朝起きると、洗面台周辺にアリが5匹うろついている。床下清掃や熱湯注入など、大規模な撲滅作戦を実施し、アリの姿を見かけなくなってから1ヶ月ぶりの再出現だった。
昨日、残っていた超音波式害虫駆除機を片づけたばかり。予期せぬ復活に軽いショックを覚えた。
気を取り直し、再度床下を点検する。台所周辺に異常はなく、居間のテレビ下壁際にアリの巣らしき木屑のかたまりが見える。点検口の直下で、まずこれを掃除機で吸い取り、熱湯を土間コンクリートの隙間に流し込んだ。
続けてユーテリティ床下に潜り込む。ここは過去に浴室ドア内部という奇妙な場所にアリの巣を作られ、撃退に難渋した苦い経験がある。
狭い点検口をくぐって洗面台下までたどり着く。台所床下のように山になった巣は見当たらないが、かなりの厚さで木屑が広がっている。
アリの巣の残骸か新築時の木屑の取り忘れか、はっきりしないが、アリに利用されないよう取り去ることにした。量が多くて掃除機では吸いきれず、小型の塵取りとホウキを使った。
点検中、洗濯機パン直下の土間コンクリートに、大きな汚れシミを見つける。調べると洗濯機パンからの排水管に、最大5ミリほどの大きな亀裂が入っている。
下端部はかろうじてつながっていて、断裂は逃れている。汚れは排水時に亀裂から溢れた水によるものと思われた。
シミの古さから考え、断裂は新築直後に入ったようにも思える。理由ははっきりしない。水平部を強引に傾けたせいで、無理な力が加わったようにも見える。単なる施工ミスかもしれない。
いったん外に出て、対策を練る。亀裂からは下水臭もして、塞がないとシミは拡大を続ける。排水管はΦ50塩ビ製VU管で、エルボとソケット、短管があれば修復は難しくない。
考えたすえ、排水管の交換は最後の手段とし、ひとまずコーキング剤で隙間を埋め、様子を見ることにした。現状の汚れシミは電動グラインダーに装着した紙ヤスリですべて削り取って清掃し、新たな漏水があれば、すぐに気づくようにした。
最後に念のため、洗面台下の土間コン隙間にも熱湯を流し込む。
アリ対策のついでに、排水管亀裂の手当までして疲れたが、新築以来23年近く放置していたユーテリティ床下の大規模清掃を一気にやれたのは幸いだった。