2021年3月6日土曜日

居間にもギター

 所有するギター4台はすべて2階に置いてある。マイクを始めとするPA一式が2階の一隅にあり、マイク上にはスポットライトを設置。ライブが近づくと本番そのままの状態で練習できた。
 かっての仕事場が2階で、水平移動で歌えるのも都合がよかった。吹抜け斜め天井の音響効果がよく、「スタジオ」と称して、さまざまな自宅ライブをここでやった。

 ところが終わりの見えないコロナ禍で、あらゆるライブがぱたりと途切れた。ライブにむけた練習の必要がなくなり、歌う感覚を保つための「ぼっちライブ」を月一回やるのがせいぜい。仕事もやめて、一日の大半は1階の居間で過ごす。
 居間には作り変えたばかりの大型テーブルがあり、食事やテレビ、読書にPCワーク&ネットと、なんでもここでやれる。歌に代わって復活した文筆業務もここでやる。
 2階で過ごすのは寝るときとミシン仕事くらいで、ギターを弾きたくなったときは、2階に上がって取ってくることが多くなった。


 そこで2階にあるギターのうち、生音で鳴りのよいヤマハを1階居間の一角に吊るしておくことにした。
 ギターハンガーは無垢材で手作りしたものが2つあり、うちひとつを居間に移動。ピックやカポ、電子譜面一式も予備を1階に移す。これにより、「思い立ったらいつでもギター」という環境が整った。
 いずれ足腰が弱って階段の上り下りが難しくなってきたら、居間の一隅にベットを置き、天井から遮光カーテンを吊るして仕切る構想がある。ベットの下は収納で、カーテンを開けるとベットがソファに変貌する。
 そんなときは来ないかもしれないが、いつか来るかもしれない。時に応じて家は変わる。心の準備だけはしておく。


 夕方には自宅西側を流れる川の土手をかんじきウォーク。夏でもあまり散策しない対岸を歩いたが、昨日の暖気で解けた雪が、ぶり返した寒さで固く締まり、完全な堅雪(カタユキ)状態。
 夏は歩けない岸辺まで降りてみると川面に氷はなく、黒い水が悠々と流れている。十数羽のカモが泳いでいて、近づきすぎたせいか一斉に飛び立ってしまい、すまないことをした。