10数年ぶりにギター弾き語りの「営業活動」をやった。
5類になったとはいえ、新型コロナの影響はまだまだ大きい。音楽を始めとするパフォーマンス活動の動きは鈍く、パフォーマンス仲間の多くは、限りなく開店休業か閉店状態が続いている気配。
音楽活動は趣味ボランティアに過ぎない私もその例外ではなく、今年やったライブはこれまで2本のみ。
どちらも依頼されたものではなく、ひとつは長いおつきあいのある近隣地区センターに持ち込んで実現した自主企画ライブ。もうひとつは新聞で知ったフリー参加型の路上系イベントだった。
以前のようにネット経由で依頼がどんどんやってくる見込みは当分なく、自分で動かないと歌える場は広がらないと考えるべきだった。
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年齢的に後期高齢者に近づき、パフォーマンスは全盛期に比べて落ちている。しかし、身の丈にあったペースを守れば、まだまだやれる気はする。
「費用負担が少ない」「明るい時間帯に終了する」「アルコールがない」「なるべく近い場所」等々の条件から探すうち、ボランティア活動の一環として音楽系パフォーマーを受け入れている施設が近隣にあることを社会福祉協議会のサイトで知った。
しばし迷ったが、意を決して電話で連絡をとる。これが先月下旬のこと。担当者に活動実績や経歴、希望する施設等を伝えると、社会福祉協議会の仲介という形で施設側と協議してくれることになった。
6日経って連絡がある。検討期間が長い場合、あまりよい知らせはないのが常だったが、「コロナの状況次第では…」という条件付きで、ひとまず話だけは聞いてもらえることで了解を得たという。ほぼ諦めの境地でいたので、朗報だった。
さっそく施設の担当者に連絡し、経歴書と歌える曲一覧を持参して打ち合わせに行った。
話を聞くと、「音楽系イベントをやりたいのは山々だが、コロナ感染が怖い」というのが施設側の本音。ハードルは高かったが、ステージと客席の間隔を広くとり、場合によってはマスク装着でも歌えることを伝えたら、前向きで検討してくれることになった。
介護度の低い通所利用者が対象で、演奏時間はこちらの提案通り最大45分。マスク装着で歌うかどうかは、当日に決める。
潜在的なコロナ感染不安のある状況下では、最善の選択だった。今後の感染状況次第では中止になる可能性もゼロではないが、やる前提で選曲を始めとする構成と日々の練習に励んでいる。