弾き語りの練習中、長年使っているボーカル用のエフェクター「ZOOM RFX-300」の音が突然切れてしまった。3年前にも同じ現象が起こり、接点復活剤を使って正常復帰した経緯がある。
ところが最近になって再発し始め、今度は接点復活剤を使っても完治しない。マイクジャック端子の接触不良があるようで、ガリ音がひどい。基板部が壊れていれば買い替えは必須だが、すでに生産中止品で中古を探すしかない。
ヤフオクの中古で入手してから14年が経つ。コンパクトで安価なボーカル用エフェクターはニーズがないのか、同等品は見当たらない。中古を新たに調達する前に全体を分解し、問題点を探ることにした。
疑わしいマイクジャック部を慎重に探ると、端子から基盤に至るハンダ部に緩みを見つけた。接触不良はここに違いないと確信し、ハンダづけをやり直す。
これで解決したはずとネジやツマミ類を元に戻し、PAやマイクをつないでみたが、どうしたことか状態は何も変わっていない。
赤丸がハンダづけ修正部 |
原因がわからず、珈琲を飲みつつネットで調査。すると、安易に接点復活剤を使う以前に、まず接点をアルコール洗浄するのが肝心、との情報を得た。
本体を再度分解し、テープヘッド洗浄剤をつけた綿棒でマイクジャック周辺を入念に清掃。特に端子外側にある金属接点の汚れがひどく、綿棒が真っ黒になるほど。
再びネジやツマミ類を元に戻してテストしてみるとガリ音は消え、音切れもない。問題点はすべて解消されていて安堵した。
仮にコロナ禍が遠のいたとしても、以前のように精力的な活動の復活は難しく、ギターや音響機器類の新たな投資は極力避けたい。買い替えを回避してエフェクターを延命できたことは幸いだった。