母の場合は参列者の負担も考慮し、繰り上げ初七日はやらなかった。参加人数を絞り込んだ関係で葬儀に参加できなかった長男のお嫁さんと孫娘に焼香してもらう意味もあり、家族夕食会の延長という形でやることにした。
長男の都合で16時にマンションに迎えに行くことになる。午前中に回転寿司のトリトンにコンビニからFAXし、食事用の寿司を持ち帰りスタイルで注文した。
13時に家を出て、まずGSでガソリンを給油。その後、近くにある資源回収施設「じゅんかんコンビニ」に寄って昨日分類したゴミのうち、古布を処分しようとしたら、古布のパーティションだけが固く閉ざされている。
扉には「コロナウイルス対策として、5/7まで古布受入れができません」との表示が。繊維の裁断時にウイルス拡散のリスクがあるらしい。ここまでコロナウイルス禍が…。
諦めて、母の住民票のあった区役所へと向かう。死亡届は亡くなった翌日に提出済みだが、通夜の準備に忙しく、その後の諸手続きはやっていない。
3ヶ所の窓口を回り、健康保険や介護保険の資格喪失届を提出。窓口は意外に空いていて助かったが、年金関係の手続きは別の年金事務所でやるとのこと。戸籍謄本や事前予約も必要らしい。この日の手続きは無理だった。
続けて実家に寄って、宙に浮いたゴミ袋をいったん置く。費用はかかるが、いっそ全部燃えるゴミとして出そうかとも思う。
時計を気にしつつ、少しだけ片づけをする。部屋の中はまだまだ寒く、暖房なしで長く作業するのは無理。本格作業はもっと暖かくなってからだ。
近所の町内会役員の家に寄り、母の死を報告。10年間の留守中もずっと町内会費は払ってきたが、それも終わった。
15時半になって長男のマンションに向かって出発。家族3人を乗せたのち、途中にあるトリトンで注文してあった寿司を受け取る。コロナ禍のせいか、店は極端に空いていた。家族会の延長なので支払いに葬儀費は使わず、私のポケットマネー。
家に戻ってただちに法要を始める。全員普段着だが、いちおう法要なので、孫娘を含めて地味な無彩色でそろえた。いただいた菓子やお嫁さん手製の豆腐ドーナッツを供える。
読経は僧侶を呼ばず、以前から準備しておいた浄土真宗の高僧によるCD音源を使う。15分ほどかかる定番の「正信偈」を流した。
私から順に祭壇前で焼香。孫娘もいつもとは少し違う雰囲気を察してか、神妙に合掌している。途中で飽きると思っていたが、終わるまで大人しく座っていた。なかなかのお利口さんである。
17時ころに終わって珈琲を飲みつつ、故人の思い出話などにふける。孫娘と少し遊んだあと、一緒にお風呂に入ってから、みんなでお寿司を食べた。握った直後より味は落ちるが、ゆっくりくつろげて感染リスクが低いのは持ち帰り寿司の利点だ。
21時少し前になって孫娘が眠そうな顔をしたので、ここでお開きとする。感染リスクを避け、今回も車で完全送り迎え。雑用を片づけつつ、最初の法事を無事に終えた。