2025年3月7日金曜日

家計収支は健全

 ここ数日、2024年の家計収支をPCのデータベースにまとめていた。
 40年近く自力で続けていた青色申告を2019年でやめて以来、売掛金や経費などの事業に関わる収支をまとめる必要はなくなったが、売掛金は「収入」経費は「支出」に名前を変え、項目別にまとめている。
 長年続けた習慣のようなもので、これをやらないと気持ちがすっきりしない。ほぼ年金だけとなった厳しい収入のなか、支出状況を客観的に見直し、老後破綻を防ぐという重要な意味もあった。

 使う資料は預金通帳、現金帳簿(青色申告用)、カード払い明細など。リスクを避けてプリントはせず、テキストファイルから読み取って入力する。転記の済んだデータはテキスト色を変えて処理。
 データの修正、追加、並べ替え、集計などは自力で作ったデータベースソフトから簡単にやれる。
 家計収支の見直しが目的のため、妻が自分のために使ったお金もすべて項目別に分類して入力。同時に不要になった領収書類もまとめて処分し、3日かけてようやく終わった。


 収入に大きな変化はないが支出は10%弱減って、年間120万円生活に近づいた。月換算では10万円となり、まずまず健闘したといえる。
 かねてからの目標が年間100万円生活で、実は一度だけ(2021年)肉薄したことがある。ただ、昨今の際限なき物価高騰のなかで、今回の達成は難しかった。
 とはいえ、支出に対する収入には、いくばくか余裕がある。家計収支は健全と評価していい。
 項目別に前年(2023年)と比べてみると、食費はほぼ同額と大健闘。バーゲン品を見比べて数店を回る地道な努力が報われた。
 医療費も5万円弱で23%減った。入院や手術の大病がなく、後期高齢者に突入して自己負担割合が減ったのが大きい。
 水道光熱費では電気代が7万円弱で13%の増加。補助金がなくなったのが主な理由。水道料は2万5千円で変わらず。灯油代が11万5千円で14%増え、原油高騰の影響をモロに受けた。
 通信費は9万円弱で9%の減少。スマホを安いSIMフリーに換えたのが効いた。Wi-Fi契約の見直しで、来年はさらに減る見込み。
 車関連費は13万5千円で72%の増加。車検と免許証更新が重なった特殊事情があってやむを得ない。
 
 今後の節約検討事項として、妻の旧式ガラケーをSIMフリースマホに換えること、電気契約を以前に使っていた新電力に再度戻すことなどが考えられる。
 金額的に大きい灯油代は節約工夫も限度で、国際情勢が落ち着くのを待つしかなさそうだ。

2025年3月5日水曜日

雷ガードの寿命

 16年使った雷ガード付き電源タップの動作がおかしくなった。赤いパイロットランプが点いたり消えたりする。雷サージによる急な負荷でガード機能が壊れると、そうした症状が出てくるとネット情報にある。

 16年前に自宅間近で落雷が起こった際、電話機やADSLモデム、BSアンテナ、テラスライトなどがまとめて壊れ、後始末に追われた苦い経験がある。再発防止のため、常時通電状態のWi-Fiルーターやモデムは雷ガード付きタップを介して接続するように変えた。電話回線にも専用のガード機器をつないで備えた。
 以降、常時通電状態の機器が壊れることはなくなった。固定電話は廃止し、電話回線経由のカミナリ侵入の可能性は消えた。カミナリが鳴ると使用中のPCはオフにして対処した。

左が壊れたタップで右が新しいタップ

 ところが、肝心の雷ガード機能にも寿命があるという。そういえば最近真冬というのに近くで雷鳴が轟いたことがある。壊れたとすればそのときか?
 折しもWi-Fi契約を更新し、真新しいWi-Fiルーターが届いたばかり。保証契約を結ばなかったため、万一壊れると被害は大きい。ただちに買い替えることにした。

 いろいろ調べて、最終的には16年前と同じ100均ダイソーの製品にした。価格は220円と安いが、機能的には信頼できる。
 同時に、1階で使っているPC「MacBook Pro」のACアダプタにも雷ガード付きタップをつなぐことにした。起きてから寝るまで常時接続状態で、急なカミナリに慌てることもしばしば。雷ガードをつけておけば安心だ。
 こちらはヤザワのオンオフスイッチ付き電源タップを購入。(ヨドバシ通販で404円)


 ACアダプタはバッテリへの負担を考慮して就寝時に毎日外していたが、端子部の接触不良を起こして壊れたことがあり、以降は電源プラグの抜き差しで対処していた。スイッチ付きなら一発で電源を落とせ、煩わしさから解放される。

 実は雷ガード機能も万全ではないらしい。ヤザワの製品には「最大サージ電圧6000V」と表示があり、ダイソーの製品は「最大サージ電圧4500V」だった。数値が高いものは価格も高い。

2025年3月3日月曜日

あってはならない

 地区センター図書館、本修繕ボランティア活動日である。9時半に到着すると、参加メンバー以外の見知らぬ姿があり、係員から「本修繕の見学者です」と数名を紹介される。どうやら新年度から増やすと聞いていた新メンバー対象の見学会らしい。
 現メンバーは10時までに全員そろったが、係員が4〜5名の見学者にかかりきりのため、不明部分は互いに相談しあって進めた。

 持ち越し作業はなく、修理棚の本はそう多くない。ノド部分(ページの谷間)のページ外れ補修を中心に続けていると、横に座るHさんから、難しい図鑑の補修方針について相談された。
 本文全体が表紙の背の部分から剥がれているが、表紙カバーが邪魔になってボンドが入りにくい。以前に似た補修をやったが、竹ひごにボンドを原液で塗り、表紙と本文の隙間に差し込んで塗った記憶がある。


 ただ、今回は程度が悪く、かなり広い範囲で作業する必要があった。強固に固めるにはボンドを薄めず塗るのが望ましいが、手間取るうちに乾いてしまう可能性もある。方針を話し合ううち、邪魔になっている表紙カバーをいったん取り外しては?と思い立った。
 調べると、透明ブックカバーの片側上下だけを切り離せば、表紙カバーは一時的に外せると判明。そうなるとボンド補修は簡単にやれる。外した透明ブックカバーはボンド乾燥後に貼り直せばよい。
 以前に綴じ糸が外れた本文の補修を、見返しの片側一部だけを切り離してやったことがあり、その応用だった。

 自分の作業に戻ると、数名の見学者が作業の様子を見せて欲しいと言ってきた。見られての作業はやりにくいが、説明しながら継続。
 ボンドを塗る道具が筆ではなく金属編み針で、しかもボンドは原液。私だけがやっている手法で、利点は多いがリスクもあり、最初はまず水で倍に薄めたボンドを筆で塗る基本を覚えるべき、と説明した。
 3年も続けていると、使っている道具も含めて自己流が多く、初心者向きではなかったかも。
 11時過ぎになり、指導していた係員のAさんが突然やってきて、「あってはならないことが起きてしまいました」と深刻な口ぶりで言う。いったい何事かとAさんが広げた絵本を見ると、オレンジ色のマーカーで大きないたずら書きが。
「足がきたない」「こんなことはありえない」等々、小学校低学年と思しき文字が全ページに書き殴ってある。いろいろな補修対象本を見てきたが、これほど悪質なのは初めてだった。公共性のかけらもない子供の心理や教育背景を推測すると、暗たんたる気分に陥った。
 程度が軽ければホワイトで修正したり、別の同じ本のコピーを貼ったりするが、今回は絵本。消せなければ廃棄するしかなく、Aさんがやってきたのも「明確な修理方針はないので、いい考えはないですか?」との相談だった。

 剥離液(シンナー)でこすってみたが、全く効果がなかったという。消しゴム系の道具も役立ちそうにない。ふと思いついたのが、メラミンスポンジ。自宅では浴室や洗面台、レンガタイルなどの汚れ落としに使っていて、しつこい汚れもよく落ちる。
 問題は効き目が強すぎることで、素材そのものを傷める可能性もあるが、試す価値はある。幸い地区センターに在庫があった。
 最初に試した剥離液では効果がなかったが、私がいつも使うのは単純な水。多めに含ませてこすると、あっけなく落ちた。推測だが、使ったのは水性系のマーカーだったのではないか。

 強くこすり過ぎると下の色まで抜けてしまうため加減が難しく、見学者には難しい作業だったが、水で濡れたページには白いコピー紙を挟んで乾燥させつつ、全ページの修正を無事に終えた。
 全くマニュアルにない補修でも、工夫次第でなんとかなる典型。その意味では、いい見学会になったと思う。

2025年3月1日土曜日

雪解け進む

 昨日から2日続けて春のような陽気になり、一気に雪解けが進んだ。一時は111cmに達した近隣土木センターの積雪深は90cmまで激減。自宅母屋の屋根に積もる雪は残りわずかとなった。
 設計値140cmに限りなく迫っていた車庫屋根の雪も、一気に減って100cmほどに。滝のように落ちてくる融雪水を雨樋経由でバケツに受け、汚れた車や車庫床の清掃に使っている。


 暖気にあわせて車庫床の厚い氷塊を金属スコップで小さく砕き、順に片づけた。この時期特有の「雪割り」という作業である。

 無理をすると腰痛がまたぶり返しそうで怖いが、先日覚えた指圧を作業後ただちに施すことで、どうにか悪化は免れている。
 指圧は確かに効くが、治ったと油断してやめてしまうと、痛みがぶり返すと知った。完治するまでこまめな処置が必要のようだ。


 一通り終わって、久しぶりに近隣を散策。腰痛発症後の2ヶ月間、腰をかばってまともな散歩をしていない。春の訪れに合わせて、少しずつでも復活させたい。
 いつも歩く土手の遊歩道はまだ深い雪に覆われているが、歩道を含めた舗装路の雪はすでに消えた。妻が乗る自転車の出番も近そうだ。


 帰宅後、押入れの棚からお雛様を取り出し、吹抜け上の机上に飾った。階段を上り詰めた位置にあり、3日間限定の短い期間でも、充分に楽しめる。