2025年6月29日日曜日

PCバッテリを自力交換

 3年半前にヤフオクで買った中古のMacBook Pro(Early2015)、メインPCとして酷使し、まずまず働いてくれたが、1年ほど前から本体が微妙に膨らみ始め、底が凸形状になってガタつくように。
 熱抜きをかね、上端片側に5ミリ厚のハードボードをボンド接着し、ガタつきを補正して使ってきたが、最近になって今度は蓋が完全に閉まらなくなった。

 症状からして、内蔵バッテリーの寿命による膨らみと思われたが、システムレポートで調べても「正常」と表示される。
 ただ、型式が「Early 2015」で、製造後すでに10年が経過。以前に中古で買ったMacBookが9年でバッテリー交換を強いられたことから、寿命であることは確実だった。

蓋が完全に閉まらず、1cmほど浮いている。
裏側も膨らんで波打っている。

 MacBookバッテリーの自力交換は2015年と2018年に経験していて、そう難しくなかった。
 MacBook Proのバッテリー交換は難易度が高そうだが、詳しい手法をネット情報で見つけ、自力でやれると判断。アマゾンで互換バッテリーを見つけて注文し、到着後、ただちに交換作業を始めた。

置換 MacBook Pro 13"Retina A1502」 ¥5,999
 電圧:11.42V、容量:74.9Wh、6559mAh

互換バッテリーと付属工具

 念のためタイムマシンでSSDのバックアップをとったのち、付属の薄いゴム手袋をはめて作業開始。
 最初に液晶とキーボードの間に、付属の柔らかい紙をはさむ。

 本体を裏返し、付属の星型ドライバーを使い、両サイドの6本→中央の4本の順でビスを外してゆく。
 バッテリーの膨らみにより、ビスを外した途端にカバーがはね上がるため、ビスの紛失に注意する。中央の4本は両サイドの6本より短いので、外したビスは同じ位置に分けて並べておくとよい。

裏蓋を外した状態。バッテリーの膨らみが歴然。

 蓋を外したら、バッテリーと本体基盤を端部でつなぐコネクタのビス1本を星型ドライバーで外す。
 コネクタを付属のプラ工具で慎重に外す。

 続けてバッテリの中央を横切る幅広ケーブルのコネクタカバーを、本体の基盤部分で外す。(ビスは2本)
 コネクタを同じく付属のプラ工具で慎重に外す。




 古いバッテリーをスクレイパーで外す。粘着テープが非常に強固で手こずり、付属のプラ製工具では作業不可能だった。
 金属製スクレイパーとマイナスドライバーを使い、100均で買ったシールはがし液をバッテリー周囲にスポイドで流しつつ、基盤を傷めないよう慎重に作業して、ようやく成功した。

 シールはがし液と綿棒、フェルト布などを使って、残った粘着剤を除去。ここまで開始後1時間半が経過した。

古いバッテリーを外し終え、清掃を終えた状態。

 夕食をはさんで作業継続。新しいバッテリーの裏にある透明保護シールを外し、本体に装着する。省スペースを意図してか、パーツが6つに分かれていて扱いにくいが、なんとかはめこんだ。

 バラしたときとは逆の順序で組み立ててゆく。商品に付属の工具は細かい配慮があり、スクレイパー以外はそのまま使えた。
 裏蓋を閉じてビスを対角順に仮固定。ガタつきは解消され、液晶の蓋も隙間なく閉じられるようになった。ビスを本締めして終了。

新しいバッテリーを装着。

 取説に従い、バッテリー駆動で残量3%まで放電させつつ使用。その後はACアダプターにつないで100%充電させた。
 システムレポートで調べると、交換後のバッテリー容量は6,696mAhで正常。仕様書の容量が6,559mAhだから、能力的には問題なさそう。


 累計作業時間は予想を超える2時間で、DIY難易度は5段階中最高の5。バッテリーを外す作業が飛び抜けて難しいが、今回の対応で数年は延命できたと思いたい。
 互換バッテリーは3種類のMacBook Proを兼ねているせいか、交換作業の取説は付属していない。不明部分はネット情報などを参考に、自力で進めるしかない。(試みる場合は、各自の判断でお願いします)

2025年6月25日水曜日

メルペイで防鳥網

 植えて5年目にしてようやく開花し、実が育って熟しつつあるジューンベリーだったが、「鳥に食べられやすい」という欠点があるらしい。
「1年目は全部鳥に食べられ、2年目からは防鳥ネットを張ることで回避できた」と某ネット情報にもある。
 植えて20年が経過したラズベリーに関しては鳥の食害は皆無で、冬に枝がエゾヤチネズミの食害に、夏に葉が毛虫の被害にあった程度。それぞれ対処して、大きな問題ではなかった。

 ジューンベリーとラズベリーは同じ時期に熟すため、仮にジューンベリーが鳥の食害にあっても深刻度合いは低いが、ようやくなった実が、全部食べられるのは切ない。
 そこでネット情報に習って、100均ダイソーにあるという防鳥ネットを買いに行った。


 目的の商品は簡単に見つかり、大きさが200cm×100cm。やや小さい感じがしたが、ひとまず1枚だけ買った。他にずっと探していたカリフォルニア・レーズンも発見。2つをカゴに入れ、レジへと向かう。
 この日はメルカリが提供するキャッシュレスサービス「メルペイ」を初めて試すつもりだった。

 この種の簡易な電子決済サービスには以前から関心があり、数年前に安売り店で同年代男性がスマホで軽々とペイペイ支払いをやってる場面に遭遇し、うらやましく思ったもの。
 ただ、銀行やクレジットカード口座と紐づけされるのは抵抗感があり、他の手段を探していたら、出品を始めたばかりのメルカリに同様のサービスがあると知る。
 幸いに必要なスマホアプリはダウンロード済みで、本人確認も終わっている。売上金残高もそれなり。あとは決済するだけで、レジに行く直前にメルペイアプリ下端の「おさいふ」から「スマホ決済」をタッチし、パスコードを入力してQRコードを表示させてあった。
 100均ダイソーでメルカリが使えるのは事前に調査済み。無人レジでの精算時にメルペイを選択し、続けてスマホに表示してあるQRコードを読み取り機にかざすだけ。メルカリの商品発送手続きにやや似ているが、こちらのほうが簡単だ。
 決済は期限のあるポイントが優先され、不足分がメルペイ残高から引き落とされる。利用明細はスマホアプリとPCメールの両方に連絡がきて安心できる。


 帰宅後、さっそく防鳥網をジューンベリーにセットしたが、予想通り小さすぎて半分が覆いきれなかった。
 もう1枚買い足すつもりで念のため物置を調べたら、遮光ネットの残りを発見。つなぎ合わせると、なんとかなりそう。
(その後、遮光ネットをつないで不足分をカバーした)

 中途半端な幕切れとなったが、今年の目標のひとつでもあったメルペイ決済を首尾よくやれて満足。
 メルペイは100均やツルハなど、ちょっとした小物を買う店の大半で使えるようだ。不用品の有効処分ともセットになっていて、今後積極的に活用したい。

2025年6月24日火曜日

山東菜生育不良

 午前中から気温が上がり、札幌手稲山口アメダスでは33.1度に到達。札幌アメダスでも6月3度目の真夏日を記録した。
 暑さと一昨日の雨で、自宅南側に広がる麦畑も青々と輝いている。

 外は確かに暑いが、先日西側窓外に張った遮光ネットが効いているせいか、家の中にいる限り、暑さはそれほど感じない。
 1階室温は26度台、2階は28度台で、相変わらず冷風扇はもちろん、床下パッシブ換気扇もまだ未設置である。
(2階の窓3ヶ所のみ、10〜20時くらいまで開放)


 5/28に種を蒔いた山東菜、高温と適度な雨で発芽後の条件はよいはずが、その後全く育たない。
 不審に思って昨年の記録を調べたら、6/6に最初の種を蒔いて、6/28には早くも食べている。ほぼ同時期の6/25の写真と比べても、その差は歴然。いったいなぜ?

2024.6.25(昨年)の山東菜
2025.6.24(今年)の山東菜
新たに東西方向に種を蒔いた

 考えられる理由を列挙してみる。

1)種を蒔く時期が早すぎた。
2)昨年春に買った古い種を使った。
3)連作障害。
4)ナメクジ等の食害。

 このうち、1)2)は過去に同じ条件でも問題なく育っているため、理由としては弱い。疑わしいのは3)と4)だ。
 山東菜はアブラナ科なので、連作障害は起きやすい。最初に作ったのは2020年で、その後4年間は同じ畑で順調に育ってきた。
 5年目となる昨年からは連作障害対策として、菜園の東西を半分に区切り、交互に作る仕組みに変えた。

 ただ、今年蒔いた場所は過去にも何度か使っている。連作障害が起きてもおかしくない。
 そこで今日は新たに通路側の東西方向に初めて種を蒔いてみた。陽当りを考慮して、東西方向には一度も蒔いていない。水撒きを欠かさず、今後の発芽状況を見守りたい。

レンガ横に置いたナメクジ撃滅剤

 そのほか、早くも出没し始めたナメクジの食害にも備え、メルカリのポイントで買った「ナメクジ撃滅」を試してみることに。
 初のメルカリ出品で使った送料750円の半分がキャンペーンでポイント還元されたが、使用期限が短く、早急に使う必要があった。ヨドバシ通販より少し高いが、ポイントを無駄にしてはいけない。効果があれば儲けものである。

2025年6月22日日曜日

納得できないライブ

 以前に何度か歌ったことのある有料老人ホームから、「コロナも収束に近づいたので、ぜひまた演奏を」との依頼が突然あった。
 調べてみると過去に11回歌っていて、最後の依頼が実に6年前。コロナ禍が始まる前年のことだった。担当者の名に覚えがあり、よくぞ忘れずにいてくれたものと思う。
 今回は初めてメールでの依頼。コロナ禍の直前に固定電話は解約し、連絡先のわかるNPOのボランティアサイトもすでにない。もしかすると、ネット検索でメルアドを調べたのかもしれない。
 ともかくも依頼自体はありがたいことで、10日ほど前から練習に励んだ。

 問題は気力体力面で、2週間前に終えた長時間ライブの疲れが未だ抜けきれず、このところの真夏日から肌寒い陽気への急変にも身体がついてゆけず、体調はよくなかった。
(2週間あれば回復するはず…)とスケジュールを入れたが、どうやら考えが甘かったらしい。
 幸いだったのは、ライブ開始が14時40分と遅かったこと。演奏時間も正味40分と少なめ。前日や当日の練習でも喉の調子はいまひとつだったが、腰にはコルセットを装着し、直前には喉の漢方薬「響声破笛丸」も飲んで備えた。


 13時40分に家を出て、40分後に施設到着。中心街経由の最短コースを選択したが、渋滞で逆に時間がかかった。
 担当者と6年ぶりの挨拶を交わし、入口で手指の消毒やうがいなど、請われるままに感染対策を施す。
 6月生まれの入居者誕生会イベントの余興出演で、最初に対象者の紹介と記念撮影、続いてケーキとお茶が配られる。セットティングは予め別の場所にマイクとPAを組み立てておき、記念撮影終了後の短い時間にバタバタとやった。

 予定より1分遅れの14時41分から開始。先方の希望通り、40分で12曲を一気に歌った。
「憧れのハワイ航路」「宗谷岬」「瀬戸の花嫁」「お富さん」「バラが咲いた」「こんにちは赤ちゃん」「月の沙漠」「高校三年生」「知床旅情」「君といつまでも」「丘を越えて」「上を向いて歩こう」

 選曲&構成は悩みに悩んだ。全体的に大人しい場の傾向は把握していたが、6年間のブランクで、すべてゼロになっているのでは?との懸念があった。
 ある程度季節感に沿った内容にし、以前の施設の嗜好にあわせ、叙情的な歌を多めに、演歌は少なめにした。
 職員さん2人が手拍子で盛り上げてくれ、会場から共に歌う声も複数聞こえたりして、長いブランクの割には、まずまずの手応えだった。

 ただ、自分の歌唱には懸念した通り、問題があった。前半は高音部で声がかすれ、好調時の響きやツヤが全くない。後半でやや持ち直したが、今度は曲の最後で低音が安定しない。
 2週間前に不安定だったギターアルペジオは、汗拭きタオルの準備もあってどうにか演れた。
 中程に予定していた「ブルーライトヨコハマ」は、その場の判断で無難な「高校三年生」へ、ラストに予定していた「リンゴの木の下で」は、前日に「上を向いて歩こう」に変えた。
 ラスト近くの「君といつまでも」は他施設でたまにリクエストがあり、事前のAI調査でも「お勧め曲」と出たので歌ってみたが、反応はいまひとつ。
 対して「上を向いて歩こう」は、終了後も会場のあちこちで歌う声がしばし途切れず、さすがの強さを感じた。まだまだAIよりも人間の感覚が第一である。

 だましだまし進めてなんとか収めたが、自分の中では納得できない悔いの残るライブだった。
 活動を始めて20年、この日が累計599回目のライブで、やめる時期がいよいよ近づきつつある予感もする。

2025年6月21日土曜日

ベリー属の収穫間近

 5年目にして花が咲いたジューンベリー、その後花は実になり、赤く色づき始めた。月末ころには食べられそうだ。
 植えて20年目に入ったラズベリーの実も順調に育っている。

 冷凍庫には昨年採れたラズベリーがまだ残っていて、早く食べてしまわないと、採れたてのベリー属の収まる場所がなくなりそうだ。
 孫娘用のラズベリーアイスはまだ在庫があり、今回は妻が好きなラズベリージャムを1年ぶりに作ることにした。ジャムなら在庫分のラズベリーが一気に片づく。

完熟間近のジューンベリー
まだ実は固いラズベリー

 過去のレシピを参考に、まず冷凍ラズベリーを解凍させる。量ってみると600gあり、かなりの量。夕方から始めて、自然解凍で数時間を要した。
 レモン液を加えて強火で煮詰め、ザルで2度裏ごしして種を取る。ラズベリーの30%のグラニュー糖(180g)を半分ずつ加えて弱火で煮詰め、浮いてきたアクをすくいとる。
 完成して重さを量ったら、半分の400gに減っていた。


 翌朝さっそく食べてみる。甘さ控えめの上品な味で妻にも好評。ただ、最後にトロ火で10分煮詰めたせいか、少し固くなりすぎた感じ。

 手間がかかるラズベリージャムはめったに作らないが、ジューンベリーが熟したときには、再びジャムにする可能性はある。次回の教訓としたい。

2025年6月19日木曜日

真夏日にクレマチス

 先週からの予報通り午前中から気温がぐんぐん上がり、昼過ぎには札幌アメダスで30度を突破。手稲山口アメダスでは、午前中に31.2度を記録した。今夏初の真夏日である。
 市内でも昨日から熱中症による緊急搬送が相次いでいて、散歩も自重して家に引きこもっていた。
 外は真夏日でも2階の窓を開け放つと風が吹き抜け、室内にいる限りはエアコンや冷風扇なしでも過ごしやすい。


 14時を過ぎてからなぜか急に涼しくなり、外活動を開始。最初に西側台所窓の外側と、ウッドデッキ上に遮光ネットを張った。

 例年より少し早めだが、予報では6月中にあと数回は真夏日を記録しそうな気配。あまり早く張りすぎると室内が暗くなる欠点もあるが、まずは西日が強く照りつける西側から作業した。
 今後の日射と暑さ次第だが、居間南側窓外→2階寝室窓外の順で段階的に張ってゆく。


 その後、脚立を出したついでに庭木の枝を剪定。ようやく本葉が出始めた家庭菜園の山東菜に水やりを施し、切れ味の鈍り始めた剪定バサミを砥石で研いだ。

 作業中、南東のカエデ根元に植えたクレマチスが、暑さに誘われて一輪だけ咲いていることに気づく。
 昨年は5年ぶりに花が咲いたが、2年続けて今年も咲いてくれた。昨年のように、時間差で複数の花が咲いてくれると期待。

2025年6月17日火曜日

メルカリ出品再び

 5月のGWに初めてトライしたメルカリの出品(無線LANルーター)が、わずか30分で売れたのに気をよくし、次なる出品に挑戦した。
 今回の出品は、51年前の古いスポーツ新聞。先日亡くなった長嶋茂雄さんが引退した試合を特集した報知新聞である。
 熱烈な巨人ファンだった私が結婚する前年のことで、詳しく報道されていた報知新聞を駅の売店で購入し、資料箱の奥底に大切に保存しておいたもの。以降6度の引っ越しにも耐えてきたが、自分自身が終活をすべき年齢に差し掛かり、いまが処分の時期と判断した。

 幸いにカビや汚れはなく、シミ虫に食われることもなく、経年に寄る色あせ以外に、大きな傷みはない。ただ、なにせ50年を越す古い資料。はたして価値があるものなのか、まるで見当がつかなかった。
 出品する前にメルカリやヤフオクで調べてみると、似た商品はあったが、全く同じものは存在しない。ただ、この種の資料にも買い手はいるとわかり、出品を決めた。

防水袋と緩衝材で仮梱包を済ませた商品

 初回の出品で要領はつかんだので、その記録を見ながら作業。まず写真を5枚撮って明度などの微調整を施す。
 続けて商品の説明を考える。出版物なので出版社と記事の内容以外に書くことはなく、商品の状態にかなりの説明を割いた。カテゴリは「スポーツ→野球」と決め、メルカリが活況となりそうな週末の金曜〜6/13、22時半に出品の手続きを開始。
 前回と同様にまず写真を順にアップロードすると、メルカリ側から商品タイトルや説明文、ジャンル、商品価格を提案してきた。

 準備していた内容とは大きく異なり、商品名や説明文の多くを簡潔でわかりやすいメルカリの提案に従った。保存状態や記事説明の一部のみをオリジナルで追加。カテゴリもメルカリ提案に従い、「本雑誌漫画→雑誌→スポーツ」とした。
 商品価格は他の似た商品と比べ、当初は1,500円のつもりだったが、ぎりぎりになって少し上げて2,000円に決めた。
 商品配送方法は前回の「らくらくメルカリ便」から「ゆうゆうメルカリ便、ゆうパケット(¥230)」に変更した。写真撮影後に仮梱包してみたらサイズが微妙で、こちらが最安値で送れると判明。メルカリ独自の配送サービスであることは同じで、大きな違いはない。
 出品手続き後、じっと連絡を待つが、出品後わずか30分で売れた前回のような早い動きはない。2時間ほど経って確かめると、閲覧数はわずか5で、売れる目安となる「いいね!」もゼロだった。
 日付が変わっても変化はなく、この日はあきらめて大人しく寝た。

 一夜明けて閲覧数は8まで増えたが、動きは鈍い。早く売るためには価格設定に問題がありそうだった。
 そこで価格を200円だけ下げ、1,800円にして再出品。出品時間は22時半では遅すぎるとネット情報から知り、20時に手続きした。
 すると、閲覧数が一気に19まで増え、「いいね!」も2個ついて2時間後には売れた。価格を下げたことがよかったのか、土曜の20時という時間帯がよかったのか、メルカリの経験が少なくて、よくわからない。
 仮に時間帯のせいだとしたら、値下げせずとも売れた可能性はある。しかし、最初に相談した息子のアドバイス「欲張らないで低めに価格設定すれば、すぐ売れるよ」の言葉通りの結果だろう。


 購入者から「防水処置を念入りに」との要望があり、ビニール袋を2重にして封印も厳重に再梱包した。
 売れたのが土曜夜(6/14)で、送付手続きは郵便局でやろうと思ったら、最寄りの集配局が土日は休みに変わっている。やむなく他の送付手段であるローソンに変更。

 近所のローソンに行き、「Loppi」という専用機で手続きをする。スマホのメルカリ専用アプリから商品のQRコードを表示させておき、「Loppi専用コードをお持ちの方」のボタンから進んで、商品のQRコードをアプリから読み込ませる。
 出てきたレシートを30分以内にレジに持ち込み、従業員が印刷してくれた送り状を自分で封筒に貼って提出すれば終了。ここで配送料は支払わない。多少の違いはあるが、「らくらくメルカリ便」と基本的な扱いは同じだ。

 送付して2日後の今日、商品が無事に届いて購入者の評価も得た。残高は少し増えたが、いまのところ現金化せず、メルカルでの別商品購入か、キャッシュレス決済「メルペイ」で有効に使おうと考えている。

2025年6月16日月曜日

ボラメンバー増員

 新年度4度目の地区図書館〜本修繕ボランティア活動日。いつも通り9時半に図書室に入ると、知らないメンバーが一人増えていた。経緯は不明だが、ボランティアの増員があったようだ。

 遅れてやってきたFさんが、「私の座る席がない」と訴える。一人増えた関係で、新旧のボランティアは計8人となり、この日は全員が出席していた。
 作業机は窓際のカウンターに4席分あり、窓と書棚の間には長テーブルが2脚あるはずが、この日は大きめの角テーブル1脚4席分だけで、すでに全席が埋まっている。ボランティアだけなら8席でギリギリ足りるが、指導する係員の分がない。
 係員Aさんのうっかりミスらしく、急きょ長テーブルを追加した。


 気を取り直して作業にとりかかる。この日は前回手掛けて作業が途中になっている本が2冊ある。いわゆる持ち越し分で、まずは新人から受け継いだ小型絵本の修復をする。
 バラバラなった本文の全ページをタコ糸とボンドで補強し、さらに背の部分に細く切った寒冷紗をボンドで貼ったのが前回までの作業。
 最初に補強したタコ糸の端部を千枚通しでほぐし、扇型に広げて寒冷紗にボンド固定する。タコ糸で補強した場合の必須工程だ。

 ボンドが乾くまでの時間を使い、表紙側の加工に取り掛かる。表紙と見返しの間にスクレイパーを差し込み、少しずつ剥がしてページ本体の背に貼り付けた寒冷紗の端部を差し込むスペースを確保する。
 こちらも定番作業だが、既存のボンドが固くて作業に手間取った。なんとか終わらせ、表紙側の該当部分にボンドを塗り、ただちにページ本体をあてがい、両側に飛び出した寒冷紗を隙間に差し込む。難易度の高い工程だが、うまく収まった。
 最後にWクリップ3個で固定し、「作業終了棚」に収めて終了。


 続けて作業持ち越しとなった分厚い科学図鑑の修復を続ける。
 こちらもバラバラになったページをそろえ、背の部分をボンド固定する作業だったが、万一ページがうまく止まってなければ、タコ糸や寒冷紗での再補強をする可能性もあった。

 恐る恐る大型木製クリップを外してみると、思っていたより状態はよく、処理した部分はきれいに固まっていて、閲覧にも支障はない。
 ただ、1ヶ所だけページの糸綴じが緩い箇所を発見。脱落してはいないが、今後のことも考えてボンドで再固定することにした。
 ページの大部分は固まっているので、今回の固定は目玉クリップ3個で簡単に処理。ボンドが乾けば、次回で作業完了となる。

作業完了棚の様子

 持ち越し分の手強い作業が1時間強で終わり、続けて修理対象棚から新たな本を見繕う。難しい作業が続いて疲れていたこともあり、時間までに簡単なページ外れの本3冊を処理した。

 8人のフルメンバーが精力的に動いたこともあり、修理対象棚に並んだ本はみるみる減って、残り少なくなった。
 ただ、閲覧が続く限り修理対象本がゼロになることはなく、作業に終わりはない。

2025年6月15日日曜日

未だにお父さん

 今年も3人の子供たちから、思い思いの父の日プレゼントが届いた。
 長女からは花とレトルトカレーの詰め合わせ。長男からは漬物の詰め合わせ。次男からは珈琲の鉢植えと珈琲ケーキ。

 長女は母の日プレゼントが花とスープの詰め合わせだったので、今回はカレーで変化をつけたとのこと。長男は「プレゼントやお土産に困ったら、漬物を」と以前から話していたのを思い出したのだろう。
 次男はこれまでの花から観葉植物へと、かなりの変化だった。いずれも食べ物がからんでいるあたり、親の嗜好をうまくとらえている。


 父の日はこれで終わりと思いきや、夕方になって妻が買物に行き、「父の日のお祝いよ」と、鯛の刺身をスーパーで買ってきた。

 妻にとって私は夫であり、決して父ではないが、子供が自立して家を出たあとも、「お父さん」と未だに呼び続けているから、妻にとっては父のような存在なのだろう。
 そんなわけで、あえてその呼び方を否定はせず、受け入れている。

2025年6月14日土曜日

漫画「火の鳥」を読破

 NHKで手塚治虫作のアニメ「火の鳥」の再放送が1月からあり、以前から関心があった全13作をようやく見届けた。
 初回放送は2004年。原作の全12編を5編に凝縮&再編成してハイビジョン放送したものだったが、当時はハイビジョン放送の受信設備を持ってなく、観ることができなかった。

 観終わると、原作を読みたくなった。アニメ作品は美しいが、原作の持つ息遣いのようなものを知りたかった。アニメ化されていない他7編の内容も気になる。
 これまでも映画やテレビドラマで知ってから原作を読みたくなり、図書館で借りた作品は数多い。
 調べると、文庫化された全作品(講談社)が市図書館にある。16冊に別れていて分厚いが、一度に3〜4冊を古い順に借りて読んだ。


 実は学生時代に卒論を指導してもらった教官(助手)が漫画「火の鳥」の大ファンだった。
 卒論が始まって数ヶ月経ったころ、「一杯やらないか?」とアパートの部屋に誘われた。一緒にやっていたT君とノコノコ出かけたら、本棚に「火の鳥」の載った漫画雑誌がズラリ並んでいて驚いた。
 聞けば初刊から欠かさず読んでいるという。「火の鳥」は1967〜1973年まで月間漫画雑誌「COM」に看板作品として連載されていて、教官の部屋を訪れたのが1972年だったから、時期的にも一致する。棚に並んでいたのは、おそらくこの「COM」だ。

 当時はまだ作品が連載中で、教官は「火の鳥」の持つ素晴らしさを、オンザロックを傾けつつ熱っぽく語っていたのを思い出す。
 その後「火の鳥」は掲載雑誌が2度にわたって休刊する不運にもめげず描き続けられ、1986年1月〜1988年2月まで野生時代に掲載の「太陽編」でいちおうの完結をみる。
 作者の手塚治虫が1989年2月に亡くなっているから、まさに死の直前まで書き綴られたライフワークといえる。

 一通り読んでみて感じたのは、「火の鳥」という絶対不死の宇宙神のような存在を軸にし、ビッグバンで宇宙が誕生して以来、脈動しつつ発展と衰退を繰り返す文明や宗教、生物の輪廻がテーマであること。編ごとに過去と未来を行ったり来たりし、ストーリーや登場人物が各編のどこかにつながっている構成でもそれがわかる。
 あまりに壮大過ぎてつかみどころがなさそうだが、「宇宙の始まりと終わり」だとか、「自分はどこからやってきて、どこに行くのか?」等々の哲学的疑問を抱く人には、魅力あふれる作品に違いない。
 読み方次第では、「人はこの世に生を受けて何をなすべきか?」という問いに対する、ひとつの答えにたどり着けるかもしれない。

 難しく考えずとも、独立した各編は単純な歴史物語&SF作品としても充分に楽しめる。
 手塚の描くヒロインは実に魅力的で、「黎明編」のヒナク、「羽衣編」のトキ、「望郷篇」のロミ、「太陽編」のヨドミ等々、読んでいて愛しさがこみあげる得難いキャラクターだ。
 アニメだけでは感じ取れない世界観を確かに見届けられた。

2025年6月11日水曜日

誰もいない森林公園

 2022年夏にテレビのクイズ番組で当たったすし券が2万円分あり、これまで8回使ったが、まだ9枚〜4,500円分が手元に残っていた。
 使用期限が2025年末で、つまりは今年中。期限切れで無駄にしてはならず、何度か行った「銭函大山」という小樽の寿司&焼肉店に昼食を食べに行った。

 天気予報は雨で気象レーダーで雨雲の切れ間を見計らって出たはずか、途中で前が見えないほどの激しい豪雨に見舞われ、慎重に運転して無事に到着。


 この店を利用するのは1年ぶりで、都合4度目になる。いつものように寿司ランチを注文。昨年末に100円値上がりして1,400円になっていたが、味に大きな変化はない。
 ネタのうち、好物のカニがシメ鯖に変わっていて、鯖の苦手な私には残念。やむなく鯖好きの妻に食べてもらった。
 会計はすし券5枚に現金300円を足し、計2,800円。残る4枚〜2,000円分は秋の誕生会にでも使おう。


 帰路はディスカウント店で買物をするつもりが、なぜか雨はカラリと上がり、時折陽がさすほど。スーパーに向かう途中にある「前田森林公園」に久しぶりに寄ってみることに予定変更した。

 この公園に来るのは7年ぶりのこと。名前の通り、豊かな森林に囲まれた庭園が広がっている。
 6月上旬には計320メートルにも及ぶ藤棚回廊に藤の花が咲き乱れるが、すでに時期は過ぎていて、わずかに残った花が、名残を惜しむように咲いていた。


 豪雨の通り過ぎた直後とあってか、公園内の人影はまばら。600Mのカナル(運河)や藤棚回廊、周辺の園路に人は見当たらず、広大な公園を完全に独占したような不思議な感覚に陥った。

 珈琲かアイスでも食べようと展望ラウンジに入ってみたが、まだ営業時間内のはずが、こちらにも人の気配はない。やむなく自販機で100円の梅味ファンタを買う。梅味は初めて飲んだが、歩き疲れた喉に染みる味だった。
 突然の豪雨のせいで、怪我の功名ともいえる得難い時間と空間を堪能できた。

人影の見えない園路