今年度15度目の地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。終日マイナスの真冬日で寒さは厳しいが、雪は少なくて風もない穏やかな陽気。そのせいか参加者は前回に続いて7名と多い。
前回手掛けた大規模なページ脱落本は接着剤が完全に固まり、自作の大型固定版は係員が取り外してくれていた。
新たな修理対象本はページの一部が縦に長い大型絵本。下側に折り込まれたページを上に開くと、左右のページとつながったパノラマ的効果がある。
いかにも子供の興味を引きそうな工夫だったが、ページを上に開く際にどうしても無理な力が働き、破損しやすい。注意深く調べると、同じ部分に大小あわせて4箇所の破損を確認した。
全体が乾いてから、透明ブックカバーを大きめに切り、該当部分に両側から貼る。ページの下端部が背から浮いている箇所も見つかり、ビニダインを流し込んで補強した。
予想以上に手間取って、全作業を終えると2時間が経過していた。年末年始は図書館が閉館するため、次の作業日まで1ヶ月近く間隔が開く。持ち越しは好ましくなく、今年の作業はこれで終了とした。
最後まで残っていたメンバーに年越しの挨拶を済ませて退出。ひとつ片づいた。