2008年4月7日月曜日

スピード=誠意

「ハンチングが好きだ」と以前に書いたが、二つ目のハンチングをついに手に入れた。入手先はネットオークション。
 結婚記念日にあやうく5,000円のハンチングを買いそうになったが、ぐっとこらえて帰宅したあと、ふと思いついてオークション情報を検索してみたら、あるわあるわ。
 5,000円近い高級品もあったが、価格で条件を絞りこんだら、開始値800円の格安品をいくつか発見した。

 マークをつけて数日間見守ったが、一向に買い手が現れない。そこで妻にも写真を見てもらい、「これがきっと似合うわよ」というオススメに従って、グレーのツイードのハンチングに候補を絞り込んで入札した。


 2日後、競争相手も現れず、あっさりと最低価格で落札。過去にもいろいろやったが、こんなに楽なオークションも珍しい。いまどきハンチングをかぶる酔狂なヤツなどいないのか?
 落札1時間後に、早くも「落札ありがとうございます」とメールが届き、先方の住所氏名や連絡先、具体的な振込み方法等が記されていた。すぐに振込み予定日と振り込む口座、こちらの住所と電話番号を相手に返信する。

 この種の相互連絡は早ければ早いほどよく、はっきり言って、連絡の早い相手は誠意のある相手と考えてよい。どの世界でも共通するかもしれないが、「スピード=誠意」なのだ。
_翌日、すぐに送料こみの代金を指定口座に振り込む。振込み手数料は落札者(今回は私)の負担が普通だが、こちらのゆうちょ銀行口座から、相手のゆうちょ銀行口座に直接ATMで振り込むと、手数料がタダなのである。
 過去の経験で、この手段が最も手数料が安く済む。つまり、売り手の指定口座にゆうちょ銀行があるかないかが、大きな分かれ目。これを入札の条件のひとつにしてもいいくらいだ。
 たかが手数料だが、500円の代金で300円の手数料を平気でとる金融機関もあるから、油断ならない。

 そして今日、商品が無事届いた。ウールとアクリルの混紡だが、レッキとしたツイードのハンチング。ほぼ希望通りのグレーで、サイズもぴったり。価格は送料こみでわずか940円。中国製だが、未使用の「新中古品」である。お買得だった。
 今回の取り引き相手は大変誠意ある人で、代金を振り込んだその日に品物を送ってくれた。

 ネットオークションは顔が見えないので、サギまがいの行為も確かにある。しかし、危ない相手とそうでない相手の違いが、最近何となく分かるようになった。
 とにかく事前の情報をよく見ることで、これまでの「オークション評価」の熟読は必須だが、たとえば送る手段や振込み口座に選択肢がない相手などは、ちょっと危ないかもしれない。もし(危なそう…)と感じたら、たとえオイシイ品物でも、手を出さないこと。