2021年6月16日水曜日

リバーサイドsolo_01

 およそ4年ぶりに路上ライブ(街角ライブ)を仕掛けた。調べてみたら、2017年9月に赤れんがアーティスト広場で歌って以来のこと。
 新型コロナの収束が見通せず、人前で歌ったのも2020年2月が最後。ライブらしきものは月に一度ペースで自宅スタジオで歌う「ぼっちライブ」に限られた。妻以外の聴き手はなく、実態は個人練習の延長に過ぎない。

 このまま弾き語り活動自体が終息する可能性もなくはないが、不意にまた歌う機会がやってくるかもしれない。備えだけはしておくべきと考え、日々の散歩のなかで思い立った、河畔公園を利用した路上ライブを初めて仕掛けることにした。


 とはいえ、北海道は未だ非常事態宣言が発令中。感染リスクを最小限に抑え、一般市民に迷惑をかけない方向で、やり方には充分な検討を重ねた。
 まず、人通りがなるべく少ない曜日と時間帯を選択。歌唱時の飛沫を考慮してマスクを常時装着し、人が通る可能性のない土手ぎりぎりに立ち、誰もいない川面に向かって歌うことにした。


 暑くも寒くもなく、風もない絶好の日和。気温も20度前後と程よく、16時過ぎに意を決して家を出る。
 自宅周囲には複数の河畔公園があり、かねてから目星をつけておいた西側河畔を選択。太い切り株が椅子代わりになりそうで、ここで歌うことに決めた。

 16時20分から始め、およそ40分で10曲を歌う。

リバーサイドホテル」井上陽水
 川辺で歌うので、1曲目は自然にこうなった。

河のほとりに」谷山浩子
 同じく川にちなんだ曲。彼女のオールナイトニッポンはよく聴いた。ライブにも行ったことがある。

河は呼んでいる
 ときどき歌うシャンソン。

懐かしい街」手嶌 葵
万里の河」CHAGE&ASKA


End of The World
 カーペンターズの名曲をオリジナル訳詞で。

星の砂」小柳ルミ子
君をのせて」井上あずみ
 天空の城ラピュタの主題歌。路上系の場では人気がある。

どうぞこのまま」丸山圭子
ブンガワン・ソロ」インドネシア民謡
 ラストはやはり川にちなんだ曲で締めた。
 通行人は40分で4〜5人ほどか。遊歩道を背にしているため、気配で感じるしかないが、立ち止まって聴いてくれる人も確かにいた。単なる自宅での練習とは、やはり違う。

 聴き手を意識しつつ歌うこと、PAなしで路上系の場で歌うこと、いずれも長く遠ざかっていて、最初はなかなかペースがつかめなかった。
 ようやく調子が出てきたのは、ラスト近くという体たらく。しかし、悪条件が重なった割には無難にこなせたと自己評価したい。
 たとえ自己満足的でも場としては貴重なので、変化をつけつつ、今後も状況を見ながら試したいと考える。