2本ある庭木剪定用の植木バサミのうち、柄の短いほうの切れ味が悪くなった。実家の残存物を整理していて見つかったもので、低所の枝払いではよく使っていた。
小型の砥石で研いでもほとんど改善せず、処分しようかと迷ったが、ヤスリで研いでみることを思いついた。大工だった父がノコの目立てをヤスリでやっていたが、ハサミにも通用するかは不明。
ネット検索すると、柄のついた本格ヤスリではなく、単なる紙ヤスリでも研げると知る。さっそくやってみた。
2種類ある紙ヤスリのうち、「空研ぎペーパー#180(グレー)」と「耐水ペーパー#400(黒)」を順に使ってみた。
最初は目の粗い「空研ぎペーパー#180」を使用。砥石を使うのと同じ要領で、刃の角度がある側を集中研磨。裏の平らな部分にバリが出るので、裏側も軽く研磨。試してみると、見事に切れ味が復活していて驚いた。
調子に乗ってビニール系素材が全く切れなくなり、買い替えて廃棄ゴミ袋に入れてあった工作バサミを引っ張り出し、同じ手法で研いでみた。こちらも切れ味が戻って、台所用として再び使うことにした。
いつもは砥石で地道に研いでいる小型包丁でも試す。こちらは目の細かい「耐水ペーパー#400」を使用。同様に切れ味が復活した。
「耐水ペーパー#400」が優れているように思え、工作バサミで再度試してみると、なぜか切れ味が鈍ってしまい、再度「空研ぎペーパー#180」で研ぎ直す羽目に。刃物の種類や素材によって、向いている紙ヤスリは異なるのかもしれない。
研ぎ時間は砥石に比べて短く、水も不要。手軽にやれるので、今後は紙ヤスリ研ぎがメインになりそう。