性だったが経過観察の対象になったという。コロナの足音が間近に迫っている。当分は気を抜けない。
夕方、市税事務所に電話し、実家の固定資産税に関して問い合わせる。電気代と同様に口座引落になっていたが、こちらは銀行振替への切替え変更が簡単に終わった。役所でも窓口の対応は実にしっかりしている。こうでなくては。