2025年9月29日月曜日

ウッドデッキ床改修

 先日やった南側木材外壁の改修作業で、数枚の残材が発生した。 再利用不可能なものは廃棄するが、傷みの少ない部分は切り出して、ウッドデッキ床材として再利用している。
 傷みの進んだ床材に加え、床梁も同時に補修することにした。

 傷みが目につくのは点検口の両端部を支える2×6ツーバイ材の床梁。隙間からの雨水侵入で、腐食が早い。床材の固定ビスを外して取り外してみたら、隠れていた部分にも大きな腐食を発見した。
 設置10年目の2010年に腐食で新材に全交換していて、その後15年が経過している。3年前にも補修記録があるが、再利用できる部分も少なく、もはや廃棄するしかない。


 交換するツーバイ材を見繕ったが、再生材では2×4ツーバイ材しか手持ちがなく、しかも長さがやや足りない。新規交換するとかなりの出費となり、熟慮のすえ木材外壁の補修と同様に、相欠き継ぎでやり繰りすることにした。
 相欠き部分の長さは180とし、小口を木酢液で防腐処理。乾いたのちにコーキング剤を塗って、L=65コースレッド2本で止めた。

 他の床梁端部にも腐食を発見。床板で隠れた接合部は通気が悪いせいか、腐食が多い。この日は25度を超す夏日で西側での外作業は想像以上に暑く、日没も早い。早めに打ち切って持ち越し作業とした。


 一夜明けて改修作業を継続。2×6ツーバイ材の外周部床梁にも腐食を発見。こちらも新材への全交換は回避し、傷んだ部分を1センチ電動ノコで削ぎ落として対処することに。
 隣接の梁と段差ができて見映えは悪いが、機能面での問題はない。


 同じ床梁を端部で支持する部材にも腐食があり、梁寸法が短くなることもあって、再生材をやり繰りして交換した。同時進行で床板2枚も再生材で補修交換。
 補修すべき床梁はもう少し残っていて、体調や天気と相談しつつ進めたい。

2025年9月26日金曜日

冬物衣類も洗濯

 秋から冬への備えが順調に進み、今日は残っていた冬物衣類の洗濯をまとめてやった。
 電気毛布と同じで、セーター類を始めとする冬物衣類は、原則として年に一度しか洗濯しない。多くの素材がウール100%かそれに近く、そう頻繁に洗う必要がないからだ。

 明け方から予報には全くない雨に断続的に見舞われたが、冬物衣類は屋内陰干しが原則で陽にあてる必要がなく、天候には左右されない作業だった。


 いつものようにウール専用洗剤を使い、洗面台の大型シンクを使って32度のぬるま湯で手洗いをする。
 汚れはそれなりだったが、2度洗いするほどでもなく、1分間だけ洗濯機で脱水したのち、すすぎはお湯をこまめに交換しつつ、こちらも1回で済ませた。


 いつもは春秋物と冬物コートも続けて洗うが、調べてみたら汚れはそう目立たない。今回はパスすることにした。
 結果として洗ったのはウール系セーター類6着、綿ニットベスト1着、手袋や帽子などの小物類数点といったところ。来春までの備えとしては、充分と思われる。

2025年9月23日火曜日

電気毛布洗って秋

 急な秋の到来で衣類と寝具の調整に追われているが、ふと気づけば電気毛布を使う時期が近づいている。

 2022年11月からまず私が使い始め、2024年4月からは妻も続いた。
 使う期間は10月から4月あたりまでと、それなりに長い。敷きパッドの下に敷いているため、直接肌にはふれないが、使わない夏には洗濯している。


 例年なら8月までには終わらせるが、今年は記録的な夏の長さで、秋の準備をする気分にはなれなかった。
 朝から天気が良く、ウッドデッキの物干し場も空いている。やるには絶好の条件で、いつもの要領で午前中から作業した。


 取説には「洗濯機使用も可」となっているが、32度のぬるま湯で手洗いしている。普通の合成洗剤とブラシを使い、脱水だけ1分間洗濯機を使った。
 3枚ある足マット類も同時に洗濯し、思っていたより汚れがひどくてすすぎ洗いは2度やった。けっこうな力仕事で疲れたが、気がかりだった秋支度をまたひとつ片づけ終えた。

2025年9月21日日曜日

守りの路上イベント

 2ヶ月ぶりに区内市民広場での自由参加型路上イベントに参加。5〜10月の第3日曜開催と決まっているが、前回は雨で流れた。
 今回も前日までの予報が雨で、2回続きの雨天中止か?と思われたが、当日未明までの豪雨が午前中で奇跡のようにあがった。

 前回と同じく、自宅から車で直接会場に向かう。最寄り駐車場に停めて11時10分に会場入りすると、閑散としている。
 しばらくして代表のMさんが現れ、エントリー表の1番に記入。続けて私が2番で記入した。こんなに早いエントリーは初めてだ。


 その後も参加者の出足は鈍く、6組ほどで止まった。常連数名の姿が、なぜか見えない。1週間前の地元紙日曜版に今回の街作りイベントが2ページにわたって大きく取り上げられ、参加者増が予想されたが、雨予報が影響したか?
 締切り直前になってパタパタと参加者が増え、最終的に10組がエントリーした。普段よりは少なめだが、数としてはまずまず。


 直前まで晴れていた空模様が怪しくなってきて、急きょ10分前倒しして始めることになる。
 トップは不動の代表Mさんによるサキソフォン独奏。エントリーが少なめで持ち時間に余裕があり、珍しく洋楽を3曲披露した。
 参加者の内訳は、弾き語りが5組、楽器演奏が3組、ボーカルが1組、ダンスが1組。弾き語りは全員がギターで、演奏が連続しないよう、代表のMさんが腐心した様子。

 私の出番は3番と早め。昼食抜きで歌うことにし、12時20分くらいから「夢」をテーマに3曲を歌う。

 夢の途中」(J-POP)
 ビューティフル・ドリーマー夢路より)」(クラシック)
 夢想花」(J-POP)


 2番目のボーカル歌手が歌い始めたとたん、急に雨が落ちてきて、参加者の多くが路面電車内に退避した。雨雲レーダーで確認すると、数分でやむ気配。譜面に透明プラカバーをつけて準備したが、私が始めるころには予報通りやんでくれた。
 エントリー数が多い場合は2曲でやめるつもりが、久しぶりに用意した3曲全てを歌うことに。J-POPの谷間となる2曲目にクラシックを配置できるのは、メリハリの面でありがたい。
 このところの天候不順のせいか喉の調子がいまひとつで、雨よりも喉の不調で不参加の可能性さえあった。
 黒豆茶や蜂蜜大根、のど飴や漢方薬など、あらゆる事前対策を施して、どうにか人前で歌える状態まで持ち込んだ。おかげで喉は70%ほどまで回復。

 雨はやんだが風が強くて冷たく、ジャンパーは着たままで歌った。加齢に伴って自律神経機能が衰えているのか、気候変動についていけない自分が悲しい。
 会場は終始30名ほどの入り。全体的には守りのライブで、あまり余裕なく進んだが大きなミスはなく、10分ほどで無難にまとめた。


 その後、昼食のサンドイッチを食べつつ珈琲を飲み、他の参加者の演奏を堪能する。
 今回はプロかそれに近い参加者が複数いて、レベルが高かったように思える。聴き手としては得をした。

 その後雨が降り出す気配はなく、14時15分で全員のパフォーマンスが終了。自宅帰着は15時5分と、これまでになく早かった。
 今年のイベントは来月がラストとなったが、10月は低温が予想され、参加するかどうかは自分の体調と相談して決めたい。

2025年9月20日土曜日

観葉植物の植替え

 暑さがようやく去ったのを機に、懸案事項のひとつだった観葉植物の植替えを実施。
 対象は父の日に長女からもらった花に添えてあったヘデラアイビーと、かなり前から台所の窓台で育てている多肉植物の火祭り。

 ヘデラアイビーは花が終わったあとも元気で、ガラスのコップに水差ししておいたら、いつしか発根していたもの。
 多肉植物の火祭りは水のやり過ぎで根が傷んでしまい、復活には植替えが必須だった。


 どちらも鉢に直植えはせず、底穴をあけた手頃なプラ容器に植えたのち、底のある別容器に二重に入れてある。11年前にペットボトル容器を改良して試み、うまくいっている。
 当時のブログを参考に、ヘデラアイビーには蜂蜜の空き容器を、多肉植物の火祭りには従来から使っていた小型の植木鉢をそのまま流用した。

 土はダイソーで買った観葉植物専用土を使ったが、火祭りはかなり弱っているため、復活するかどうかは微妙。別の鉢にも株分けしてあるので、ダメだったときはそちらを使おう。

2025年9月19日金曜日

秋支度

 朝晩ぐんと冷え込むようになり、今朝は直近アメダスで11度まで下がった。掛け布団も肌掛けから羽毛布団に変更。肌着もランニングから半袖へと変えた。秋が駆け足でやってくる。
 暑さと長雨で放ったらかし状態だった周辺の草刈りを、イヤイヤやる気になった。数えて今季4度目で、おそらく今回が最後。昨年は5度やったと記録にあるから、1回少なくて済んだ。

 14時半から作業開始。雑草は伸び放題で、長いところは30センチを超す。さすがのブレード刃でも一度では刈れず、大半を2度刈りにした。それでも数回の葉詰まりを起こしてしまった。
 40分でバッテリの充電が切れたが、まだ半分ほどしか終わらず、すっかり疲れて珈琲タイムとした。
 前回やってから40日も経過している。作業効率が上がらないのは、明らかに雑草の伸び過ぎ。やはり年5回が妥当な草刈り回数のようだ。


 気を取り直してバッテリを交換し、作業継続。しかし、電動草刈り機の切れ味が悪く、効率が悪い。調べると、ブレード刃の欠けが目立ち、端部も大きく歪んでいる。
 この日は西側の遮光ネットも取り外すつもりでいて、隣地の雑草は普段より狭い範囲を刈るにとどめて草刈り作業を打ち切った。
追記:残った雑草がやはり気になり、10/10にすべて刈り取った)


 休憩なしで脚立に上り、ウッドデッキ上と台所窓外の遮光ネットを取り外す。
 このところネットを梁に固定するゴムベルトの傷みがひどく、いきなり切れて脱落してしまう。試験的に細い電源ケーブルに交換してみたら丈夫で縛りやすく、なかなか具合がいい。
 来シーズンに備え、全てのゴムベルトを電源ケーブルに交換してから物置に収納した。


 その後、これまた来シーズンに備え、傷んだブレード刃を新品に交換した。
 欠けがひどくて研ぎ直しは難しく、両端部が曲がっているのが致命的。昨年8月に新しく使い始め、計6回使ったから、まあ寿命だろう。

2025年9月17日水曜日

稚内ひとり旅〜16歳の夏

 1年以上も前に思い立って断続的に作業していた古い旅行記をまとめ終え、WEB公開の運びとなった。あまりの長きにわたる作業に、このまま頓挫してしまう可能性もあったが、ともかくもめでたい。
 内容は過去にもしばしばふれている16歳の夏に企てた自転車による単独野宿旅行の記録。当初は紙媒体での発行を考えていて、Googleドキュメントに古い日記をまとめていた。

 最近になって白黒写真をカラー化するアイデアが浮かび、この変換作業にかなりの時間を費やした。
 写真は想像以上に美しく変換できたが、今度は文章に写真を配置する作業に手こずった。使っているGoogleドキュメントでは画像配置がイメージ通りに運ばないのだ。

 困り果ててMacで使える適当な文書作成ソフトはないか?と調べたら、「Pages」というMac純正ソフトがあり、我がMacにもインストールされていた。Wordに似ていて使いやすく、無料。さっそく途中までのテキストを変換して作業を継続。
 以降は順調に作業が進み、タイトルロゴやアイコン、挿入イラスト等も含め、文書ファイルとしての旅行記がようやく完成をみた。


 あとは印刷して製本すれば完了だが、紙媒体だけでは配布閲覧範囲が限られ、広がりに欠ける。いずれはWEB公開する構想も当初からあり、一気にHPでの発表を決めた。

 文書ファイルをWEBページ用のHTML言語に変換する作業は久しぶりで、テキストはコード変換して使えるが、各種処理に面倒なルールがある。画像もそのままでは使えず、体裁を整え直す必要があった。
 思い出しつつ作業して、1週間ほどで完成。ノートPCやタブレットPCでは正常に表示できたが、試しにスマホでも表示させると、改行や太文字設定がうまく反映されない。このブログも40%はスマホで閲覧されていることがわかっていて、このままではまずい。
 いろいろ調整してみたが、太文字は私のAndroidスマホでは表示不可能らしい。一部を色文字設定に修正するなどし、閲覧自体に大きな支障がないよう工夫した。

 今回の作業経緯と意気込みは「16歳の夏」と題し、2024年8月の地元紙エッセイ欄にも掲載されていて、1年がかりでやり終えた。
 関心のある方は、下記リンクから閲覧可能です。

「稚内ひとり旅〜16歳の夏」

2025年9月14日日曜日

敬老家族会

 長男一家が敬老家族会をやってくれるという。
 午前中に近くの中学校でサッカー試合を見学し終えた長男がまずやってきて、午後からはいつも通り、回転寿司のテイクアウトを受け取りがてら、バスでやってくるお嫁さんと孫娘を迎えに行く。
 夏に九州へ帰省したお嫁さんと孫娘のお土産を食べつつ、歓談。

 長男が地域の小学生にサッカー指導を始め、さらには地域中学生が対象のサッカー部活動の民間指導員をやることになったという。自分のサッカーはやめ、今後は指導に専念するようだ。
 40年ほど前に私が始めたサッカー指導に似ているが、わずかながら報酬も得られるところが異なる。基本は有償ボランティアで、社会活動の一環と考えると、人生なかばを超えた生き方としては悪くない。


 お寿司大好きの孫娘に急かされ、17時過ぎから夕食開始。いつも通りのメニューで、孫娘は14個平らげたと自己申告していた。
(鉄火巻も1個と数えていて、全部で50個あった)
 好き嫌いは激しいが、好物だとよく食べるので、ぐんぐん背が伸びる。測ってみたら、138.5cmもあった。同年代女子平均より6cmも高く、クラスでも最後尾に近いとか。母親を追い抜く日も間近か。

 食後、お嫁さんと孫娘が作ってくれたリボン製の花束をプレゼントされる。続けて絵本の読み聞かせ活動をやっているお嫁さん主導で、「おじいちゃんのおじいちゃん」という絵本を読んでくれた。セリフの一部を孫娘がサポート。
 子供が対象の絵本だが、内容は敬老会にふさわしいもの。イベントとして、充分楽しめた。


 食べて飲んで、18時過ぎに最寄りの地下鉄駅まで送って解散。私も長男もアルコールなしのため、運転には支障がない。

2025年9月9日火曜日

木材外壁補修の続き

 いったん終えたつもりの自宅南側、木材外壁補修。雨で1日まったりしたら、作業の終わり頃に見つけた居間窓上部の木材割れが気になり始め、この2日間で追加の補修作業をやった。

 部材を外してみると、下地板L=870×2枚と表板L=860×4枚、計6枚の部材に割れや腐食が発生していた。想定よりも多く、手持ちの材料をやりくりして買わずに済ませることを決意。


 目立たない下地板はヌキ板の相欠き継ぎでまかない、裏側の状態がいい表板2枚は、裏返して使うことに。表板の2枚だけ新しいヌキ板を使った。

 やっていて気づいたが、雨水が侵入するのは自作した表板上端の水切り鋼板接続部からと判明。特に窓枠端部直下が激しい。
 該当部は入念に防水コーキング処理したが、日没でやれなかった他の箇所もいずれ手当てしなくては。

 家庭菜園の山東菜、冬越しして花が咲いて種が飛び、勝手に増えた分(手前)と、マジメに種まきした分(奥)の両方が繁茂して、例年にない大豊作状態。
 β-カロテン、ビタミンC、カルシウムを多く含むアブラナ科野菜。抗酸化作用やらガン予防の可能性など、いいことだらけの孝行息子(娘?)である。
 味噌汁の実や煮浸しにして、毎日食べても食べきれず、茹でて冷凍でもしようかと思案中。

2025年9月6日土曜日

木材外壁を交換補修

 自宅外壁は大半がガルファン鋼板の大波縦張りで、1階南側だけ木材(パインKD材)を張ってある。
 木材独特の柔らかな質感が魅力だが、鋼板に比べて経年劣化が早く、屋根と鋼板外壁の塗装時に全面的に張り替えた。これが築後13年目の2013年のこと。
 張り方はそれまでの本実加工のパネル張りから、板を2枚ずらして重ね張りする大和張(敷目板張)に変更。単板パネル張りに比べて腐食には強く、10年後の2023年に傷み始めた表板の一部を交換した。

 傷みやすい部位は窓水切りからの雨水が集中して流れる場所。毎年雪が解けると注意深く観察していて、今年も表板の1枚に割れを発見。暑さが落ち着くのを待って補修にとりかかった。


 木材の高騰が止まらず、新しい板は安い構造用のヌキ板を買ってきて、自分で電動グラインダーをかけて平滑に均した。価格は半分程度に抑えられ、数年前からやっている自衛策である。
 交換すべき表板はL=2940あり、12年前にはL=3640のKD材を切って使ったが、今回は経費節減のため、L=1820のヌキ板をつないで使う。

 電動グラインダーをかけたあと、腐食防止用の木酢液を原液で1回塗り。市販の腐食防止塗料よりも安全で安価。外部用としてウッドデッキ床板にも使っていて、長い実績がある。


 乾燥後、エコ塗料を薄めて1回だけ塗る。下地板の割れをコーキング剤で処理したのち、夕方まで待って一気に止めた。
 前回まで表板はスリムビスを使ったが、今回は強度のあるコースレッドに変更。経年による材料のソリに耐えてくれることを期待しよう。

 つないだヌキ板の突き合わせ部分は、コーキング剤で埋めて処理。2年前にも下板の交換で同じ処理をやり、大きな問題は起きていない。


 作業中に居間窓上のL=860の部材2枚にも割れを発見。来シーズンまで持ちそうな気もするが、予備のヌキ板が1枚あり、いずれ交換するかもしれない。

2025年9月5日金曜日

中近両用メガネ登場

 1週間前に頼んだ眼鏡が仕上がる日で、板張りの外壁補修DIY作業で忙しいなか、時間を作って受け取りに行った。
 先方の提案通りの中近両用メガネ(累進多焦点レンズ)、使うのは今回が初めてで、かけてみるまで不安がないでもなかったが、思っていた以上に見やすくて安心した。

 フレームは担当者の助言もあり、くすんだベージュ系のセルフレームにツルの部分だけが金属製というハイブリット構造。全体がセルのメガネは以前にも使っていたが、それに比べて格段に軽い。
 フレームの形はボストン型。3つの角がすべて丸みを帯びていて、これまでより穏やかな印象がある。私のような面長の顔には合うらしく、おそらく係員が勧めた所以。


 肝心の見え方に関しては、これまで都度メガネを外して読んでいた新聞の一部やノートPCでのネットニュース、スマホの記事等々がメガネのままですんなり読めるようになり、煩わしさから一気に解放された。
 テレビなどの室内中距離は、これまで通り支障なく見える。

 ほぼメガネを外してやっていた本修繕ボラ作業や近距離の木工系DIY、ミシン作業などはどうなるか、やってみないとわからない。
 これらの作業頻度は低いため、従来通りメガネなしを強いられてもやむを得ないが。

追記
 その後、木工系DIYやミシン作業をやったが、メガネをかけたままで支障なくやれた。

2025年9月4日木曜日

紙ヤスリでハサミ研ぎ

 2本ある庭木剪定用の植木バサミのうち、柄の短いほうの切れ味が悪くなった。実家の残存物を整理していて見つかったもので、低所の枝払いではよく使っていた。
 小型の砥石で研いでもほとんど改善せず、処分しようかと迷ったが、ヤスリで研いでみることを思いついた。大工だった父がノコの目立てをヤスリでやっていたが、ハサミにも通用するかは不明。

 ネット検索すると、柄のついた本格ヤスリではなく、単なる紙ヤスリでも研げると知る。さっそくやってみた。


 2種類ある紙ヤスリのうち、「空研ぎペーパー#180(グレー)」と「耐水ペーパー#400(黒)」を順に使ってみた。
 最初は目の粗い「空研ぎペーパー#180」を使用。砥石を使うのと同じ要領で、刃の角度がある側を集中研磨。裏の平らな部分にバリが出るので、裏側も軽く研磨。試してみると、見事に切れ味が復活していて驚いた。

 調子に乗ってビニール系素材が全く切れなくなり、買い替えて廃棄ゴミ袋に入れてあった工作バサミを引っ張り出し、同じ手法で研いでみた。こちらも切れ味が戻って、台所用として再び使うことにした。


 いつもは砥石で地道に研いでいる小型包丁でも試す。こちらは目の細かい「耐水ペーパー#400」を使用。同様に切れ味が復活した。

「耐水ペーパー#400」が優れているように思え、工作バサミで再度試してみると、なぜか切れ味が鈍ってしまい、再度「空研ぎペーパー#180」で研ぎ直す羽目に。刃物の種類や素材によって、向いている紙ヤスリは異なるのかもしれない。
 研ぎ時間は砥石に比べて短く、水も不要。手軽にやれるので、今後は紙ヤスリ研ぎがメインになりそう。

2025年9月3日水曜日

白黒写真をカラー化

 16歳のときにやった札幌から稚内〜宗谷岬への自転車野宿旅行に関し、古い旅行記をリライトしていることは1年前のブログでもふれた。
 旅記録はすでにまとまっていて公開も可能だが、問題は10数枚ある写真。当時はモノクロ限定の非力な16ミリ小型カメラ(ミノルタ16P)しか持ってなく、写りが非常に悪い。
 それでもないよりマシとスキャンして使おうとしたが、逡巡するなかで時が流れた。

 そうするうち、白黒写真をカラー化するオンライン無料ソフトがあることを知る。いくつか試すと、それなりに見られる。少なくとも白黒写真よりは遥かにいい。
 そこで50数年前の写真をまず高解像度(300dpi)スキャナーで取り込み、カラー化を試みることにした。これが今年2月のハナシ。

変換前の白黒写真

 その後腰痛の再発や金婚旅行、ライブ活動の復活などあって再び作業が停滞。諸問題が落ち着き始めた先月から、ようやく変換作業を開始した。

 使うソフトの候補は2つあったが、いろいろテストしてみた結果、使いやすさや画質などから、「PicWish」というツールに最終決定。
 無料版は1日に変換できる数や変換サイズに制限があり、少しずつ作業して、ようやく15枚分の作業を終わらせた。
 古い写真なので比較は難しいが、記憶にあるカラー部分は、ほぼ再現されているように思える。なぜか解像度が格段に改善されていて、ネット上で使ったり、L判程度に印刷するには充分な精度である。

カラー変換後の写真

 カラー化する原理に関しては、調べてみたがよくわからない。白黒写真に何らかの情報が埋め込まれているのかも?と思ったが、そうではないようだ。
 どうやらAIを駆使して対象の画像を調べ、空や海ならば青系、木々や芝生と認識すれば緑系、地面なら茶系、人肌なら肌色系と色の系統を割り当て、明暗を使って再現する仕組みらしい。
 色の区別が曖昧な衣服や工業製品の再現は難しく、ある程度「当てずっぽう」になるようだ。

 こうした事情からか、今回の作業でも仕上がりのトーンは全体的にレトロ風の淡い色調になっていて、別ソフトで多少の修正は加えた。それでも便利なツールであることは確かである。
(使う場合の安全性に関しては、各自の判断でお願いします)

2025年9月1日月曜日

電動ドリルで力技

 9月最初の地区図書館〜本修繕ボランティア活動日、計5人のメンバーが集まった。最初に前回から持ち越した修繕本の状態を調べる。

 対象3冊のうち、ページ外れで再補修となった絵本と文庫本には問題がなく、補修完了となる。
 前回新規に手掛けたページの多くが外れた絵本の修復は、無線綴じからタコ糸での平綴じへの変更を終え、背に寒冷紗を貼った状態で終わっている。


 外した表紙と見返しの状態がやや悪く、本体をどう接着すべきか係員と長い協議のすえ、従来通りに見返しと表紙の接着を一部はがし、隙間に本体から出ている寒冷紗を滑り込ませ、ボンド接着させることに決まる。
 いつもは両側を一度に接着するが、見返しの傷みを考慮して作業は片側のみに限定。表紙&見返しと共にクリップ固定しただけの反対側本体は、ボンド硬化後の次回に持越しとなる。


 開始1時間を経て、ようやく新規の作業にとりかかる。
 1年前に難しいノコギリ補修を手掛けた厚い昆虫図鑑に再びページ外れが発生していて、担当は私だったこともあり、再補修手段に関し、係員とずっと検討を重ねていた。

 結論はこのところ多くなっている安全確実なタコ糸による平綴じへの変更。
 ノコギリ補修は開きやすくて見映えもよいが、扱いが乱暴になりがちな子供向けの本には向いていないと思い知らされた。


 問題は図鑑が30ミリ近い厚さで、全ページが硬いグラビア用紙であること。糸綴じ用の貫通穴を開けるには千枚通しやキリでは無理で、試行錯誤のすえ、最終的には電動ドリルを使うことになった。

 まず本体と表紙&見返しを切り離す。2度目にも関わらず、状態はそう悪くない。続けてページの外れた本体を整え、背から少し離れた位置を木製大型クリップで固定する。


 次に平綴じ用の穴を背から4ミリ内側に開ける。マニュアルに従って両端部からは15ミリ離し、50ミリ間隔〜計6個とした。
 ドリルビットには先端が三角形の革針を使用。直径1ミリほどの穴が開けられ、文庫本での事前テストでは問題なかったが、3個目の穴で折れてしまった。厚くて硬い紙には通用しなかった。
 念のため持参した1.5ミリの金属用ドリルビットに交換。想定より大きめの穴となったが、今度は問題なく開けられた。


 ふとん針にタコ糸を通し、端部から2つ目の穴から綴じ始める。返し縫いで綴じ終え、強く締めて固結びしたとたん、タコ糸がぷつり切れてしまった。木綿糸ならともかく、タコ糸が切れたことは過去にない。
 最初からやり直したが、やはり最後に結ぶ段階で切れてしまう。緩めてしばると切れないが、それでは平綴じに直す意味がない。
 本来なら製本用の麻糸(#30か#50)を使うべきだが、あいにく図書室には在庫がない。


 困り果てたあげく、タコ糸を1本どりではなく、2本どりで使うことを思いつく。細い穴では難しいが、幸いに穴は1.5ミリに広がっている。やってみると、今度は固く締めても切れずに収まった。端部をボンド固定して終了。
 最後に細く切った寒冷紗を背に貼り、この日の作業を終えた。表紙と見返しへの本体接着は次回持越しとなる。

 不測の事態連発で手こずったが、電動ドリルを使った力技ともいえる平綴じへの変更手法、どうにかやれそうな手応えを感じた。