3年前に買ったジーンズがどうにも具合が悪い。前ファスナーが短すぎて、うまく用を足せないのだ。その都度ベルトを外すなどして対処していたが、外出時だとそうもいかない。
実は購入直後にも腰回りが次第にゆるくなり、ウェストを自分で詰めた経緯がある。生地はしなやかで色も気に入っている。高級品ではないが、廃棄するには早すぎるので、前ファスナーの交換を決意した。
廃棄したズボンから取り外した前ファスナーがいくつか保存してあり、色の似たものをチョイス。長さを比べてみると、他のファスナーに比べて5センチ近くも短い。明らかに手抜き商品だ。
裾上げやウェスト調整は手慣れているが、前ファスナーの交換は難易度が高く、一度もやったことがない。古いファスナーを外す前に作戦を練ったが、下端部の処理が特に面倒そうだ。
簡単そうな右側からコツコツ縫製の糸をほぐす。全て外し終えてわかったが、左側下端の布が二重になっている箇所は、一部に足し布をする必要があった。
端切れの箱を漁って似た色の布を見繕う。端部のほつれ止めをしてから縫い合わせ、続けて新しいファスナーを左側から縫い合わせる。結果的に開口部は下端が4センチほど広くなった。
珈琲タイムをはさんで延々作業し、3時間近くかかってようやく仕上げた。ベージュ系の糸が生地より色が薄く、やや目立ってしまうが、はき心地は大きく改善したのでよしとしたい。
DIY難度は5段階中の3程度か。「捨てるよりまし」と考える方むき。