2024年1月28日日曜日

電子ピアノを独習中

 昨年末に買った折りたたみ式の電子ピアノ、孫娘が遊びに来たときは好きに弾かせるが、本来は私が練習するために買ったもの。
 ピアノの経験は皆無に近いが、先日出した寒中見舞いに「なにか新しいことに挑戦したくて、電子ピアノを始めました」と決意のほどを記した。あえて他に宣言することで、逃げ場をなくそうという作戦。最近は週に2〜3回ペースでコツコツ練習に励んでいる。
「たとえ5分でも毎日弾くのがよい」との声も多いが、他にギター弾き語りの練習もあって、毎日は難しい。その代わり、一度始めると20〜30分は続く。

 50数年前に始めたギター弾き語りと同様、あくまで自己流の独学。時間や費用のこともあり、教室に通う予定はない。
 先生役はYouTubeに代表されるインターネットサイト。最初に運指の基本練習を左右の手それぞれでやり、こればかりでは飽きてしまうため、簡単な童謡を課題曲に決めている。


 最初の課題曲はネットでも勧めていた「チューリップ」。「ドレミソラ」の5つの音階だけで弾ける超初心者むきの曲。メロディはすでに暗譜していて、右手で簡単に弾ける。
 問題は左手による伴奏。コード表に従って和音でやるのが理想だが、いきなりは無理。そこで1小節の頭の1音だけを右手に合わせて弾く練習から始めた。これ以上ないほど簡単な両手弾きだが、やってみるとそれなりに聞けるから不思議。

 興に乗って和音のうちの2音を左手で弾く奏法にも挑戦。ときどきつまづくが、こちらもじょじょに形になりつつある。曲としては1音よりさらに格好がつく。
「チューリップ」の場合、伴奏で使う和音(コード)は「C、F、G」の3つだけ。それぞれ「ドミソ」「ドファラ」「シレソ」で、今後は1小節の頭で3音を同時に弾いたり、1小節の中で3音を順に弾くアルペジオ奏法にも挑戦したい。

 やってみて気づいたが、こうした反復練習の過程は、50数年前に始めたギター弾き語りの経緯とよく似ている。
 ネットがまだない当時は、ラジオの深夜放送でやっていた「ギター弾き語り講座」が先生代わり。キャッスル&ゲイツの「おはなし」が最初の課題曲で、コードにGやFが入っている初心者には難曲。
 フォークブームに触発されて必死で練習したが、ここで「挫折のFコード」を克服したのが大きく、その後はコード弾きを苦にしなくなった。

 ギター弾き語りの場合はコード(和音)だけをギターで弾き、それを伴奏として自分の歌がメロディだった。ピアノ演奏の場合は左手が伴奏で、右手がメロディになる。(初級レベルの場合)
 中級以上になると、右手でもコードを弾く場合があるとか。まずは初級モードをモノにしなくては。