16歳のときにやった札幌から稚内〜宗谷岬への自転車野宿旅行に関し、古い旅行記をリライトしていることは1年前のブログでもふれた。
旅記録はすでにまとまっていて公開も可能だが、問題は10数枚ある写真。当時はモノクロ限定の非力な16ミリ小型カメラ(ミノルタ16P)しか持ってなく、写りが非常に悪い。
それでもないよりマシとスキャンして使おうとしたが、逡巡するなかで時が流れた。
そうするうち、白黒写真をカラー化するオンライン無料ソフトがあることを知る。いくつか試すと、それなりに見られる。少なくとも白黒写真よりは遥かにいい。
そこで50数年前の写真をまず高解像度(300dpi)スキャナーで取り込み、カラー化を試みることにした。これが今年2月のハナシ。
| 変換前の白黒写真 |
その後腰痛の再発や金婚旅行、ライブ活動の復活などあって再び作業が停滞。諸問題が落ち着き始めた先月から、ようやく変換作業を開始した。
使うソフトの候補は2つあったが、いろいろテストしてみた結果、使いやすさや画質などから、「PicWish」というツールに最終決定。
無料版は1日に変換できる数や変換サイズに制限があり、少しずつ作業して、ようやく15枚分の作業を終わらせた。
古い写真なので比較は難しいが、記憶にあるカラー部分は、ほぼ再現されているように思える。なぜか解像度が格段に改善されていて、ネット上で使ったり、L判程度に印刷するには充分な精度である。
| カラー変換後の写真 |
カラー化する原理に関しては、調べてみたがよくわからない。白黒写真に何らかの情報が埋め込まれているのかも?と思ったが、そうではないようだ。
どうやらAIを駆使して対象の画像を調べ、空や海ならば青系、木々や芝生と認識すれば緑系、地面なら茶系、人肌なら肌色系と色の系統を割り当て、明暗を使って再現する仕組みらしい。
色の区別が曖昧な衣服や工業製品の再現は難しく、ある程度「当てずっぽう」になるようだ。
こうした事情からか、今回の作業でも仕上がりのトーンは全体的にレトロ風の淡い色調になっていて、別ソフトで多少の修正は加えた。それでも便利なツールであることは確かである。
(使う場合の安全性に関しては、各自の判断でお願いします)