2021年3月22日月曜日

総じて健全な家計

 昨春に事業の廃業届を税務署に提出し、この時期に40年近く自力でやってきた青色申告関連の書類作成作業から、一気に解放された。面倒な事務処理がなくなってスッキリしたが、一切の家計管理をやめてしまうのは、乏しい収入面から考えても好ましくない。
 独立して事業を立ち上げて以来、家計管理はずっと私が担当。サラリーマン時代は完全に妻任せだったが、事業を円滑に維持し続けるには、お金の出入りも自分で把握しておくことが、必須条件だった。

 そこで、これまでやってきた事業用の各種青色申告台帳を、ごく普通の家計簿スタイルに作り直すことにした。もともと市販のデーターベースソフトを使った自作だったから、修正は難しくない。
 収入を管理してきた「売掛台帳」を「収入帳」に、支出を管理してきた「経費台帳」を「支出帳」にそれぞれ改題し、各種項目もそれに応じて修正した。
 項目別や月別の累計システムはそのまま流用。大半の項目は口座振替かカード払いになっているため、預金通帳とカード支払明細を元に、昨日からの2日間で全データを入力し終えた。


 2020年の特徴として、収入面では定額給付金の支給があり、コロナ禍で音楽関連の収入がほぼなくなった。トータルとしては微増である。
 支出は前年とほとんど変わらず、月額平均10万円を依然として維持している。夢の年間100万円生活には届いていないが、充分に健闘した数値と評価したい。
 消費税率アップの影響はあまり感じられなかった。食費が横ばいで、我が家はエンゲル係数がもともと高く、外食もほとんどしない。食品の消費税率が据え置かれたことが主な理由と思われる。
(2017年総務省統計によれば、北海道のエンゲル係数は24.5%。我が家の2020年エンゲル係数は33.9%

 光熱費関連では、電気代5万2千円(年額〜以下同じ)、水道代2万6千円、灯油代8万5千円といったところ。
 もう減らせる余地がないと思っていた電気代が前年より5千円減。2018年総務省統計によると、北海道の電気代平均は年額12万8千円。我が家はわずか40%に過ぎない。コロナ禍で原油価格が下がり、灯油代も前年に比べて5千円減。
 通信費は8万9千円で、前年より2万円の大幅削減に成功。固定電話解約とネット接続のWiMAX導入が効いた。

 ガソリン代は弾き語り活動の中断で大幅減のはずが、母の死に伴う諸手続きや実家の片づけに奔走し、逆に増えた。車検がなかったので、車関連費としてはプラマイゼロ。
 医療費は10万2千円で、私の大腸ポリープ手術と肺のCTスキャン精検が重なり、前年よりも1万8千円増えた。それでも65〜69歳、夫婦2人の平均値に比べると50%程度。これ以上増やさないよう努めたいが。
 税金&保険や教養娯楽費、交際費に大きな変化はない。今年限りだった定額給付金ぬきで試算しても、全体としてはそれなりのプラスで、健全な家計であったことが判明した。