2024年5月29日水曜日

冷風扇で猛暑対策

 今年の北海道は昨年に続いて猛暑に襲われそうだと、ニュースサイトが盛んに煽り立てる。なんでも春にエルニーニョが終息した直後の夏は、決まって北海道が記録的な高温に見舞われるらしい。
「早めにエアコンの準備を!」などと、電機メーカーと結託でもしているかのようなニュースさえある。

 確かに昨年の夏は暑かったが、それでもエアコンはおろか、扇風機さえナシで乗り切った。8年を過ごした関東の夏や、1年を過ごした高松の酷暑に比べると、暑さとしてはまだまだ可愛いものだ。
 とはいえ、地球温暖化でデータ的にも夏の気温が上がっているのは確かで、さらには加齢によって以前より暑さに弱くなっていることは間違いない。


 そこで遅まきながら暑さ対策として「冷風扇」なるものを買うことにした。水で湿らせたフィルターに換気扇で風を通し、蒸発による気化熱で部屋を冷やそうという仕組み。
 いわば「打ち水」のような理論で、電気は換気扇とフィルターの回転だけに使用する。エアコンに比べると非力だが、エコロジーで機器も維持費も安い。扇風機よりは涼しく、パッシブ的な設計を旨としている我が家にはぴったりと思えた。
 昨年から各種商品を調べていて、暑さ本番で品薄になる前にと購入を決めた。

山善・冷風扇 FCT-D406
・スイングルーバー、風量調整3段階、着脱式水タンク
・消費電力42/47W、W240✕D290✕H723、4.2kg
・水タンク有効2.3L、電源コード1.8m

 ネット価格は1万円前後するが、使う期間はせいぜい2週間程度と考え、メルカリで中古品を4,400円で購入した。
 山善の製品は電動草刈機を13年使い、電動ドリルドライバーは買って2年目に入った。故障しにくいという信頼感はある。


 今日それが届き、さっそく試運転。セットは簡単で、送風だけなら電源コードを差して風量ボタンを押すだけ。ルーバーをスイングさせると風の範囲が広がり、冷風モードでなくてもそれなりに涼しそう。

 水タンクに注水し、冷風運転もさせてみた。吸水フィルターが水を吸い上げながらゆっくり回転する。風の温度はさらに下がるが、今日は午前中暖房を点けるほどの肌寒さ。早々に試運転を打ち切った。


 過去の例からして、使い始めるのは7月半ばあたりか。床下に送風機を置いて床下冷気を1階に導く「パッシブ冷房」も健在なので、使うのは室内が30度を超す限られた時期と時間帯になりそう。
 方針として、水タンク用の水を予め冷蔵庫で冷やしておき、冷風温度を下げたい。とりあえずシンプルな態勢で猛暑への準備が整った。

2024年5月27日月曜日

剣先スコップ再修理

 2011年に買った2本目の剣先スコップ、木製の柄が再び折れた。
 剣先スコップは畑起こしや春先の氷割りのほか、杭を打ち込む際に掛矢代りに使ったこともある。DIY生活には欠かせないアイテムだった。

 新築直後の2000年、全体がスチール製の品をまず購入。長く使ったが、2011年に先端のサビで柄が木製の品に買い替えた。

2011年に買い替えた直後

 2017年にツタの根を掘り起こす際、持ち手近くが破断。6年持ったが、やはりスチール製に比べると強度では劣る。
 剣先部に異常はなく、持ち手側に除雪用スコップの柄をアルミポールを介して継ぎ足し、ボルト・ナットで止めて補修した。従来品よりも柄が長くなり、むしろ使いやすくなった。

2017年の補修後

 今回は剣先部と持ち手の両方に異常がなく、剣先の少し上あたりの柄が破断した。前回同様にツタの根掘り起こしが原因。
 補修後7年使ったことになり、再び補修して延命させることにした。

上が折れたスコップで下が交換する柄

 壊れた除雪用スコップの柄が保存してあり、長さも90センチと手頃のため、そっくり交換することに決定。
 活かすのは剣先部と持ち手。まず剣先部を固定しているリベットを電動グラインダーで切る。続けて持ち手のビスを緩めて古い柄を外した。

 剣先部と持ち手にあわせ、木製の柄を切ったり削ったりして加工。太すぎても細すぎてもいけない微妙な作業で、ノミで慎重に削る。
 調整後、剣先部の固定にはM5のボルト・ナット✕2組を使った。


 ひとまず2度目の補修は終わった。大事な剣先部にサビや歪みはなく、まだしばらくは使えそう。
 木製の柄は強度面で劣るが、スチール製より補修はしやすい。除雪用スコップは先端部の割れで廃棄するが、柄と持ち手は使えるケースが大半。保存しておけば、交換パーツとしてやり繰りが効くのだ。

2度目の補修が完了

2024年5月25日土曜日

米びつに蟻侵入

 夕食の準備を始めた妻が、台所から悲鳴をあげた。米びつの中に大量のアリがいるという。見ると、確かにアリがうごめいている。結婚以来50年近く経つが、こんなことは初めてだ。
 ともかくカップで米ごとアリをすくいとり、深皿にあけて米だけを選別。残ったアリを指でつまみ、水の入った洗い桶に投入して殺処分した。その数、およそ20匹ほどか。
 米は惜しくて捨てられず、そのまま洗って炊くことにした。その後も米びつの蓋を開けるたびに、数匹のアリを発見。処分を続けた。

 今年はアリの出現が遅く、毎年カレンダーに記録しているアリ出没数も極端に少ない。昨年実施した玄関ドア枠と土台の補修時に大量のアリの巣を見つけ、ホウ酸などで処理したことが効いたのか?と喜んでいたら、いつもは減少傾向となるGWからアリが出没し始めた。
 例年のような1日100匹を超す大量発生はないが、50匹が1回、20匹が2回と数はそれなり。いつもとは違う出没傾向と、今回の米びつアリが関係しているのかは不明。


 対策をネット検索してみると、唐辛子を入れると効果的、との情報が多数。他に鉄製品を入れるとよい、との情報もあった。
 初めてのことでよくわからず、まず唐辛子を入口付近に4本貼り付けてみた。太い鉄釘が見当たらず、磁力が関係しているとの情報もあって、鋼製のボルトで代用した。

 発生後2日が経ち、米びつの中で見かけるアリは1日1〜2匹に激減。どっちが効いたかはわからないが、確かに効果はあった。
 ただ、米びつ周辺にはまだアリの姿を見かける。「ここにエサがある」との痕跡情報が残っているのだろう。
 見つけるたびに処分し、周辺を洗剤液で清掃しているが、いよいよとなれば自作の米びつではなく、密閉性の高いプラ容器に替えざるを得ないかも。

2024年5月24日金曜日

草刈機のバッテリ

 日々のスケジュールに追われているうち、裏庭とそれに続く隣地(空地)の雑草が伸び放題だった。ふと時間があいた昨日の午後、床下から電動草刈機を取り出し、一気に刈り始めた。
 長年使ってきた電源コード式の草刈機が昨年壊れ、充電式草刈機に買い替えたばかり。やや非力だが、電源コードがなくて軽いので扱いやすい。

 ところがスイッチを入れても全く動かない。症状からして、バッテリ切れである。昨年使って充電せずに収納した記憶がある。ただちに予備バッテリに交換すると、今度は起動した。
 順調に作業していたが、30分ほどしてまた動かなくなった。どうやらこちらもバッテリ切れだ。始める前にちゃんと充電をチェックしておかなかったのが間違い。


 家に戻って充電中のバッテリを確かめたが、まだ満充電になっていない。取説によると「満充電までに2時間以上」とある。容量が2.0Ahあるから、まあそんなものかと待つことにした。

 ようやく充電が終わったのが18時過ぎ。始めたのが16時過ぎだったから、ちょうど2時間だ。自分の準備の悪さのせいだが、さすがにヤル気をなくし、この日の作業は打ち切りにした。

クレマチスの枝を誘引。咲いてくれるか?

 翌日は雨模様の肌寒い天気だったが、夕方になって晴れてきて、バッテリは2個とも満充電。雑草も乾き、作業の続きを始めた。
 30分強で再びのバッテリ切れ。「連続作業時間は約40分」と取説にあるから、仕様通りといえる。
 予備バッテリに交換してさらに作業を継続。計1時間ほどかけて、予定していたスペースをすべて刈り取った。

 今シーズン、おそらくあと数回は作業することになりそうで、次回に備えて2つのバッテリを満充電しておいた。

裏庭のスズランも可憐に開花

2024年5月23日木曜日

ドルを円に自動両替

 かって路上ライブを盛んにやっていた時期、投げ銭をドルでもらったことが数回ある。「いつ」「どこで」となると、実は記憶はあやふや。投げ銭が入るのは大半が歌っている最中だから、よく覚えていないことも多いのだ。
 はっきり記憶にあるのは、北海道庁赤れんがアーティストの事業で赤レンガ前で歌っていたときのこと。左側から現れた欧米系の男性が、早足で通り過ぎる瞬間に、1ドル札を投げ入れてくれた。男性は立ち止まることなく、そのまま通り過ぎていった。

 投げ銭はじっくり歌を聞き終えてから入れてくれるケースと、通りすがりに風のように投げ入れてくれるケースの2通りある。
 前者の場合はお礼を言ったり言葉を交わす時間があるが、後者の場合はまさに風そのもの。どちらにも得難いありがたみを感じたものだった。


 そんなドルが使えないまま1ドル札で3枚、クォータードル貨で2枚溜まっていた。正式な手続きを経た路上パフォーマンスはコロナ禍がきっかけで事実上打ち切りとなり、復活の見込みはない。
 折も折、円安が急速に進んでいて、円に交換するならいまがチャンスだった。

 合計3.5ドルの扱いについて調べてみると、各種外国通貨を日本円の電子マネーに交換してくれる「pocket-change」という無人両替機があることを知った。直近では札幌駅北口に置いてある。
 先日のライブの帰り道に少し遠回りして、冬眠状態にあるドルを交換することにした。


 場所は事前によく調べておいたが、構内の一部が工事中で、たどり着くのに時間がかかった。ようやく見つけてさっそく操作。
 手順は難しくなく、硬貨2枚は簡単に認識。ところがドル札がなぜか認識されず、戻ってきてしまう。
 繰り返すうちにようやく1枚は認識されたが、残り2枚は表裏や前後を変えて10回以上試してもうまくいかず、ライブでの疲れもあって続行を断念した。

 結果的に認識されたのは1.5ドル分だけ。当日の交換レートが1ドル132円(手数料込)で、計198円分をnanacoカードにチャージして終了となった。遠回り分の交通費を考えると、とんだ骨折り損だ。
 納得できずに帰宅後に再調査。すると、ファミリーマートでも自動外貨両替サービスをやっていた。
 こちらも無人の自動両替機だが、対応は紙幣のみ。機械が異なるので、pocket-changeでハネられた紙幣でも認識する可能性はある。
 札幌や小樽の都心部に何台か置いてあり、近くに行く際は再挑戦してみたい。

2024年5月20日月曜日

2日続きのイベント

 新年度2回目の本修繕ボランティア活動の日。図書整理日や祝日などが重なり、このところ活動日が月1回に減っている。
 やや出遅れて9時20分に図書室に着いたが、参加者は5名と少なめ。活動日が続くほうが、参加者が多い気もするが?

 持ち越しの修理本はなく、棚に山積み状態の作業対象本から適当に抜き出して修理を始める。
 1冊目はページの一部が大きく破損したノンフィクション作品。ページが破断寸前で、しかも大きくシワが入っている。幼い子供がいたずらでもしたかのようだ。
 破れた部分はノリでは補修困難で、透明ブックカバーを切って両側から貼ることになったが、その前にシワをとる必要があった。


 係員が自宅から持参したという古いアイロンをかけることになり、まずページ全体に霧吹きをかけたが、きれいな霧にならずに水が多く出すぎてしまった。
 シワはひとまず取れても、ページが波打って状態はあまりよくない。これ以上の修正は難しく、悔いの残る補修となった。アイロンがけは初めてやったが、布よりも難しい。


 続けて大型絵本のページ剥離を修理する。表紙と見返しの間のノド部が一部剥がれているが、場所は片側の下半分だけで、状態はそれほど悪くない。
 単純にスクレイパーで接着剤を流し込み、クリップで数か所を固定して終了とした。

 この日はこの種の簡易な修理が大半で、ページ全体を剥がすような大規模修復は皆無。その後も続けて5冊ほどを処理し、12時近くに作業を終えた。
 前日に路上音楽イベントに出演したばかりで、内容は異なるとはいえ、体力面で2日続きのイベントは正直キツかった。しかし、この種の活動は続けることに大きな意義がある。
 現時点でこうした2日続きのイベント予定は、今年度あと3回残っている。気力体力をやり繰りして、うまく乗り切りたいものだ。

2024年5月19日日曜日

24市電前Live 10th

 区役所近くの市民広場で実施されている路上パフォーマンスイベント「24市電前Live」に参加した。昨年10月に初めて出て、参加費不要&エントリーは当日会場でという自由なスタイルに惹かれた。
 介護施設や公的空間でのライブに閉塞感があり、開催が夜でアルコールを伴うライブハウス系の場は闘病中の身には不向き。雨天中止というリスクはあるが、新型コロナの感染リスクも少なく、開放的な屋外ライブは自分の活動の原点とも言えた。

 今年度の開催について、実は多少の不安があった。ネットで調べても全く情報がなく、思い余って代表のMさんに直接問い合わせたが、なぜか電話がつながらない。
 やるとすれば、これまでと同じ5〜10月、第3日曜のはずだった。あるという前提で1ヶ月前から選曲を絞り込み、日々練習に励む。5日前からは黒豆煮汁で入念に喉を調整した。


 当日は暑くも寒くもない天気。やや風は強いが雨の気配は皆無で、屋外イベントには絶好の条件だった。

 10時25分に家を出る。起床後3時間が経過してないため、リハの類いは一切やらず、軽い発声練習だけで済ませた。
 会場に向かう経路は前回と変えた。量販店から幹線沿いのバス停まで1.1キロ歩き、そこからバスに乗れば乗り換えなしで会場近くに着けることをネット検索で知った。



 エントリー締切直前の11時25分に会場着。引退した市電車両の展示は変わってないが、会場前のイベント案内板は新しくなっていて、今年度も開催されることを示している。準備は無駄ではなかった。

 エントリー表に名前を記入し、しばらくして代表のMさんから挨拶と演奏順の発表がある。
 2022年から始まったこのイベント、今回で10回目となるそうで、参加は過去最高の13組。表に名前が書ききれず、一部がはみ出すという盛況だった。


 私の順番は前回の3番から5番に下ったが、好きな早い順番であることに変わりはない。「演奏時間は正味10分厳守」と再確認がある。イベント時間は12〜15時と不動で、当日の参加者数で割り振るルール。
 順番がくるまでやや時間があり、持参のサンドイッチを半分だけ食べて備えた。

 前回と同じく、12時ちょうどにスタート。参加者は全員が音楽系でインスト系が7組、ボーカル系が6組。男女比は9:4だが、人数は10:9と大差ない。
 以下は演奏の概要。(注釈なしは男性)
1)サキソフォーン独奏(BGM付):演歌(代表Mさん)
2)ギター弾き語りソロ:オリジナル
3)オカリナ重奏(BGM付):洋楽系(女性2人)
4)ギター弾き語りソロ:フォーク系
5)菊地トムノ:ギター弾き語り
 「パープルタウン」(J-POP)
 「エンド・オブ・ワールド(オリジナル訳詞)
 「夕凪ワルツ(オリジナル作詞)
6)ギター弾き語りソロ:オリジナル
7)アコーディオン独奏:洋楽系
8)オカリナ重奏(BGM付):POPS系(女性5人)
9)フルート独奏:洋楽系
10)アコーディオン独奏:洋楽系(女性)
11)ギター弾き語りソロ(BGM付):オリジナル
12)ボカロソロ(BGM使用):POPS(女性)
13)エレキ&カホン:ベンチャーズ(3人)


 オープニングアクトは代表のMさんによるサキソフォーン独奏。てっきりジャズ系の曲かと思いきや、演歌を2曲並べて驚かされた。変わらぬ堂々の演奏である。
 以降、いい調子でトントンと演奏が続く。インスト系とボーカル系、男性&女性のバランスが程よく、演奏順を決めたMさんの構成も効いて、飽きさせない内容になっていた。


 私の演奏は12時45分あたりから。当日まで持ち時間がわからないという不確定要素があり、季節感を含めた選曲には相当悩んだ。
 過去の例から演奏時間を10〜20分と想定。「起」「転」「結」の3曲をまず決め、状況に応じて他2曲を間に入れて調整することにした。

 基本の3曲は正味10分で収める必要がある。「起」としてチカチカパフォーマンスで1曲目によく歌ったノリのいいJ-POP「パープルタウン」。「転」として緩やかなアルペジオの洋楽「エンド・オブ・ザ・ワールド」をオリジナル訳詞で。「結」として路上ライブでは受けのよいクラシック系オリジナル「夕凪ワルツ」を最終決定した。
 予備となる2曲に昭和歌謡の「赤いスイートピー」「時の過ぎゆくままに」を準備したが、結果として歌えずじまい。


 譜面台は自作の品を持参したが、風が意外に強くて低めにせざるを得ず、譜面がやや見えにくい。これが1曲目の前奏でコードの一部を見落とすという失態につながった。
 出だしのコードAmを2小節弾いてどうにか歌い出しのきっかけをつかむ。トラブルを切り抜ける咄嗟のゴマカシ業も時には必要か。
 以降はほぼ練習通りに演れた。黒豆煮汁の調整が効いて、喉の調子は前回よりも遥かによい。原因不明の左手首痛はサポーターを二重に巻いた対策が効き、支障なく演奏できた。

 聴き手の多くは参加者で、通りすがりの市民は10人余り。併せて30人ほどがオーディエンスで、前回よりも少なめ。今年度最初ということもあってか、終了まで数の変動はなかった。
 ぴったり10分で歌い終わると、期せずして会場から「ブラボー!」の掛け声。アンコールはないルールだが、それに匹敵する反応と手応えを感じた。


 7番目のアコーディオン独奏Nさんは、実はかっての音楽仲間で、4〜5回ライブでご一緒したことがある。自宅ライブにも来ていただいた。全くの偶然で、「お元気でしたか」と互いの無事を確かめあった。
 コロナ禍もあっていつしか疎遠になり、調べてみたら9年ぶりの再会。自分の演奏のほか、他の演奏者のまとめ役もやっていて、オカリナ演奏の女性をその場で紹介された。
 同年代だが、私よりやや年上。まだまだ意気盛んで、おおいに励まされた。


 ラストは3人組のベンチャーズメドレーで盛り上がり、参加者相互の絶妙なバランス感覚もあって、時間ぴったりの15時に終了。相変わらず進行は正確だ。

 前回からの継続参加者は13組中7組。今後の動向はまだ読めないが、この日は地元紙の取材もあった。さらなる告知がされれば、次回は15組オーバーの可能性も充分にある。
 自己責任の範囲で無理なく歌え、演奏へのプレッシャーは少ない。天候と体力次第だが、いまの自分には向いている貴重な場だ。

2024年5月18日土曜日

復活のライラック

 エゾヤチネズミの食害で枯れてしまい、2019年春に19年間育てたライラックを伐採した。その切り株から出た小さな若芽(ひこばえ)を移植し、再生へのわずかな望みを託した。
 1年後に新しい芽が出て以降少しずつ枝が伸び、葉も育ってきたが、肝心の花は一向に咲く気配がない。

 東側に植えたジューンベリーのように、植えてから全く花が咲かない樹木もある。西のカエデ下に植えたクレマチスは数回花が咲いたのち、ピタリと咲かなくなった。
 植物の仕組みは気まぐれでよくわからず、半ばあきらめの境地でいたが、移植から5年を経たこの春に、ライラックの小さな蕾を見つけた。
 祈る気持ちで見守っていたら、ここ数日の暖気でついに開花。花はまだ小さく、わずか2房しかないが、以前と変わらない艶やかな赤紫色。ここから新たな成長が始まってくれることを期待しよう。


 散歩の途中、カッコウの初鳴きを聞いた。長い冬だったにもかかわらず、例年より早めに種を蒔く時機到来である。
 土の温度を測ってみると、日中で18度あった。夜にもう一度測ると12度に下がっている。
「発芽適温は1日を通して地温が15度をキープすること」とネット情報にあり、まだ種蒔きには少し早すぎる。予定した通り、月末あたりになりそう。

2024年5月16日木曜日

細ネギを冷凍保存

 家庭菜園の細ネギが大量に採れ始め、青々として食べごろなのだが、とても食べ切れない。この時期を過ぎるとネギ坊主が出始め、茎が太くなって美味しさが一気に落ちる。
 ネギ坊主=種で、子孫を残すべく茎を太くして備えているに違いないが、発芽を防ぐのは不可能と思われる。見つけたらすぐに摘み取って、新たに脇芽を育てるしかなさそう。


 ふと思いついて状態がよい時期に摘み取り、冷凍してみようと思った。調べてみると、やっている人はけっこういる。
 ざっと洗ってからみじん切りにし、プラ容器に入れてキッチンペーパーで覆って蓋をし、逆さまにして冷凍保存。そのまま取り出して適宜使う。さっそく試してみたが、うまくいけば最盛期の細ネギを無駄にせずに済む。


 軽自動車税の納付通知書と、免許証更新に必要な高齢者講習&認知症検査の案内が同時に届いた。
 今年は車検と免許証更新が同時にある稀な年。夏場はこれに3種類の定期検診が重なる。早めにこなさないと、スケジュールに追われる。

 まず軽自動車税10,800円を支払い、続いて最寄りの自動車学校に電話して、高齢者講習&認知症検査の予約をした。かなり混んでいて、とれたのは2ヶ月後。更新は秋だから十分間に合う。
 講習費用は併せて8,000円かかる。3年前は5,100円で済んだ。免許返納するまではやむを得ない出費だが、負担はジワジワ増えてゆく。
 3年以内に起こした交通違反等に義務づけられる運転技能検査は、幸いに指摘されなかった。昨年1月のサイドミラー接触事故が気になっていたが、対象外だったらしい。

2024年5月15日水曜日

家庭菜園の始まり

 自宅南側にささやかに作っている家庭菜園の掘り起こしをやった。
 腰をかばいつつ、計3日かけてユルユルと作業。最近はスコップではなく、作業が楽な草刈り鍬をもっぱら使っている。


 今年はスペース全体ではなく、道路側の東半分だけを掘り起こした。連作障害で枝豆が採れなくなってから、畑に植えているのは細ネギと山東菜だけ。使わないスペースを耕すのも無駄に思え、半分だけにした。

 西側は昨年、ナメクジや青虫、ダンゴムシ等の害虫被害がひどかった。西側に広がる空き地から風で運ばれてくるような気がし、比較的害虫被害の少なかった東側に移した次第。
 記録的猛暑も害虫発生に関わっているかもしれない。完全無農薬で野菜作りを進めるには、かなりの難しさを感じる。

ラズベリーの根元に忘れな草が咲いた

 耕した部分に石灰を鍬ですきこんで、作業はひとまず終了。1週間後には鶏ふんを撒き、土の温度が15度くらいに上がったら、山東菜の種を蒔く。時期は月末あたりか。

2024年5月14日火曜日

早めに集団健診

 妻を伴い、例年よりかなり早めに市の集団健診に行ってきた。
 昨年は8/18に最寄りの町内会館へ行ったが、記録的な酷暑で疲れ果てた。夏場は別の各種検診もあって気忙しい。他の検診は時期が決まっているが、市の集団健診だけは会場と時期を自由に選べる。

 調べてみると、ときどき行くスーパー近くの町内会館で、この日実施されると知る。他の検診とバッティングせず、過ごしやすいうちにやってしまうのが得策と判断した。


 健診時間は9時半〜11時で、10時20分くらいに会場到着。時期的にまだ早く、駐車場も狭いせいか空いている。案内されるままに各種健診を行った。
 昨年問題のあった血圧は、今年も150/87と高かった。出る直前に自宅で測ってみると、146/87とやはり高め。血圧計の誤差ではなく、(また血圧が高いかも…)というストレスが数値を高めてしまうのか。

 実はこんなこともあろうかと、過去3ヶ月分の血圧測定値をプリントアウトして持参した。毎日朝晩測っている血圧はスマホのアプリに記録してあり、指定した期間をpdf出力できる。
 過去3ヶ月で最高血圧が140を超えたことは一度もなく、130を超えたことが8度。朝晩の血圧平均値は116/73と安定している。つまりは診察時だけ血圧が高くなるという「白衣高血圧症」の典型。過去3年分の健診記録と共に提示し、納得してもらった。
(帰宅直後の血圧は、115/77という平凡な数値)
 ただ、白衣高血圧症は持続的な高血圧症へ移行しやすいという報告もある。当面は要注意&要経過観察である。


 血圧が基準値をまた超えたせいで、昨年と同様に心電図と眼底検査を受けることになった。結果は数週間後に出る。
 そのほか、身長が169.9となり、ついに大台の170を切った。ピーク時の20代で172.7あったが、70を過ぎてから年に数ミリずつ縮んでいる。最近の正体不明な筋肉痛や関節痛とも関係しているのか?加齢によるものと諦めるしかないが。

 西の庭で満開の赤と黄、黒のチューリップに続き、東に植えたピンクのチューリップが遅れて咲き始めた。
 特に手入れはしてないが、いつの間にか花が10個に増えた。通りから見える位置にあり、ムスカリやシバザクラと共に、しばし目を楽しませてくれる。

2024年5月12日日曜日

母の日プレゼント

 今年も3人の子供たちから、それぞれの母の日プレゼントが届いた。

「花より団子」という主役(妻)の意向を反映し、食べ物とカーネーションのセット、あるいは食べ物オンリーというのが最近の傾向。どっちにしても心遣いがありがたい。
 長女からは珍しく花だけだったが、実は業者の都合でお菓子のセットが間に合わず、後から送られてくると詫び状が同封されていた。想定を超える注文でもあったのか?


 私が母の日プレゼントをした記憶は一度しかなく、確か小学生のときにカーネーションの刺繍を施したハンカチを、お小遣いで買って贈った。
 寒村で生まれ育ったため、街に気の利いた店などなく、家庭科の先生が家には内緒で仲介してくれたはず。

 母はたいそう喜び、かなり長く使ってくれた。いまのようにモノが溢れている時代ではなかったから、価値が一層増したのかもしれない。

2024年5月9日木曜日

燃費表示をリセット

 約1年間維持してきた車の平均燃費表示をリセットした。

 前回のリセットが1年点検日だった2023.7.11。本来は同じ時期にリセットし、数値を比較するのが望ましいが、労働時間規制等の事情で工場の作業予定が遅れがち。
 時期が不安定な車検や点検日ではなく、雪が解けて走行が安定するGW直後を今後のリセット時期にしたい。


 注目の数値は24.6km/L。寒さや道路状態のせいで冬期は数値が悪化し、一時は23.4km/Lまで下がったが、雪解け後にじょじょに回復。静内二十間道路桜並木への長距離ドライブで一気に数値が改善した。
 購入後の平均燃費は以下の通り。(ワゴンR_5MT

・2022.5.11(1年目):23.9km/L
・2023.7.11(2年目):25.2km/L
・2024.5.9(3年目):24.6km/L
(2024.10.2に操作ミスでリセット→26.8km/L、7,766km)

 3年間の平均では24.6km/Lとなり、安定している。全車種を対象とした燃費ランキングサイトで比べても遜色ない。今後も運転方法に工夫して、この数値を維持したい。



 この2日間、季節が冬に戻ったような寒さがぶり返し、朝晩は暖房が欠かせなかったが、ようやく春らしい暖かさが戻った。
 庭の花々も順に咲き始め、いまは水仙とチューリップが盛り。遅咲きのピンクチューリップとムスカリが次に控えている。

2024年5月4日土曜日

父の十七回忌

 かねてから準備していた父の十七回忌を実施。命日がGW直後で、早めのGW中実施は時期的にもよい。
 どんな形で進めるか事前に道内在住の子供たちと相談し、墓参をかねて30キロ離れた霊園でやることに最終決定した。墓前法要は父の十三回忌に母の納骨をかねてやっていて、手順は記録に残してある。

 当初は仏壇のある自宅2階でやるつもりでいた。お坊さんを呼ばず、お経は高僧のCD音源を使う予定だったから、場所の融通はきいた。
 私たち夫婦は毎年欠かさず墓参りをしているが、子供や孫たちは仏壇前のお参りが大半。たまには墓参りをしたいという長男一家の意向もあり、天気予報も悪くないため、急きょ墓前の屋外で法要をやることになった。


 午後一番に家を出て、帰省中の次男が長男一家を途中で拾い、車2台で霊園へ向かう。
 好天のGW中でも、道は意外に空いている。静内お花見ドライブでも感じたが、忍び寄る円安物価高不況で、庶民は出控えているようだ。

 予定より早めに霊園到着。墓参りが久しぶりの子供たちは手順に戸惑いがあるようで、私が中心になって水くみや清掃などの役割を分担した。孫娘も菓子の盛りつけやお茶の供え、墓への水掛けなどを進んでやってくれた。
 花は事前にスーパーで買ってあり、自宅に咲いていた水仙も持参して量を補った。菓子は父が好物だった饅頭を準備した。


 普段の墓参りと違うのは、父の法名軸を譜面台の脚に下げて墓前に置くこと。そしてICレコーダーに入れたお経(正信偈)を小型スピーカーにつないで流すこと。
 10分くらいで準備が整い、14時40分から法要開始。持参した手製の台を墓前に置いて座り、お経が流れる中で順にお線香をあげて手を合わせる。前夜までの強風を案じていたが、幸いにほぼ無風。ロウソクの火が消えることはなかった。

 15分強でお経が終わったのを機に法要を終了。関東在住の長女夫婦は参加できなかったが、他の6人全員がそろった墓前法要は初めてのこと。亡き父もきっと喜んでいただろう。

参道のトンネルと手前の水庭

 終了後、霊園入口にあるモアイ像そばに車を停め、近くにある「頭大仏殿」を見学に行く。
 コンクリート製の大仏は以前からあったが、2016年に大仏を囲むように半球形のリング状ドームと、それに続く135mのトンネル(参道)が造られた。トンネル前には御影石に薄く水を張った水庭が配置されている。

 水庭に足を入れてはならず、迂回して参道に向かうことで心を清め、日常から非日常へ切り替える意味があるという。
 参道のトンネルは長くて暗く、抜けるとようやく大仏像の全体が観られる仕掛け。大仏の周囲に丸く広がる空が、暗から明への視覚効果をドラマチックに演出していた。


 設計は建築家の安藤忠雄氏。「札幌国際デザイン賞」というデザインコンペで入賞した際、表彰式後のゲスト講演者が安藤忠雄氏で、間近で話を聞いたことがある。いかにも安藤氏らしいデザインコンセプトで、ちょっとした縁を感じる。
 なぜか孫娘がすっかり気に入ってしまい、なかなか帰ろうとしない。お参りしたり鐘を鳴らしたり、ロウソクに点火して願い事を書く「メッセージ献灯」を次男にねだって供えたりしていた。

 前日からの諸準備で疲れていた私と妻は外で待っていると、子供たちも遅れて合流。持参の珈琲と供えたばかりの饅頭を芝生に広げ、おやつタイムとした。


 帰路は私たちの車が先行出発。時計は16時を回っていて、自宅に戻る時間がない。その足で「はま寿司」に立ち寄り、夕食用の寿司を調達することになった。
 17時過ぎに寿司店に到着。GW中は当日のネット予約ができず、その場で寿司を注文してプラ容器に詰め込み、持ち帰る。同じ事情から昨年8月にもやっていて、戸惑いはない。


 帰ると子供たちは戻っていて、予定していた鶏の照り焼きを妻が慌ただしく作り、18時くらいから夕食会を始める。
 いわゆる法事後の「お斎」と呼ばれる会食で、食べる前に施主として簡単な挨拶をし、乾杯ではなく「献杯」として故人に杯を捧げた。

 メインの寿司は過去の注文を参考にして選んだ。不人気のイクラをやめ、サーモンとしめ鯖、鉄火巻を増やしたが、24皿分があっという間に消えた。鶏の照り焼き、蕗や高野豆腐の煮付けも好評だった。
 デザートは熊本の親戚から送られてきた金山スイカ。午前中から冷やしておいた。甘くて美味しい。


 食後は睡魔に襲われたが、孫娘が次男の持つニンテンドースイッチにすっかりハマってしまい、帰りたがらない。
 1階には電子ピアノ、2階にはライブ用のマイクをセットしておいたが、前回人気だった電子ピアノは軽く1曲弾いただけ。マイクは全く使わずじまいで、音楽もTVゲームの魔力には叶わないようだ。

 バスの最終便が迫り、20時40分にようやく解散となる。遅い入浴をして一息つけたが、故人を偲ぶのにも気力体力が必要だと悟った。
 ともかくも、2週続いたGW中のイベントを無事に乗り切った。しばし心身を休めたい。

2024年5月1日水曜日

園芸支柱の使い道

 2年ぶりの長距離ドライブの疲れが翌日になって出たが、よく寝て食べたらゆっくりと回復。
 気温は平年より低めでも、カラリと晴れ上がった。家庭菜園の掘り起こしをする前に、芽が吹き始めて緊急度の高いラズベリーの囲いを修復することに。

 これまでラズベリーの囲いは古いタルキを使ってきた。先端を尖らせて防腐用の木酢液を塗り、マサカリで打ち込む。
 古材のリサイクルもかねて安上がりだったが、経年で土中部分がどうしても腐る。数年で作り直しを強いられていた。


 腐りにくい支柱として、市販の園芸支柱を初めて使ってみる。細い支柱は使えず、最も太いΦ16✕2100を100均Seriaで2本入手。
 窓外に遮光ネットを張る際、上下のガイド用として何度も使ったことがある。薄肉鋼管にPE樹脂が被覆されていて、強度と耐候性がそれなりにあり、非常にコスパがよい。

 2100長そのままでは長すぎ、過去の端材3本とつなぎ合わせ、800長を3本、850長を3本作り出す。
 パイプのつなぎ方は、最近やったばかりの物干し竿修復の技術を応用。つなぎ材として木製丸棒を使い、太さを調整して両側からパイプを打ち込む。接続部と端部には防腐塗料を塗り、さらにプラ板を電気はんだゴテで溶かして強制被覆した。


 さっそく2ヶ所あるラズベリーの周囲に適当な間隔で打ち込み、周囲と対角線上にロープを張って囲んだ。倒れそうな枝は張ったロープにヒモで結ぶ。
 まだ使える木製杭があり、しばらくは併用となる。枝が伸び切っておらず、今後多少の修正はありそうだが、ひとまず囲い作業は終わった。