まず、経年でゆるんだビスを締め直す。
屋根材にはフランス製のオンデュリン波板を使っていて、200本を超えるL=75のコーススレッドで止めてある。施工は2019年で、時の経過で木材が乾燥するなどし、部分的にネジの緩みが発生していた。
放置すると強風時に屋根材が飛散するなど、事故になりかねない。2018年の猛烈台風で車庫屋根のポリカーボネート波板が飛ばされた悪夢の再来は避けたい。
ビスはキャップ付きのプラスチックワッシャーを介して固定されている。1本ずつ指で確認し、緩んでいた場合はマイナスドライバーでキャップを外し、プラスドライバーで締め直すという地道な作業。
電動ドライバーを使うと締めすぎて波板を傷めてしまう可能性があり、微妙な加減が可能な手作業で行った。
大事な端部の緩みはほとんどなく、緩みは積雪深が増える中央部に集中していた。数としては50〜60ヶ所。そう深刻ではない。
続けて屋根の漏水部分をチェックする。車庫屋根と母屋外壁の結合部からの部分的な雨漏りが未だに解消されない。特に風を伴う激しい雨の日に多く、頻度としては月に1回ほど。
雪の重みで雨水止めとして使っている防水シートの接着が甘くなり、そのわずかな隙間から漏水する。ブチルゴム系の接着剤をドライヤーで溶かし、丸棒で押し付けて再接着させる。
その後、昨年買ってあった浴室用の防水材を試験的に使った。シリコン系なので、建物用の防水コーキング剤と大差ないかもしれない。調べてみたら、ブチルゴム系のシーリング剤も市販されている。今後試してみる価値はありそう。
最後に車庫屋根との境界部にある外壁の塗装を補修した。
2018年の台風で当時の車庫が壊れた際、外壁の一部にキズがついた。ビス穴はコーキング剤で塞ぎ、キズは塗装で補修したが、間に合わせでグレー系塗料を使った関係で、色が食い違って見苦しい。
3種類の油性ペイントを混ぜて既存外壁に近い色を作り、再度の塗装を施す。これまでよりはマシになったが、外壁の色が場所によって微妙に異なり、完全に合わせるには限界があった。
外壁の塗り直し工事をやって10年が経過し、車庫屋根との境界部は積雪によるダメージも大きく、色ズレはやむを得ない。サビは浮いていないので、最低限の役目は果たしている。