2025年6月11日水曜日

誰もいない森林公園

 2022年夏にテレビのクイズ番組で当たったすし券が2万円分あり、これまで8回使ったが、まだ9枚〜4,500円分が手元に残っていた。
 使用期限が2025年末で、つまりは今年中。期限切れで無駄にしてはならず、何度か行った「銭函大山」という小樽の寿司&焼肉店に昼食を食べに行った。

 天気予報は雨で気象レーダーで雨雲の切れ間を見計らって出たはずか、途中で前が見えないほどの激しい豪雨に見舞われ、慎重に運転して無事に到着。


 この店を利用するのは1年ぶりで、都合4度目になる。いつものように寿司ランチを注文。昨年末に100円値上がりして1,400円になっていたが、味に大きな変化はない。
 ネタのうち、好物のカニがシメ鯖に変わっていて、鯖の苦手な私には残念。やむなく鯖好きの妻に食べてもらった。
 会計はすし券5枚に現金300円を足し、計2,800円。残る4枚〜2,000円分は秋の誕生会にでも使おう。


 帰路はディスカウント店で買物をするつもりが、なぜか雨はカラリと上がり、時折陽がさすほど。スーパーに向かう途中にある「前田森林公園」に久しぶりに寄ってみることに予定変更した。

 この公園に来るのは7年ぶりのこと。名前の通り、豊かな森林に囲まれた庭園が広がっている。
 6月上旬には計320メートルにも及ぶ藤棚回廊に藤の花が咲き乱れるが、すでに時期は過ぎていて、わずかに残った花が、名残を惜しむように咲いていた。


 豪雨の通り過ぎた直後とあってか、公園内の人影はまばら。600Mのカナル(運河)や藤棚回廊、周辺の園路に人は見当たらず、広大な公園を完全に独占したような不思議な感覚に陥った。

 珈琲かアイスでも食べようと展望ラウンジに入ってみたが、まだ営業時間内のはずが、こちらにも人の気配はない。やむなく自販機で100円の梅味ファンタを買う。梅味は初めて飲んだが、歩き疲れた喉に染みる味だった。
 突然の豪雨のせいで、怪我の功名ともいえる得難い時間と空間を堪能できた。

人影の見えない園路