2023年2月28日火曜日

一気に雪解け

 最高気温が12度近くまで上がり、一気に雪解けが進んだ。
 町内会の排雪作業が先週末の2日間で実施されたが、直後の20センチ近い降雪で、場所によってはかなり歩きにくい。春への試練である。


 陽気に誘われたのか、今日は家の中でアリを3匹見かけた。さっそく超音波式の害虫駆除機を2台セット。昨年は1/18に初めて出没したと記録にあるが、今年はかなり遅め。
 昨年5月に床下に潜り、土間床や壁内にあったアリの巣らしきものを大量撤去したのが、多少は効いているのかも。


 明日から3月で、例によってギリギリになって今年もお雛様を飾った。
「毎年飾ってやらないと、お雛様がヘソを曲げてよくないことが起きる」などと言われているが、マメに飾っている割に、この1年の運気はイマイチのような気がしないでもない。
 まあ、飾っているからこの程度で済んでいるのさ、と宗教的思考でいるべきかもしれないが。

2023年2月27日月曜日

旅行鞄をミシン修理

 先日の函館ひとり旅で使った鞄は、車による家族旅行や飛行機での小旅行、そして昨年の入院の折にも重宝して使った。
 他にも鞄はいくつかあるが、ポケットが多数あり、収納力がある割には軽くて持ちやすいため、自然に出番が多くなる。


 ところが酷使がたたってか、今回の旅行中にショルダーベルト金具が壊れてしまった。
 徒歩での移動が予想外に多く、重さはそれほどなくても、取手で下げると意外に負担が大きい。普段はあまり使わないショルダーベルトを装着し、首にかけて斜めに背負うようにして歩いたので、金具に無理が働いたのかもしれない。


 金具を固定する革パーツの糸が両側ともほぐれ、脱落寸前。旅の半ばに気づき、ちょっと困って他のベルトや金具部分に無理やりストラップを通して応急処置。何とか乗り切った。
 記録にはないが、買ってから20年近く経つ気がする。本体には問題がなく、他の鞄より使いやすさでは勝るため、自分で修理して使い続けることにした。


 ほぐれた革パーツをミシンで固定し直す。本来ならロックミシンを使うべきだが、持ち合わせていない。ごく普通の廉価ミシンで慎重に縫い直した。
 過去の経験から、足で踏むと加減が難しく、針を折ってしまう可能性が高い。右側にあるはずみ車を手で回しつつ、少しずつ運針した。


 続いて、万一またストラップ金具が壊れたときに備え、予備となる金具を適当な位置に2ヶ所つけた。Dカン金具はおそらく100均でも売っているが、廃棄した鞄類から取り外して保管してあるものを使った。
 あと何度機会があるかわからないが、もうしばらくは使えそう。

2023年2月25日土曜日

防寒長靴を延命

 5シーズン使った防寒長靴のくるぶし付近に、かなりの亀裂を見つけた。調べると左右あわせて4ヶ所あり、左足の内側部分が最もひどい。

 防寒長靴を使い始めたのは、いまの住まいに越してきてから。風雪が厳しい地域で、除雪や屋根の雪下ろしには必須のアイテムだった。
 2005年に買った最初の靴は価格不明で、底の傷みにより5シーズンで廃棄した。
 2010年に買った2代目の靴は880円の破格値。3シーズンで今回同様くるぶし部分に亀裂が入り、自転車パンク修理具で補修しつつ、計8シーズンも使い続けたと記録にある。


 いま使っている靴は3代目となり、2018年にワークマンで1,580円で買った。廉価品の場合、防寒長靴の寿命はおよそこれくらいだろう。
 つまりは買い替え時期到来ということだが、冬もすでに終わりに差し掛かり、店頭にある防寒長靴は半値のバーゲン品。サイズは3LやMばかりで、自分に合うLは見当たらない。
 そこでこれまで同様に、修理して延命させることにした。

2代目(左)と3代目(右・現在使用)

 コーキング剤を充填すれば亀裂が埋まるかも?と考えて試みたが、失敗。ゴム糊を亀裂部に流し込んで接着を試みるが、こちらもうまくいかない。やはりこれまで通り、パンク修理具を使うしかないようだ。

 手持ちのパンク修理具が残り少なく、ラバーゴムとゴム糊が古いせいか、これまたうまく接着しない。100均Seriaでラバーゴムの数が多いパンク修理具が入手可能と知り、さっそく買ってきた。


 自転車パンク修理は得意分野だが、長靴の場合は表面にエンボス加工などあって、やや勝手が違う。
 まず亀裂周辺を電動サンダーで入念に均し、慎重に作業したが、4ヶ所のうち右足の内側部分を失敗し、貼り直しを強いられた。


 本来は自転車用なので、ラバーゴムの周囲に赤い色がついているが、ともかくも亀裂はふさがった。
 水が入り込む位置ではなく、なんとか来シーズンまでは持ちこたえて欲しい。いずれ適当なバーゲン品でも見つかれば、ただちに買い換える予定ではいるが。

2023年2月21日火曜日

函館ひとり行〜後編

 (前編からの続き
 泊まったホテルのベットは通常のシングルよりも幅が広く、クッション性も抜群だった。
 深夜に喉の乾きで目覚め、19度に設定した暖房温度が高すぎると判断。暖房と浴室換気をオフにし、その後は朝までよく眠れた。薄い上掛け1枚だけでも、寒さは全く感じなかった。

 ビジネスホテル宿泊は20年ほど前に設計の仕事で新潟に行って以来だったが、家族連れや酔客がいないせいか、温泉系ホテルに比べて館内が静かで落ち着く。


 8時少し前に起きて、部屋に常備のUSBコンセントからタブレットPCに充電する。各種装備は充実していて、部屋や寝具類も清潔。ネットでたまたま探し当てたが、また利用したくなるホテルだ。
 8:15に1階ラウンジに降り、バイキング形式の朝食をとる。和食も選べたが、いつも通りに洋食系を選択。珈琲には専用のプラ蓋があり、部屋まで持ち帰ってよい便利なルールだった。

 手術開始の11時までには時間があり、9時半にチェックアウトして病院近くにある五稜郭に行ってみることにした。
 当初は市内のどこかで待機する予定で、元町界隈の教会や塩ラーメンの店など事前に調べてあったが、無理になった。函館には過去3回観光で訪れている。大半の名所はすでに見終えていたが、五稜郭はタワーの上から眺めただけで、歩いて回ったことはない。


 五稜郭公園前まで市電に乗り、北へ少し歩いて一の橋、二の橋を渡り、門番所跡を経由して中に入る。堀の水は完全に凍結していたが、独特の五角形の形状はうかがえる。
 中央にある箱館奉行所跡は入場料(一般500円)が必要で時間が迫っていたこともあり、パス。冬で木々の緑はなく、どこも殺風景だったが、戦争遺構としての厳しさを際立たせる意味で、白い雪や氷は逆に効果的だったように思える。


 五稜郭から徒歩で病院に向かう。途中にあるセブンイレブンで昼食用のおにぎりを2個調達。待機中に談話室で昼食をとってよいと、看護師さんの許可を得ていた。

 11時過ぎに病院に着くと、看護師さんがやってきて、最初の手術が予定より早く終わって、息子の手術は30分前倒しで10:30から始まっているという。
 あわてて携帯を確かめると、同じ主旨の息子からのメールが10:20に届いていた。ずっとマナーモード設定だったため、見逃したらしい。


 私の入院時と違って病院内Wi-Fiはなく、タブレットPCで電子本を読みつつ時間をつぶすが、昼食を食べ終えても手術は終わらない。「早ければ1時間半で終わります」どころか、当初予定の2時間半、つまりは13時を過ぎても一向に終わる気配がない。
 麻酔事故や不意の出血など、想定外のトラブルが頭を駆け巡り始めたころ、13:45になってようやく主治医が現れ、無事に終わったことを知らされた。3時間15分という長い時間が経過していた。

 数分待って手術室からベットに乗った息子が現れる。話してよいと主治医がいうので、そばに寄って「お疲れさま」と声をかけた。まだ麻酔が完全に抜けてなかったが、「五稜郭でも観て帰りなよ」「実は来る前に観てきた」などと短く言葉を交わす。
 術後の問題は特にないとのことで、医師の許可を得て札幌に戻ることにした。長かったが、ひとまず親としての役目は終わった。
 あとで知ったが、神経鞘腫は脳に発生することもあり、その場合生命の危険も高まるという。息子の場合、患部が首だったことが逆に幸いしたかもしれない。
 市電で函館駅に戻り、ただちにみどりの窓口に向かう。帰りの列車は万一を考えて18:48発の最終便を予約していたが、札幌到着は深夜になってしまう。予定が早く終わり、前の列車に変更してもらうつもりが、格安チケットなので不可能だと言われた。
 払い戻して新たにチケットを買い直すしかないが、5千円以上の持ち出しになるそうで断念。
 時計はまだ15時前で、4時間近くの待ち時間が発生した。札幌で待つ妻に手術の成功と帰宅予定時刻をひとまず知らせ、その後はネット閲覧と電子本で時間をつぶした。

 幸いに駅構内に無料Wi-Fiがあり、何とか接続に成功。セキュリティに不安があり、新聞とヤフーニュースの閲覧だけに留める。
 1階待合室が寒くて騒がしく、2階に「いるか文庫」というフリースペースを見つけて移動。文庫は15時で終了し、椅子がないせいか誰もいない。静かな窓際に立ち、黙々と電子本を読む。
 17:15になって係員が現れ、スペースを閉鎖するので退去を求められた。それを機に、近くにある和食処へと向かった。


 夕食は駅弁を買って列車内で食べる予定だったが、価格がそれなりで美味しそうな駅弁は早々と売り切れ。前夜使うつもりで、テレビのクイズで当てたすし券を持参している。1日スライドして早めに食べてから列車に乗ることに方針変更した。
 凍結した悪路を15分ほど歩き、目的の店に到着。寿司店だが、夕食時には各種定食もやっていることを事前に確かめてあった。

 客は誰もいず、店内は閑散としている。前夜もそうだったが、どの飲食店もコロナ禍からの本格脱却には程遠い印象だ。
 寿司ではなく、天ぷら定食を注文。前夜に比べると味はそれなり。各種天ぷらのほか、野菜サラダや茶碗蒸しもついていて、食事としてのバランスはよい。
 18:10に会計を済ませる。1,650円のうち、すし券で1,500円、残りを現金で支払った。滑る道を転ばぬよう、慎重に歩いて駅へと戻る。手術の立会いにやってきて怪我でもしたら、洒落にならない。


 途中のセブンイレブンで帰りの列車内で食べるチョコレートを買う。お昼のおにぎり購入もそうだったが、今回の旅ではマイナポイントが溜まっているnanacoカードを有効に使った。
 ホテルの支払いはクレカで、市電はICカードのキタカ。使った現金はキタカのチャージ分千円を含め、2日間で1,470円だった。
 スマホは未だ所有しないが、カードを上手にやり繰りすれば、キャッシュレス時代にも充分に対応可能と知った。


 定刻18:48発の特急北斗21号指定席で札幌へと向かう。車内はガラガラに空いている。夜で窓外の景色は見えず、持参の函館出身の作家、佐藤泰志の文庫本をずっと読んでいた。これもなにかの縁だ。
 病院の自販機で熱い珈琲を買い、魔法瓶に移してきたが、さすがにぬるくなっていた。

 10分遅れて22:47に札幌到着。バスはすでに終わっていて、JRを乗り継いで最寄りの駅に向かう。そこから20分歩き、23:45にようやく我が家にたどり着いた。
 今回の旅では実によく歩いた。1日目が6,700歩、2日目が14,000歩で、計20,700歩・15km。過去の記録をあっさり更新した。

 思いがけない事情から2日間のひとり旅を過ごすことになったが、大きなトラブルもなく無事に役目を果たすことができ、正直ホッとした。命ある限り、親は親であり続けるのだ。

2023年2月20日月曜日

函館ひとり行〜前編

 次男の手術に立ち会うため、息子が暮らす函館までひとり出かけることになった。自分も胃ガン手術を終えたばかりだが、この種のことは不思議に重なる。
 正月休暇で帰省した息子から、左首にできた腫れ物を近々手術すると突然聞かされた。昨秋あたりから首に違和感を感じ、腫れているので病院に行くと、各種検査を重ねたすえ、良性の腫瘍だが除去しないと肥大化するとの診断結果。

 当初は身元保証人の書類記入だけで済むはずが、1月中旬になって連絡があり、家族への直接説明と手術時の家族待機が必要だという。不可能であれば別の手段(おそらくは上司などの代理人)を考えるが都合はどうか?と尋ねてきた。
 結婚していれば本来は妻の役目で、私の胃ガン手術でもそうだった。しかし、次男は未だ独身。身内は全て遠方在住で、時間のある私が行くのが妥当である。まだ元気で動けるし、会社関係の方にお願いするわけにもいかない。



 真冬のため移動手段は早くて事故リスクの少ないJRに決め、切符は息子が手配してくれることになる。宿泊&滞在費は私の負担。

 移動当日は前夜から激しい風雪が吹き荒れた。札幌駅までの移動は、風雪による運休や遅れが最も少なそうなバス〜地下鉄ルートを選択。列車の札幌発10:57に合わせ、9:25に家を出た。
 幸いに積雪量はそれほど多くなく、バスは5分遅れ程度。地下鉄は平常運行で、10:30には札幌駅に着いた。
 特急北斗10号で札幌を定刻に出発。「トクだ値30」という割引切符で、指定席でもかなり安く買えたらしい。


 大きな遅れもなく、列車は順調に走る。苫小牧を過ぎたころから青空も広がってきた。ここで持参のカレーパンとサンドイッチで昼食をとる。飲み物は直前に妻が珈琲を小型魔法瓶に入れてくれた。
 この魔法瓶が優秀で、入れて3時間経ってもまだ充分に温かい。

 JRでの宿泊を伴う旅は、独立開業準備で東京から札幌へ移動して以来、実に40年ぶりのこと。
 観光が目的の旅でないのは当時と同じで、無用な出費は極力避けたい。車内販売はすでに廃止され、食事や飲物は乗る前に準備しておく必要があった。


 かって学生時代を過ごした街を中心に、懐かしい沿線風景が続く。函館までは3時間45分ほどかかるが、車内にはWi-Fiがなく、ネット閲覧で時間はつぶせない。
 昨秋の入院時と同じく、持参のタブレットPCには予め無料の青空文庫電子本を21冊分入れてあった。
 山本周五郎の「赤ひげ診療譚」「日本婦道記」を読んだり、持参の菓子と珈琲を楽しむなどするうち、あっという間に函館に着いた。


 列車は3分しか遅れず、ホテルのチェックインには15分ほど早い。しばし待ち、15時に駅を出てネット予約しておいた駅前の「コンフォートホテル函館」に入った。

 1泊朝食付の3日前早期割引料金は4,600円だったが、身分証明書と3回以上のワクチン接種証明書を提示すれば全国旅行支援の割引適用で20%安くなり、支払額は3,680円。(クレカでの前払い)
 さらには「ほっかいどう応援クーポン」なるものが2,000円分もらえた。指定する店で飲食時に提示すると使えるという。


 すでに入院している次男からは逐一メールが入っていた。入院直後に実施のコロナ抗原検査で陽性だった場合、手術は延期されることになっていたが、こちらはどうにかクリアした模様。
 ホテルにチェックイン後、無事着いたことを連絡し、16時をメドに市電に乗って病院へ向かうことになる。

 病院は五稜郭の近く。過去に何度かコロナのクラスターが起きたらしく、面会は基本的に禁止。
 総合受付で事情を話し、その場で体温測定と顔写真を同時撮影する機械で特別面会許可証を発行してもらう。粘着シール式で、常に見やすい位置に貼っておく厳重なシステムだ。


 指定された病棟の4階に移動し、談話室で息子と会う。ほどなくして診察室に招かれ、執刀する主治医から詳細な説明を受けた。
 患部MRI画像を初めて見せられたが、左耳の下あたりに3センチほどの白い塊がある。神経の周りにできた脂肪系の腫瘍で、「神経鞘腫(しょうしゅ)」という耳慣れない病名。10万人に2.5人という稀な疾患で、位置が耳の直下にあるため、耳鼻咽喉科での手術となった。

 息子と同年代の若い医師だったが、これまで10例ほどの執刀経験があるという。神経を傷めずに除去する関係で時間がかかり、全身麻酔で2時間半程度と言われた。私の胃ガン手術と比べ、格段に長い。
 出血はそれほど多くないが、術後に感覚神経麻痺が多少残る可能性があるらしい。基本的には信頼してお任せするだけだ。30分ほど説明を受け、承諾書に署名して終了。
 翌日の手術は午前中の2番目になるとのこと。11時には病院に来て不測の事態に備え、終了まで談話室で待機するよう求められた。
 手術は午後になりそうとか、手術中は連絡可能な場所で待機など、事前に聞いていた内容とは多少異なるが、それがルールである。


 再び市電で駅前のホテルへと戻り、持参したノートPCをWi-Fi接続。もらった地域クーポンの使える店をネットで物色する。
 印刷されたQRコードをスマホで読み取り、電子クーポンに変換して提示する店が大半だったが、あいにくスマホは持っていない。

 印刷した紙の提示だけで使える数少ない店を探すうち、ホテル近くの函館朝市ひろば内にある「海鮮料理と釜めし〜あらき」という店が目についた。
 好物の釜めしが各種そろっている。寿司はいつでも食べられるが、釜めしは簡単にはありつけない。行く前に電話をし、紙のクーポンが使えることを確かめた。


 18:15に店に着く。入口にはガラス張りの生簀があり、生きたカニや貝などの海産物が通りから見られる本格趣向だった。
 客が誰もいないガラ空きのカウンター席に案内され、ネットで調べておいた2,200円のホタテ釜めしを注文。一人で飲んでもつまらないので、アルコールはナシ。

 20分ほどで出来上がり、さっそく食べる。小粒だが、ホタテが10個以上も入っていて絶品。ご飯に特別な隠し味が入っているようで、これまで食べたどの釜めしよりも美味しく感じた。価格は高めだが、それだけの価値はある。
 充分に堪能し、19:10ころに会計を済ませる。クーポン分を超えた200円だけを現金で支払った。


 その足で駅前に行き、オブジェに彩られたイルミネーションを観る。札幌よりは小規模だが、美しさでは負けていない。

 明日の移動に備え、駅前のローソンで交通系のICカード「キタカ」に千円分チャージする。函館市電でキタカが使えることは調べて知っていたが、現金をチャージする機械が駅のどこにも見当たらない。
 市電利用者の大半はICカードで、整理券や小銭が不要でタッチだけで事足りるICカードは便利だった。ホテルのネットで調べて、大手コンビニならどこでもチャージ可能と知った。

 ホテルに戻り、備え付けの電気ポットで湯を沸かし、持参のノンカフェ珈琲を入れて飲む。
 23時くらいまで無料のBSテレビで映画やクイズを観て時間をつぶし、シャワーを浴びてからベットにもぐりこんだ。(後編に続く

2023年2月15日水曜日

冬期光熱費は月2.5万

 今冬3度目の灯油を給油した。給油量は270.7Lで、前年同時期の252.2Lに比べて18.5L、7%の増加。
 灯油単価は先月と同じ101.2円で前年同時期の99円と大差なく、支払額は27,394円。前年同時期より2,394円増えた。

 注目の日平均消費量は6.77L/日で、前年同時期の6.64L/日とほぼ同じ。給油量が増えたのになぜ?と調べると、昨年に比べて給油間隔が2日長かったせい。つまり、昨年と同じ傾向の冬だったことになる。


 直近の石狩アメダスによる気象データは以下の通り。

・2019.1(6.81L/日)
 月平均気温-3.9度、真冬日19日、日照時間76.4h、最深積雪85cm
・2020.1(6.93L/日)
 月平均気温-3.7度、真冬日19日、日照時間85.8h、最深積雪51cm
・2021.1(7.99L/日)
 月平均気温-5.7度、真冬日22日、日照時間101.5h、最深積雪80cm
・2022.1(6.64L/日)
 月平均気温-5.5度、真冬日25日、日照時間71.6h、最深積雪133cm
・2023.1(6.77L/日)→今回
 月平均気温-6.1度、真冬日24日、日照時間81.1h、最深積雪83cm
 直近5年の気象条件を比較すると、寒さは今年が最も厳しく、室温を上げてくれる日照時間は平均的。住宅の断熱効果として働く積雪深も平均的で、条件としては悪い。なのに灯油消費量が過去5年の下から2番目に少なく済んだのは不思議。
 理由として考えられるのは、今冬から台所床下にあるパネルヒータのバルブを全開から70%ほどに絞ったこと。そして1月下旬に玄関ドア下端に見つけた隙間を応急処置で塞いだことか。
 玄関ドアの隙間はゴムパッキンの劣化が原因だったが、もっと早く気づいていれば、さらに灯油を節約できたかもしれない。雪解け後に本格修理したい。

 結果として30日換算による暖房給湯費(灯油代)は20,554円となり、昨日支払った電気代4,823円とあわせると、先月分の光熱費は25,377円で確定した。(ガスは使わず、調理はIHヒーター)
 昨年1月の光熱費を同じ条件で試算すると24,854円で、わずか2%の上昇に収まった
 冬のピークは過ぎ、今後光熱費が増える要素はない。オール電化系の戸建住宅では月10万を超す光熱費への悲鳴が聞こえてくるが、現状の住まいと暮らし方を慎ましく維持すれば、新たな投資をすることなく、どうにか家計破綻せずにやっていけそうだ。

2023年2月14日火曜日

ナナコカードで電気代

 2月分の電気代請求書がようやく届き、事前の試算通り4,823円(使用量150kWh、ほくでん30A契約、IHヒーター使用)だった。政府補助金がなければ5,873円で、諸物価高騰の折、それなりに助かった。
 新電力からの切り換え直後のため、カード決済はまだできない。使っているカードがちょうど更新時期で、いま手続きすると再度の修正作業が発生する。新しいカードになるまでは払込票を使うつもり。

 今日は食料品の買い出しの帰りにセブンイレブンに立ち寄り、マイナポイントによる電子マネーがあるnanacoカードで電気代支払いを試みた。銀行以外でこの種の料金を支払うのは初めてだったが、店員さんは手慣れた様子で対応してくれた。


 nanacoカードで各種公共料金が支払えることは、長男からの情報で知った。これまで郵便局で支払っていた軽自動車税もOK。他の公共料金はカード決済になっているが、電気料金はしばらくnanacoカードで払うことにする。

 支払い手続き後、続けて2万円をチャージした。マイナポイント新規取得分として、25%(最大5千円)が付与されるのだ。店員さんにも確認したが、3日後をメドにポイントがもらえる。あとは電子マネーに交換してもらうだけ。
 nanacoカードが買物以外にもいろいろ使えると知り、使い道の幅が一気に広がった。
 ところで、妻がマイナポイントで申請しているWAONカードの新規取得ポイントは、チャージ翌月28日以降と受取が遅い。先月末からイオン銀行端末で何度も確認しているが、12月下旬にチャージした分がいまだに反映されていない。どうなっているのだろう?
 今月末になっても動きがなければ、直接確かめるしかなさそうだ。

2023年2月12日日曜日

孫娘のご機嫌

 午後から長男一家が遊びにやってきた。近くのスポーツ店に用事があるというので、そこまで車で迎えに行った。
 孫娘の手作りバレンタインチョコを始め、旅行のお土産、私が作ったりんごケーキとスイートポテトなどが食卓に並ぶ。食事は伴わないオヤツだけの家族会だった。


 スイートポテトには400gのサツマイモを使用。これまで作ったのは250g前後だったが、マーガリンは16g、グラニュー糖は40gにそれぞれ増量した。
 前日深夜にタネを仕込んでおき、常温で一晩寝かせたのち、午後になって焼いた。成形を一緒にやろうと孫娘に声をかけたが、興味がなさそう。年末年始もそうだったが、最近はこちらの思惑にあまり乗ってこない。何度目かの反抗期なのか。
 ともあれ、スイートポテト自体は美味しくできあがった。一晩寝かせるのが正解なのかも。


 その後、朝から虫の居所が悪いという孫娘に、採点機能つきキーボードやYouTubeなどで相手をするが、相変わらず気乗りがしない様子。

 夕方になって一家はバスで帰っていった。私に夜の運転で負担をかけてはいけないという配慮だったが、終始ご機嫌ななめの孫娘は、車で送って欲しいらしく、不満そう。
 息子たちの子育ては、難しい時期に差し掛かっているらしい。

2023年2月9日木曜日

除雪スコップを補修

 日最低気温と最高気温の平年値が上昇に転じ、札幌の冬はすでにピークアウトしている。寒さは底を脱した感はあるが、降る雪の量はそれなりで、昨日から今日にかけても16センチ降った。
 最近は玄関前と車周辺の除雪は妻がやってくれる。除雪が適度な運動となり、体調がよいそうだ。私の役目は妻が通路脇に積み上げた雪を裏庭の雪置き場まで運ぶこと。いい役割分担になっている。


 この日除雪を終えた妻が、「スコップが壊れた」と訴えた。見ると先端部にかぶせた鋼板がはがれて脱落寸前。以前から具合が悪く、つい最近補修したばかり。しかしこのところの酷使で状態が悪化した。

 除雪スコップを買い換えたのは2019年1月。丸4年使っている。買った直後に傷みやすい先端部に鋼板をDIY加工して取り付けた。
 今回壊れたのはその鋼板部分で、本体のポリカーボネートに損傷はない。鋼板があったほうが丈夫なのは明らかで、調べると端材がまだ残っている。冬はもうしばらく続く。ただちに交換することにした。


 まず新しい鋼板を45×330のサイズで切り取る。次に壊れた鋼板を取り外しにかかったが、Φ4×L8のアルミリベットで強固に止めてあり、簡単には外れない。いろいろ試したあげく、最終的には電動グラインダーの力を借りた。
 3ヶ所あるリベットの頭だけを切り取り、裏側に抜き取る作戦だったが、電動グラインダーのパワーによる熱で、ポリカーボネートに開けた穴が溶けてしまった。外れるには外れたが、同じ穴を利用して止め直すことは不可能だった。


 やむなく本体ポリカーボネートの先端を5ミリほど切り取った。ここでも電動グラインダーを使ったが、熱で板の一部が熱で溶けて分厚くなり、強度としては逆に好ましくなった。
 その後鋼板のカバーをかぶせ、センタポンチを併用して4.5ミリのドリルで貫通穴を開ける。リベットを通し、ハンマーで叩いて固定。当初の構想とは違ったが、ともかく補修は終わった。


 次回の交換はリベットの中心にドリル穴を開けて壊すなど、工夫が必要かも。溶けた穴を別のポリカ樹脂で補修する方法もある。
 アルミリベットは錆には強いが、取り外すことを考えるなら、ごく短いビス止めなども検討すべきか。

2023年2月7日火曜日

少額還付でも確定申告

 実家不動産譲渡税の申告を昨年済ませ、今年は確定申告の煩雑さから解放されると決め込んでいたが、先月末に1通の源泉税支払調書が届いた。忘れていたが、小口の不動産投資配当金が源泉徴収されていたらしい。
 確定申告すれば還付される可能性が高く、たとえ少額でも何かと物入りな時期には貴重な収入。さっそく書類の作成にとりかかった。

 昨年インターネット経由でやった確定申告の作成データはそっくり保存してあり、国税庁確定申告書等作成コーナーのサイトからアクセスしてファイルを読み込めば、そのままひな形として使える便利な仕組みになっている。


 住所氏名等の基本データに変更はなく、そのまま使用。年金額や社会保険料控除額等は金額のみを更新した。
(胃ガン治療で使った医療費控除は適用しなかった)
 配当金は雑収入に相当し、支払い者の名称と住所、金額等を入力。申告書への記入と計算は自動的にやってくれ、納めた源泉税は予想通り全額戻ってくることになった。

 今回は納税ではなく還付となるため、受取銀行の口座情報を最後に入力。完成したpdfファイルをカラープリンタで印刷し、提出分確定申告書に各種添付書類を加え、A4封筒で最寄り税務署宛に郵送した。
 金額が少額ということもあり、控え分申告書への収受印は不要と判断して同封しなかった。したがって返信封筒も入れていない。
 作成データは来年度以降に備えて保存。同じ種類の源泉税なら、より簡単に作業できるだろう。

2023年2月6日月曜日

ロビーコンサート復活へ

 通算9度目の地区センター図書館、本修繕ボランティアの日だった。このところ近隣で雪に起因する重大交通事故が相次いでいて、関係者に知人も含まれていた。路面状態が悪い日の運転は極力避けたく、10センチ近くの積雪があった今日は初めて徒歩で行った。
 歩道の除雪が充分でなく、早めに家を出たつもりが、着いたのはいつもと同じ11時。参加者は7名と普段より多め。部屋に入ったとたん、「今日はあまり修繕本がないんです」と係員から言われた。
 修繕すべき対象の本には波があり、定時までやって終わらないときもあれば、極端に少ない日もある。私はいつも遅めの参加なので影響が大きい。

 挨拶だけで帰ろうとしたら、「音楽の打合せをしたいと館長が言っています」と係員が言う。10日ほど前に提出した音楽ライブ企画書のことだった。そのとき館長さんは不在だったが、この日に合わせて時間をとってくれたらしい。
 10分ほど待って事務室に呼ばれ、企画書の内容に関して具体的に打合せをした。

ロビーコンサート「叙情歌サロン」ver1/2014.12.6

 企画の内容は、2014〜2015年にかけて3度実施したロビーコンサートに関すること。「叙情歌サロン」と題し、完全リクエスト形式で計2時間のコンサートを実施した。
 当時の提案者も私で、いろいろな事情から地区センター主催でやることになり、予想を上回る集客で好評だった。

 その後館長さんの交代で中断し、新型コロナ感染が始まると全てのイベントが長い中断に入ってしまった。
 最近になってようやく感染が落ち着きを見せ始め、昨年2度試みたデイサービスライブを無事に切り抜けたことも後押しし、感染対策に配慮した新形式でのロビーコンサートを提案してみようと考えた。
 この地に住んで23年経つが、現在の館長さんは私の知る限り4代目。幸いに過去に私のロビーコンサートを2度経験しているという。4年前には地区センター主催のシルバー大学で歌わせてもらったが、そのときも担当だった。
 シルバー大学の音楽講義終了時に、「またロビーコンサートをお願いしますね」と声をかけられていた。人員の入れ替わりは激しいが、私の歌とパフォーマンスをよく知っている数少ない方である。

 企画そのものは基本的にOKだったが、年度末に差し掛かったり、他のイベントの都合などあって、実施は6月でどうか?との打診。この時期に歌える場があるだけでもありがたく、もちろん異存はない。
 演奏時間は半分の1時間に短縮し、リクエスト形式もとらない。マイクと客席との距離、客席の間隔なども前回同様にはやれそうになく、他の公的イベントにならうことになりそう。
 コンサートのフライヤー作成は専門スタッフがいるそうで、今回はおまかせした。午後2時開始は不動だが、これまで土曜だった曜日は平日に変わる可能性がある。曲数は12曲前後の見込み。

 完全予約制にするか否か、コンサートタイトルを変えるかなど、細部の詰めはこれから。いずれにしても、長く停滞が続く地域音楽活動が復活するささやかな一助になればと考えている。

2023年2月3日金曜日

節分から立春

 節分そして立春をむかえて、太陽高度も少しずつ上がり始め、午前中から陽射しが室内に入ってくるようになった。積雪量はときに1日20センチを超えるが、昨年の記録的豪雪に比べると、除雪作業はそれほど辛く感じない。
 近隣土木センター数値によれば、累計積雪量は326センチでほぼ平年なみ。すでに年間降雪量の7割弱に達した。春は間近に迫っている。

 節分ということで例年通りに豆をまき、定番料理を食べた。まいたのは大豆で、食べたのは落花生。
 縁起物のメザシがなく、代わりに煮干しとマグロの刺身が並んだ。ずっと控えているアルコールも今週初めて飲んだ。


 月が変わって先月分の食費&衛生雑費の結果が出たが、合計3万円で収まった。ずっと目標にしている「1日千円」のノルマをかろうじて達成。諸物価高騰の世情だが、工夫すればどうにかやれるものだ。

 3万円のうち、半分の1万5千円はマイナポイントからチャージした電子マネー(WAONカード)でまかなった。WAONカード分は使い果たしたので、2月からは普通の現金モードに戻る。
 nanacoカード分は電気料金と自動車税の支払いに使えることが分かり、主にそちらで消えてゆくだろう。

 2月分の電気使用量は150kWhだった。前年同月が163kWhだったから、8%の減少。日々の節電努力が効いている。
 新電力からの切り換え直後で金額の記載はなかったが、試算では政府の負担軽減補助金(7円/kWh)を見込んで、5千円弱に収まる予定。先月分の半分ほどに留まり、北電の値上げ申請が認可されるまで、一息つけそうだ。