2021年9月5日日曜日

自力お焚き上げ

 古い遺影を中心に、ゴミとしては出しにくい品々を自力でお焚き上げした。昨年やった実家の後片付けで発生したもので、段ボール箱にずっと保存してある。
 長く実家の仏壇に置いてあった祖父や叔父の遺影、亡き父の卒業証書、建築士の合格通知、正月に床の間に飾っていた天照大神の掛け軸など、内容は雑多。

 ウッドデッキ中央にあって、普段はBBQに使っているブロック枠の内部モルタルを全面的に塗り直し、臨時の炉として使うことにする。


 遺影類はアルバムに同じ写真があり、そもそも父母の信奉する浄土真宗には、遺影を飾るという教義はない。ここは処分すべき時期だった。
 この種のことは外注が普通かもしれないが、以前に子供が遊ばなくなった人形を捨てる際、塩で清めて合掌してから自力で処分した。大事なのはかける費用ではなく、気持ち。
 お坊さんを呼ばずにやっている自力法要と同じ要領で、お線香と供花、お経の音源をウッドデッキ内に準備。風がやや強く、万一に供えてバケツに水も用意した。
 まずブロック枠内を水で濡らし、お経を流しつつ順に火をつける。合掌して霊(あるかないかは分からないが)を弔った。


 30分ほどで終了。冷えたころを見計らい、灰は裏庭の片隅に穴を掘ってすべて埋めた。
 優先順位は低かったが、いずれ片づけなくてはいけないことを無事にやり終えた。