2025年3月17日月曜日

2年続けて皆勤

 今年度最後の地区センター図書館、本修繕ボランティアの日。未明からの雪がシズシズと降り止まず、一夜明けると春模様だった景色が銀世界に一変していた。
 近隣土木センターでは15センチの積雪を記録。20センチに迫る地区もあった。この時期にしては大雪で、実にしつこい冬である。自転車や衣替えの準備をしていたが、しばらく先延ばしとなりそう。

 9時半に着くと、前回やってきた見学者のうち、3名が再び参加していた。どうやら来年度から正式加入になりそうだ。
 従来メンバーと併せ、合計参加者は7名。係員が指導に忙しく、今回も従来メンバー同士が話し合って作業を続けた。

 持ち越しの作業はなく、ページ外れと破れが重複している「アナと雪の女王」の絵本修復をまず手掛ける。
 この作業が予想外に難しく、ページ下端を中心にページ破れが軽く10を超える。さらには、8ページ毎に糸で綴じてある固まりが、いずれもノド部分(ページの谷間)で外れかけている。

 最も破れの激しい最終ページの補修を後回しにし、破れが小さい部分からボンド原液で接着。乾くまで剥離紙で挟んで養生し、その間にノド部分の外れをボンド補修した。
 ここでもボンドが乾くまでクリップで仮固定する。空いた時間を使って別の本のページ外れ補修をやる。


 この繰り返しにより、最終ページまでの補修を順に終え、最後に傷みが最も激しいページをボンドで修復して終了。今回も透明ブックテープは一切使わずに済ませた。
 最後に係員に全体を見てもらう。状況次第では透明ブックテープでさらなる補強を施すつもりでいたが、このままで問題なし、との最終判断だった。
 時計はすでに12時近くで、かなりの時間を費やしたが、作業を持ち越すより、一気に終わらせてしまうのが得策。「ボンドが乾くまでの時間を他の作業でつなぐ」という新手法を会得したのは収穫だった。

 終了後、来年度にむけて保険などの更新手続きを済ませる。当初の10人から5人まで減った現メンバーは、来年度も継続活動の見込み。
 3年間続けたが、今年度は17回、前年度は21回の活動をいずれも皆勤。(初年度は参加の遅れや胃ガン手術などあって、かなり休んだ)
 本修繕作業にはまだ未知の領域が多く、創意工夫の余地とやりがいもある。請われる限りは続けたい。