2008年4月30日水曜日

折れても咲く

 どんよりと曇った一日で、花見に行く気にもなれず、あれこれと月末の雑務をこなす。
 腰痛はまだ80%くらいの治りだが、リハビリをかねてJR駅前にある郵便局まで、片道1.7Kmの道のりを歩いた。早足だとキツいが、歩幅を小さくすると普通に歩ける。
 途中に見つけた花や木の写真を何枚か写す。仕事で使うCGの点景用だ。これから1ヶ月くらいは、花や木の盛り。資料の備蓄は日々怠らない。


 以前にちょっと書いた自宅北側の土手にあるサクラの木が、枝の一部が半分折れているのに、気丈に満開の花を咲かせている。
 以前から妻がこの枝を気にしていて、「少し枝を折って家に飾ろうかしら…」などと言っていたが、「やっぱしサクラは野に置くものでしょ」といさめていた。

 この冬の雪の重みで折れたのか、枝はもはや半分も残っていず、先端は完全に地面についてしまっている。だが文句ひとつ言わず、こうしてちゃんと可憐な花を咲かせた。強靭な生命力だ。
 ウダウダ理屈をこねて自分の置かれた場所に不平不満を並べ、無差別に人を殺したり、自分を殺したりしているのは人間だけってことか。見習えよ、このサクラを。