玄関周りの土台や柱、ドア枠の腐食部を交換したら、なぜか玄関ドアの締りがムチャクチャ軽くなった。
だが軽すぎるのも使いにくく、冬の隙間風や隙間を利用したドア破壊のリスクなどを考えると、ほどよいキツさも必要。調整で隙間を解消することにした。
測ってみると、木製ドアのせいか隙間は一律ではなく、1〜2ミリの幅がある。過去には雪解け後の気温上昇に伴って木部が膨張し、逆にカンナ等で削ったことが5回ある。今回のように隙間が拡大する現象は築後24年で初めてのことだ。
ドアはフィンランド製の物置用で、入居直後はドアの膨張が激しく、発注した代理店に来てもらい、記憶では2度の調整をしてもらった。
本体には一切手を加えず、ドアをいったん外し、蝶番部分をノミで数ミリ切り込むという単純な手法。
今回はその逆で、蝶番部分に薄い板を挟み込み、ドア位置を反対側に追いやって隙間を狭くしようと考えた。
まず紙で蝶番部分の型取りをする。調整用の板は1ミリ厚のプラ板(不要になったファイルフォルダを転用)を使う。
ドアを完全に外してしまうと一人で再セットする自信がなく、3ヶ所ある蝶番のビスを緩め、下から順に調整板を差し込んで固定する手法をとった。
いざやってみると、蝶番の下半分は簡単に外れる構造になっている。これにより、調整板のセットは簡単にやれたが、ビスの再固定はかなりデリケートな作業になった。
一番上の蝶番はドアの重さがモロにかかってくるため、ビスの位置決めが一人ではやれず、やむなく妻の助けを借りた。
隙間が一様ではないため、結果として上段には1枚、中段と下段には2枚の調整板を使用。最大2ミリあったドア隙間は、1ミリ以下に解消された。
さらなるプラ板の追加により、隙間をゼロ近くにすることは可能だが、今後の気温や湿度の上昇により、ドア本体が膨張する可能性もある。調整手法はわかったので、しばしの様子見である。