2021年3月28日日曜日

芽吹く春

 自宅にあるわずかな庭と菜園を点検した。まだわずかに雪は残っているが、すでに多くの花々や木々が芽吹こうとしている。

 ムスカリ、チューリップ、アイリスの球根類を始め、ライラック、ジューンベリー、レンギョウ、ラズベリーも芽を出した。水仙、鈴蘭はこれから。
 いまのところ心配していたネズミ被害はない。



2021年3月27日土曜日

春の散歩再開

 一昨日の法事で着た礼服に、かなりの汚れを発見した。よく考えてみると、買ってから10数年、一度もクリーニングに出してなかった気がする。
 自力によるクリーニングも考えたが、素材を調べるとウール100%。手洗い不可、とある。思い直してプロ業者に頼むことにした。

 10年近く前に利用していたスーパー内クリーニング店のサービスカードを探し出し、電話で料金を確認。カードが古くて交換の必要があったが、会員登録自体は有効で、1,320円の会員価格でやれることがわかった。


 運動不足解消には絶好だった日々の雪かきが、雪解けと同時に必要なくなった。散歩を再開すべき時期到来である。
 礼服をビニールケースに入れたまま手に持ち、散歩をかねて歩いて店まで向かう。街は春の陽気で、道には自転車で遊ぶ子供の姿があふれている。


 クリーニング店で手早く手続きを済ませ、妻に頼まれた買い物をして帰ろうとすると、出口には手をかざすだけで必要分の消毒液が吹き出る最新の手指消毒スプレーが設置してあった。
 足踏み式のスプレーは他の場所にあったが、センサー式のスプレーは珍しい。利用者側に立った店の対応といえる。

 個人法人を問わず、あらゆるジャンルでコロナ対応への姿勢が問われている。スピード感をもって対応できない組織は、たちまち脱落してゆくのではないか。そんな時代の厳しさを感じる。



 帰路、いつも歩く土手沿いの散歩道にも雪は見当たらず、10数羽の水鳥が気持ちよさそうに泳ぎ回っている。土手には早くもフキノトウが咲いていた。

2021年3月25日木曜日

万全対策で一周忌

 母の一周忌だった。コロナ禍の真っ最中に亡くなり、さまざまな障害を乗り越えつつも、なんとかこの日を迎えることができた。実家の行く末など、まだ完全に片がついたわけではないが、ようやく一区切りついた思いでいる。

 コロナ禍の収まる気配が一向になく、市中には感染力の強い変異種なるものまではびこり始めた。
 葬儀や法事はたとえ小規模でもクラスターのもとだが、一周忌は大きな節目で、さすがに読経CDを流して済ませるわけにはいかない。万全の感染対策を施して臨んだ。


 お坊さんの都合で法要開始は11時半と決まる。昨年末から連絡してあったが、念のため前日にショートメールでスケジュール確認を送信したら、絵文字顔文字入りの返信がきて驚いた。
 通夜と葬儀をお願いしたお坊さんで、お寺を持たないフリーランス僧侶とあってか、感覚が新しい。

 遠方の姉と市内の姉は全て不参加。全員高齢で、潜在的な健康不安もある。移動したり集まったりするのは、リスクがあり過ぎる。死者の弔いも大切だが、まずは生きている者の安全が第一である。


 会場の設営は前日までにほぼ終え、当日になって換気用のパッシブ排気口を全開にし、果物を盛りつけて供えた。学生時代の友人からは供花が、姉からは供菓子が前日までに届いている。

 10時半に喪服に着替えてスタンバイしていると、開始30分前に市内在住の長男が自転車でやってくる。布マスク姿のため、玄関に準備しておいた不織布マスクに替えてもらい、手指も消毒。
 開始5分前にお坊さんが自家用車で現れ、自主的に手指の消毒をやってくれた。


 11時35分から読経開始。読経中もお坊さんはずっと黒いマスク姿だった。20分くらいで終わり、少しだけ言葉を交わしたが、コロナ禍でしばし途絶えていた法事の依頼が、最近になってようやく復活の兆しだとか。ただ、コロナ対策は欠かせないという。
 お礼のお布施と共にお茶を勧めたが、こちらもコロナ禍を理由にご辞退。滞在はごく短時間だった。

 法要中は家族3人(私と妻と長男)もずっと不織布マスク。食事会の類いはもちろんない。念には念を入れて、終了後に家の中を消毒液で除菌処理した。
 コロナ戒厳令のもとでやれるぎりぎりの法要だったかもしれないが、ともかくも終わってほっとした。

2021年3月23日火曜日

一周忌の準備

 連日の暖気で車庫屋根の雪がみるみる解け、残り少なくなった。つい先日まで1.2メートルもあったのが嘘のようだ。
 積雪荷重による屋根材の変形を心配していたが、2階窓から見た限りでは問題なさそうだ。


 雨樋から落ちてくる融雪水の量が半端ではなく、思いついて縦樋下にバケツを置いて受けてみた。すると、あっという間に一杯になる。日に何度か車や車庫床を掃除し、有効に使っている。
 母の一周忌が明後日に迫り、昨日から今日にかけ、供花や供菓子、供果物、お坊さんへのお礼、返礼品など、あれこれと手配。仏壇と部屋の掃除や片づけ、座布団や椅子の準備などもやった。

 会場は仏壇のある2階南西の6畳洋室。普段は歌の練習に使っているため、PA機材やギターも置いてあり、いったん別部屋に退避させる必要がある。
 明日夕方に受け取りに行く供花を残し、準備はだいたい終わった。こまめに除雪していた予備駐車場の雪もほぼ消え、車を停める場所の心配はなくなった。天気予報は曇りで、雨は回避できそう。

2021年3月22日月曜日

総じて健全な家計

 昨春に事業の廃業届を税務署に提出し、この時期に40年近く自力でやってきた青色申告関連の書類作成作業から、一気に解放された。面倒な事務処理がなくなってスッキリしたが、一切の家計管理をやめてしまうのは、乏しい収入面から考えても好ましくない。
 独立して事業を立ち上げて以来、家計管理はずっと私が担当。サラリーマン時代は完全に妻任せだったが、事業を円滑に維持し続けるには、お金の出入りも自分で把握しておくことが、必須条件だった。

 そこで、これまでやってきた事業用の各種青色申告台帳を、ごく普通の家計簿スタイルに作り直すことにした。もともと市販のデーターベースソフトを使った自作だったから、修正は難しくない。
 収入を管理してきた「売掛台帳」を「収入帳」に、支出を管理してきた「経費台帳」を「支出帳」にそれぞれ改題し、各種項目もそれに応じて修正した。
 項目別や月別の累計システムはそのまま流用。大半の項目は口座振替かカード払いになっているため、預金通帳とカード支払明細を元に、昨日からの2日間で全データを入力し終えた。


 2020年の特徴として、収入面では定額給付金の支給があり、コロナ禍で音楽関連の収入がほぼなくなった。トータルとしては微増である。
 支出は前年とほとんど変わらず、月額平均10万円を依然として維持している。夢の年間100万円生活には届いていないが、充分に健闘した数値と評価したい。
 消費税率アップの影響はあまり感じられなかった。食費が横ばいで、我が家はエンゲル係数がもともと高く、外食もほとんどしない。食品の消費税率が据え置かれたことが主な理由と思われる。
(2017年総務省統計によれば、北海道のエンゲル係数は24.5%。我が家の2020年エンゲル係数は33.9%

 光熱費関連では、電気代5万2千円(年額〜以下同じ)、水道代2万6千円、灯油代8万5千円といったところ。
 もう減らせる余地がないと思っていた電気代が前年より5千円減。2018年総務省統計によると、北海道の電気代平均は年額12万8千円。我が家はわずか40%に過ぎない。コロナ禍で原油価格が下がり、灯油代も前年に比べて5千円減。
 通信費は8万9千円で、前年より2万円の大幅削減に成功。固定電話解約とネット接続のWiMAX導入が効いた。

 ガソリン代は弾き語り活動の中断で大幅減のはずが、母の死に伴う諸手続きや実家の片づけに奔走し、逆に増えた。車検がなかったので、車関連費としてはプラマイゼロ。
 医療費は10万2千円で、私の大腸ポリープ手術と肺のCTスキャン精検が重なり、前年よりも1万8千円増えた。それでも65〜69歳、夫婦2人の平均値に比べると50%程度。これ以上増やさないよう努めたいが。
 税金&保険や教養娯楽費、交際費に大きな変化はない。今年限りだった定額給付金ぬきで試算しても、全体としてはそれなりのプラスで、健全な家計であったことが判明した。

2021年3月19日金曜日

立って歌うスタイル

「Kyser KPAA/PRO/AM」というアコギ用カポをヨドバシ通販で買った。価格が実質800円と安く、手持ちのシャブカポとPlanet Wavesを足して2で割ったような構造。
 カポで一番大事なホールドはしっかりしているが、ネジが小さめで締めにくい。操作性はシャブカポに敵わないが、予備としてなら充分に機能する。
 将来的にネジが大きくてホールドもまずまずのPlanet Wavesを孫娘に使わせる可能性がある。予備は必要だ。



 孫娘用に赤いストラップも同時購入。こちらは実質590円で、やはり安い。
 自分が最初座って歌う練習から始め、ストラップを使って立って歌うスタイルに変えるのに、かなり苦労した。やるなら最初から立って歌う練習から始めたほうがよいと判断した。椅子を使うときは、ストラップをしたまま座ればよい。
  立って歌うほうが自由度の高い演奏ができる。幼児でもたぶんそれは同じはず。
 道路の雪は消えたが、雪置き場に延々利用してきたツケで、予備駐車場の雪がなかなか減らない。母の一周忌が来週に迫り、ぜひとも空けておきたい。やむなく暇をみてスコップでどかしている。
 昨年も同じことをやったと記録にある。冬から春へと移り変わる微妙な時期なので、やむを得ない。

 腰をかばいつつ少しずつやって、夕方までにだいたい終わった。ぬかるんで入れづらいので、ここに自分の車を移動し、空いた車庫にお坊さんか参列客の車を停めてもらおうと思う。
 お布施の袋や供菓子も準備した。来週早々には供花や果物を手配し、使う部屋の体裁を整える。

2021年3月16日火曜日

孫娘にミニギター

 先日の家族昼食会の折、孫娘が盛んにギターを弾きたがった。以前からその嗜好はあり、ギターを床に置いてやると、見様見真似で弾いていた。
 このところ身体が大きくなり、それに応じて知能も成長しつつある。試しに4台あるギターのうち、いずれあげるつもりでいたネックの細いS.Yairiを弾かせてみたら、それなりにサマになっている。しかし、ギターが大きすぎて持て余していた。

 7月には5歳を迎える。何か楽器を始めるなら、いい時期ではないか?大人のギターに身体が追いつくのを待たずに、身体に合った小さいギターを与えるべきではないか?


 以前から下調べはしてあり、買うならオモチャもどきではなく、全長が20センチほど短いミニギターと決めていた。
 改めて調べてみると、音質のよさと耐久性でユーザー評価の高いヤマハがよさそうだった。これなら小学校までは使えるはず。
 価格は16,000円弱。ひとまずアマゾンの「ほしいものリスト」に入れておいたら、数日で値段が600円ほど下がった。まるで購入を促すようで、さっそく購入。それが今日届いた。

「ヤマハ ミニギター JR2 NT」Amazonで15,840円
 ・全長857mm/重量≒1.4Kg/専用ソフトケース付き
 ・スチール弦アコースティックギター

 思っていたより小さくて軽い。弦はすでに張ってあり、さっそく弾いてみると、ユーザー評価通り音は悪くない。軽やかでサラサラした印象で、スキップしたくなるような音色だ。
 カポをつけてフラットピックで弾いてみたが、ネックが短いせいか、ノーカポで指で弾くほうが音はよい。幼児には向いてそうだ。

右側が通常のS.Yairiギター

 孫娘むきの専用ストラップとカポタストも別途注文済みで、チューナーは手持ちのものを転用する。譜面台やギタースタンドは、今後必要に応じてそろえたい。
 今後どう弾かせるかは、親の意見も聞いて調整中。しばらくは遊びの延長と考え、楽器を弾く楽しさから入りたい。

 とはいえ、弾き語りの基本を外れては上達しないので、そのあたりの兼ね合いが難しい。
 当面は10分くらいの練習を週に1回オンラインでやりたいが、本人の好奇心がどれくらい続くだろう?家族会でセッションするのが、当面の目標になりそう。

2021年3月15日月曜日

冬去り日

 雪解けが進むウッドデッキの雪割りをやった。周囲地盤よりも40センチほど高く、割った氷塊は周りに落とすだけで済む。

 雪の重みで床板や梁がしばしば損壊するが、今年は全く異常がない。昨年までに梁を中心に、頑強に補強を施した成果だ。
 日当たりのよい場所は、すでに地面が見え始めた。目視で確かめた限り、周辺の庭木にネズミ被害はない。いまのところ順調な雪解けだ。


 例年にない大雪のため、予備駐車場に積み上がった雪塊を砕き、一部を南側に移動させていたら、今日になって腰がピリピリ痛み始めた。ギックリ腰のイエロー信号だった。
 10日後には母の一周忌があり、それまでに駐車スペースを確保したいが、無理せずに少し様子をみることにした。暖気だけで解けてくれるとよいのだが。
 過去のブログを読み直してみると、3月15日を境に、線を引いたように季節が切り替わっている。掛け布団下の毛布を外し、ズボン下のタイツも今日から脱いだ。
 昼近くに買物に出かけたが、これまでのフード付きのコートでは暑く、インナー付きの春物コートでちょうどよかった。


「暑さ寒さも彼岸まで」とよくいうが、実際の線引き日は1週間後に迫った彼岸ではなく、3月15日ではないか。
 気になって調べたが、二十四節気等に該当するものはない。しかし、体感的には特別な区切りを感じる。

 そこで勝手に名づけてみた。冬の終わりを告げる日だから、
冬去り日」と。
 これまた同時期の過去記事を調べたら、「春持ち」「春準備」との記載が複数あった。悪くはないが、去ってゆく冬を主役に据えるべきでは?とも思う。いずれもっと気の利いた言葉が見つかるかもしれない。

2021年3月13日土曜日

かんじきから自転車へ

 このところの気温急上昇で、雪解けがどんどん進む。日に何度か外に出て、車庫前の氷塊をアルミスコップで砕き、雪解けを促進させている。この時期の大事な作業だ。車庫屋根の雪も、あと数日で消えそうな勢い。
 近隣土木センターの累計降雪量は、とっくに平年値を上回っているから、もう雪も寒さもお腹いっぱい。とっとと春がやってきて欲しい。

 午前中は妻の求めに応じて、買物から郵便局へと回る。午後からはモエレ沼公園へ、今冬最後になるかもしれない「かんじきウォーク」に出かけた。



 無駄足になっては困るので、歩けるかどうか事前に電話で確認。かんじきの貸し出しは終わっているが、持ち込みならOKとのこと。
 行ってみると土曜ということもあって、園内はソリや歩くスキーを楽しむ人々で、かなりの人手。外でもマスクは必須だった。

 14時半くらいから歩き始め、海の噴水からプレイマウンテンの裾野をかすめ、サクラの森へと気ままに散策。坂は混んでいるが、森の中に人影はなく、広い空間を独り占めだった。
 雪の深さは50センチほどか。気温が高いため、場所によっては雪面が深く沈んで足をとられる。ストックを持参して正解だった。


 40分〜5000歩ほど歩き、その足で近隣のリサイクル店を回る。不用品を処分したのち、家に戻って物置北側の壁に吊るしてあった自転車を地面に下ろした。

 昨日までに周辺の雪塊を砕いておいたので、取り出しは簡単。鍵に油をさし、前後輪に空気を入れて乗れる状態にした。
 試しに町内をぐるり回ってみたら、道の真ん中は完全に乾いていて、昼間限定なら問題なく乗れそう。ほとんど妻専用だが、引きこもりがちだった妻の行動範囲が、明日から広がることだろう。

2021年3月8日月曜日

肺のCTスキャン再び

 昨年10月末に最新のらせんCTスキャンで肺の精密検査を受けた際、疑わしい影が2つ見つかり、4ヶ月後に同じ札幌複十字総合健診センターで再度の精密検査を受けることになった。
 2月に入ってすぐに電話をしたが、担当医師のスケジュールが混んでいて、今日の14時にようやく予約がとれた。

 12時50分に車で出て、最寄りの量販店経由で地下鉄に乗る。相変わらず窓は換気のために、上部5センチほどが開放されている。
 途中からかなり混み始め、その多くが学生。会話もそれなりで、札幌の新規コロナ感染者が再び増加傾向のため、一瞬身を固くした。


 混雑を避け、前回同様に札幌駅のひとつ前で降りて目的地まで歩く。15分前に着いて受付すると、予約スケジュールが徹底しているせいか、待合室はガラガラ。5分早く呼ばれた。
 問診なしでいきなり放射線室に通される。肺CTスキャンには一切の食事制限がなく、大腸ガンや胃ガンの内視鏡検査に比べると、はるかに楽だった。

 簡単に終わって、診察室に呼ばれた。悪化していれば面倒なことになると不安だったが、問題のあった右肺上部の影は前回よりも薄くなっていて、左肺下部の影には全く変化がなかった。


 左肺下部の影は何らかの過去の治癒痕で、右肺上部の影はこのまま回復に向かっている可能性のある傷、との診断。
 今後も年一回の住民健診でレントゲン撮影を受けつつ、1年後に再度のCTスキャンを実施。もし影が消えているか動きがなければ治療終了、との方針である。
 影の増大という悪い結果はひとまず回避したが、しばしの要経過観察となった。

 2019年の最新ガン統計によれば、男性のガン死亡数は肺〜胃〜大腸の順で、肺ガンが最多。父も肺炎で亡くなっており、遺伝形質はよくない。疑わしいものは徹底的に調べてもらうのが得策だろう。
 14時35分に会計を済ませ、費用3,210円をカード払いする。結果はホロ苦だったが、思っていたより短時間で済んで助かった。

2021年3月7日日曜日

春待ち昼食会

 長男一家を招いて、正月以来2ヶ月ぶりに昼食会を開いた。元来が引きこもり気質の私たちは別にし、孫娘が「ジイジの家に行きたい」と、毎日のように訴えるらしい。終わりなきコロナ禍と長引く厳しい冬で、幼児にまでストレスが及んでいる。

 北海道のコロナ集中対策期間がようやく終わるが、用心して時間が長引きがちな夕食会ではなく、短時間で済む昼食会を提案した。
 昨年末のXmas会をベースにし、参加は大人4人で移動は全て車。玄関での消毒と車内でのマスクを徹底する。昼食メニューはXmas会と同じく、はま寿司のテイクアウト。前日夕方に参加者の健康を確認したうえで、ようやく決行の断を下した。


 12時に長男一家のマンションまで迎えに行き、自宅に戻る途中で前日に予約しておいた寿司を受け取る。長い自粛が終わるせいか、店内はこれまで見たことがないほど混雑していた。
 全員空腹で、到着後すぐに食べ始める。互いにあまり会話せず、いわゆる「黙食」を徹底して、1時間強で食べ終えた。
 気温は氷点下だが、陽射しが強くて部屋の中は無暖房でも暖かい。孫娘が1階から2階へとせわしく動いてはしゃぎまわり、大人たちが順に見守りを担当した。
 2階では一昨年暮れに作った室内ブランコが大活躍。豪雪で公園のブランコがずっと使えず、乗りたくてウズウズしていたようだ。
 以前はおっかなびっくりだったが、いつの間にか立ち漕ぎができるようになっている。ぐいぐい漕ぐといまにも仏壇にぶつかりそうで、あわてて横にずらす。

 そのうちギターをいじり始めたので、インスタ映像で送られてきた昭和歌謡を順に歌うと大喜び。長男が買ってきた昭和歌謡のカバーCDを聴いて覚えたことが判明。なるほどね。
 この日のために、カウンター机にはまだお雛様を飾ってあったが、孫娘がそれを色鉛筆で描いたあと、妻の提案で3人で片付けることにした。


 15時が近づき、「お腹空いた」との孫娘の訴えで、オヤツタイムへと突入。
 まず孫娘がラズベリーアイスを食べ、お嫁さんが持ってきてくれた各種大福餅と、私が昨夜作っておいたラズベリームースを皆で美味しくいただく。初めて食べた気がする苺大福のまろやかさが絶妙だった。

 その後は妻がPCでネット、長男は持参のノーパソで仕事、お嫁さんはベンチで昼寝、私と孫娘はYoutubeと思い思いに過ごし、17時でお開きを宣言するが、「まだ帰りたくない」と、遊び足りない様子の孫娘が珍しく愚図る。
「またおいでね」と言い含め、お土産にフルーツヨーグルトやホワイトデーのお返しなどを渡して、どうにか納得させる。短時間だったが、互いの安否を直接確かめられてよかった。

孫娘による「帰りたくない」意思表示

2021年3月6日土曜日

居間にもギター

 所有するギター4台はすべて2階に置いてある。マイクを始めとするPA一式が2階の一隅にあり、マイク上にはスポットライトを設置。ライブが近づくと本番そのままの状態で練習できた。
 かっての仕事場が2階で、水平移動で歌えるのも都合がよかった。吹抜け斜め天井の音響効果がよく、「スタジオ」と称して、さまざまな自宅ライブをここでやった。

 ところが終わりの見えないコロナ禍で、あらゆるライブがぱたりと途切れた。ライブにむけた練習の必要がなくなり、歌う感覚を保つための「ぼっちライブ」を月一回やるのがせいぜい。仕事もやめて、一日の大半は1階の居間で過ごす。
 居間には作り変えたばかりの大型テーブルがあり、食事やテレビ、読書にPCワーク&ネットと、なんでもここでやれる。歌に代わって復活した文筆業務もここでやる。
 2階で過ごすのは寝るときとミシン仕事くらいで、ギターを弾きたくなったときは、2階に上がって取ってくることが多くなった。


 そこで2階にあるギターのうち、生音で鳴りのよいヤマハを1階居間の一角に吊るしておくことにした。
 ギターハンガーは無垢材で手作りしたものが2つあり、うちひとつを居間に移動。ピックやカポ、電子譜面一式も予備を1階に移す。これにより、「思い立ったらいつでもギター」という環境が整った。
 いずれ足腰が弱って階段の上り下りが難しくなってきたら、居間の一隅にベットを置き、天井から遮光カーテンを吊るして仕切る構想がある。ベットの下は収納で、カーテンを開けるとベットがソファに変貌する。
 そんなときは来ないかもしれないが、いつか来るかもしれない。時に応じて家は変わる。心の準備だけはしておく。


 夕方には自宅西側を流れる川の土手をかんじきウォーク。夏でもあまり散策しない対岸を歩いたが、昨日の暖気で解けた雪が、ぶり返した寒さで固く締まり、完全な堅雪(カタユキ)状態。
 夏は歩けない岸辺まで降りてみると川面に氷はなく、黒い水が悠々と流れている。十数羽のカモが泳いでいて、近づきすぎたせいか一斉に飛び立ってしまい、すまないことをした。

2021年3月5日金曜日

いよいよ春か

 昨夜未明から気温がジワジワと上がり、それに伴って雪も解け始めた。一夜明けると強い陽射しとさらなる暖気、ほどよい南風が吹き続け、雪解けに拍車をかける。
 一時は1メートルを超えた雪が一気に減り、夕方までに母屋屋根はほぼゼロに。最深部で120センチ積もっていた車庫屋根の雪も30センチ近く解け、陽射しと風がよくあたる南側は、まるで包丁で切ったように雪が消えた。
 しつこい冬がようやく終わる確かな気配を感じる。


 夕方までに断続的に外に出て、解けて崩れる雪山や氷塊を少しずつ処理。車庫部分は完全にコンクリート板が露出するまでになった。

 夜になっても気温は下がらず、夕方に予定していた周辺土手の「かんじきウォーク」は、雪面が緩んで安定しないため中止。
 予報では明日はまた真冬日に逆戻りするという。もしかすると、今冬最後の真冬日か?

2021年3月4日木曜日

長くて深い関わり

 昨秋に地元紙で採用になったエッセイの担当者から突然電話があった。「水に浮かぶ家」と題した当時の投稿に関することかと思いきや、実は別の投稿を掲載したいとの連絡。
 昨秋と同じ、生まれ故郷の田舎町と父に関する内容だったが、投稿したのは2ヶ月近くも前のこと。てっきりボツと思い、次の作を準備中だったので、正直驚いた。

 同じエッセイ欄に昨年は2度採用になっていて、今回が3度目。かなり前に自分の弾き語り活動に関する話を投稿したが、あえなくボツ。気を取り直して父にまつわる話を書いてみたら思いがけずあたって、ハズレなしの採用が続いている。
 掲載は日曜に2作限定で、毎日4〜5作が掲載される投稿欄に比べ、ハードルは高い。今回は真冬から雪解けに関する記述が含まれていて、時期的には幅が広かった。
「採用は早くから決まってましたが、投稿数が大変多くてギリギリまでずれこみました」と、申し訳なさそうに担当者は言う。

しばしば創作の舞台となる故郷の雨竜川

 実はいま、父に関わる長い創作小説を書いている。20年近く前に書き始めて頓挫した作品だったが、社会参加としてのギター弾き語り活動がコロナ禍で止まってしまい、ぽっかり空いた時間を有効に活かすべく、再開する気持ちになった。
 昭和30年代の札幌を舞台にしていて、ここにもやはり父が自分と対峙する形で登場する。すでに進行中のエッセイ投稿と世界観は似ている。
 21年前にサッカーを通して自分と息子との関わりを書いたノンフィクション小説が企画出版された際、編集者から「次回作は、あなたが自分の父親について書くべきです」と勧められた。
 当時はまだ父母が健在で書きにくい部分もあり、そのまま月日が流れたが、すでに母も送って一年、ためらう理由はなくなった。自分と父との長くて深い関わり、いまこそ書くべき時期だろう。

2021年3月3日水曜日

ワクチン怖い

 新型コロナウイルスのワクチン接種が始まったが、今後自分の番が回ってきても、接種するかどうか未だ決めかねている。いまのところ強制力はないようで、やるかやらないかは最終的に自己判断。
 躊躇するのは、その信頼性。今日の新聞によると、日本での試験的接種で、早くも死者が出ている。ワクチンとの因果関係は不明だが、基礎疾患やアレルギーのない医療従事者の60代女性が、接種3日後に「くも膜下出血」で亡くなったという。

 接種が進むアメリカでは、すでに1099人が接種後に亡くなったと同じ記事にあった。これまた「因果関係は不明」と製造元のファイザー社はコメントしているが、「不明」という部分が逆に不安をあおる。
 接種後の死亡率は0.0015%ともあったが、3/2の時点で日本の新型コロナ死者数は8013人、単純に総人口で割ると死亡率0.0064%だ。ワクチン接種なしでも、その差は4倍ほど。劇的な接種効果とは言えないのではないか?


 世界で最もワクチン接種が進むイスラエルでは、2回の接種による発症予防効果が95.8%に上ったと、2月20〜21日にマスコミ各社が一斉に報じた。ただ、数値の算出方法が明確でなく、「予防効果」の意味もはっきりしない。
 仮に「接種はしたが、100−95.8%=4.2%の人が感染してしまった」ということなら、これまた劇的な接種効果とは言い難い。大仰な数字を並べ、単に大衆を安心させたいだけか?と勘ぐりたくなる。
 納得できずに独自に調べてみると、イギリスのBBCニュースに信頼できそうな記事を見つけた。「イスラエル、ワクチン接種で感染率低下の傾向 60歳以上は0.07%」とあり、サンプル数のほか、接種後に入院措置が必要になった数、死者数も明確に記載がある。

 接種後の感染率4.2%ならあえてリスクを犯さず、各種対策をこれまで通り続けて大人しく暮らすほうがマシのような気もしていたが、感染率0.07%なら10万人で70人の感染。かなり安心できそうな数字だ。
 だからといって、ただちに接種する気になったわけではないが。

※関連情報〜MAG2NEWS/2021.3.18
「安全性に疑問あり。それでも日本がワクチンを米から大量購入する裏事情」

※関連情報〜MBSニュース/2021.6.10
「接種から数時間後に女性が急死…真相究明求める遺族〜消去法でそれしかない」