自宅外壁は大半がガルファン鋼板の大波縦張りで、1階南側だけ木材(パインKD材)を張ってある。
木材独特の柔らかな質感が魅力だが、鋼板に比べて経年劣化が早く、屋根と鋼板外壁の塗装時に全面的に張り替えた。これが築後13年目の2013年のこと。
張り方はそれまでの本実加工のパネル張りから、板を2枚ずらして重ね張りする大和張(敷目板張)に変更。単板パネル張りに比べて腐食には強く、10年後の2023年に傷み始めた表板の一部を交換した。
傷みやすい部位は窓水切りからの雨水が集中して流れる場所。毎年雪が解けると注意深く観察していて、今年も表板の1枚に割れを発見。暑さが落ち着くのを待って補修にとりかかった。
木材の高騰が止まらず、新しい板は安い構造用のヌキ板を買ってきて、自分で電動グラインダーをかけて平滑に均した。価格は半分程度に抑えられ、数年前からやっている自衛策である。
交換すべき表板はL=2940あり、12年前にはL=3640のKD材を切って使ったが、今回は経費節減のため、L=1820のヌキ板をつないで使う。
電動グラインダーをかけたあと、腐食防止用の木酢液を原液で1回塗り。市販の腐食防止塗料よりも安全で安価。外部用としてウッドデッキ床板にも使っていて、長い実績がある。
乾燥後、エコ塗料を薄めて1回だけ塗る。下地板の割れをコーキング剤で処理したのち、夕方まで待って一気に止めた。
前回まで表板はスリムビスを使ったが、今回は強度のあるコースレッドに変更。経年による材料のソリに耐えてくれることを期待しよう。
つないだヌキ板の突き合わせ部分は、コーキング剤で埋めて処理。2年前にも下板の交換で同じ処理をやり、大きな問題は起きていない。
作業中に居間窓上のL=860の部材2枚にも割れを発見。来シーズンまで持ちそうな気もするが、予備のヌキ板が1枚あり、いずれ交換するかもしれない。