地区センター図書室と近隣中学校図書局とのコラボ企画で、「図書館たほいや」なる不思議なイベントが実施されるという。地区センター側の責任者は本修繕ボラを担当するAさんで、活動の折に「参加してみませんか?」と誘われていた。
辞書や辞典を使った言葉遊びゲームで、発祥はアメリカ。日本ではテレビ番組にもなったという。
一般には知られていない言葉を辞書などから選び、意味を推測して紙に書き、投稿。全員の解答を集約し、「どれが本当か?」を当てるというルール。
単純に正解を当てる回答者としての面白さに加え、投稿者として「本当らしく見せかけた嘘投稿でいかにだませるか?」という別の趣向もあって、それぞれ優秀者にはポイントが与えられる。
事前知識が全くなく、説明を聞かされたときはゲームとして難解すぎる印象がしたが、好奇心半分で参加。
親(問題の提供者)を指名されることも予想し、前日に広辞苑を適当にめくり、いくつか候補の言葉を選ぶ。
開始10分前に会場に着くと、イベントの準備は整っていて、すでに10名ほどの参加者がいる。その後も続々と集まって、最終的には20名を超す盛況。小学生が5〜6名、主催者側の中学生が3人で、幅広い世代が参加していた。
5分遅れでイベント開始。それぞれ異なる世代で構成された4つのグループに別れ、趣旨説明に続いて、まず例題をやってみることに。
お題は「かせもの」で、集まった4つのニセ回答に対し、事務局が誤って正答を事前に示してしまった。
初めての試みなので主催者側の不慣れも仕方がないが、練習としてはミスが逆によかったのかも? 気を取り直して本番。出題する親は本来なら交代でやるが、今回はすべて主催者側が担当した。
お題を推敲する時間は5分ほどと短く、その後グループ内でメンバー相互の意見を調整してひとつにまとめ、提出する。
終了までに5問を消化し、お題は順に「ぬしや(古語辞典)」「はしりどころ(野草辞典)」「みまさか(小学国語辞典)」「ほろんこ(広辞苑)」「いかづちたらうがうあくものがたり(古語辞典)」。
いずれも難問で、他グループの見事な「嘘回答」にも惑わされ、私はすべて不正解。ただ、同じグループの2人が「嘘回答優秀者」に選ばれたので、グループ成績としては悪くない。
高齢参加者を自覚し、自我は控えめにして調整役に徹した。
例題で全グループの回答を列記中。 本番では書かずに読むだけとなった。 |
あっという間に終了時刻となり、全員の感想コメントとアンケート記入がある。
直前まで不安げだったAさんも、予想を超える盛況で充実感に満ちた表情。はやくも2度目開催の声が挙がり、今後の展開次第では「たほいやクラブ」という形で趣味講座に格上げする構想もあるという。
あまり期待してなかったが、世代を超えた地域住民交流の意義と、知的ゲームとしての面白さは確かにある。他活動とのからみもあるが、機会があればまた参加するかも。