2度目の泌尿器科精検を受けた当日(8/5)の夜、なんとなく身体が熱っぽい気がして体温を測ると38度近い。あわてて精度の低い予測値ではなく、10分計測の実測値をみると、こちらも37.6度と高い。
14時に病院で測った際は36.6度と普段より高めだったが、検診は受けられた。もし37.6度だったら、どの病院でも診てもらえないだろう。
7月に入ってから食料品買い出しと図書館、そして病院以外、外出していない。散歩は人がいない河原の土手道ばかり。感染力の強いオミクロン株とはいえ、感染の可能性は低いはずだった。
最もリスクが高そうな通院は、2度目の泌尿器科待合室が混んでいて、咳をする患者から逃げながら席を選んでいた。感染したとすればそこが疑わしいが、そもそもわずか8時間後に症状が出るものなのか?
よくわからないまま、ウイルス系解熱剤の常備薬「板藍根」を飲んでただちに寝た。
2時間おきくらいに目覚めて体温を測ると、37度台のまま。明け方によく眠って9時ころに測ると、36.3度の平熱に戻っている。倦怠感、咳、喉の痛み、鼻水などの他症状はなく、胃腸炎後の体力低下による疲労が微熱の原因かもしれなかった。
下痢や嘔吐もないので朝食や昼食をはさみ、ひたすら眠った。その後熱は上がらず、平熱が続く。
新形コロナ感染の疑いが捨てきれず、熱が出た当夜から妻とは寝室と食事時間を完全に分けた。ドア取っ手や階段手すりは私がさわるたびにすべて消毒した。自主的な自宅療養モードである。
そんなとき、新聞で札幌市が抗原検査キットを無料配付していることを知る。熱は下がっていたが不安があるので、月曜になってリストにある近くの調剤薬局に電話した。
1店目は品切れで2店目に在庫があり、まず症状の確認がある。微熱以前の下痢症状も訴えたら、送ってくれることに。近所だったが手渡しは不可で、郵送限定。判定は自分でやる仕組みだった。
月曜11時半に依頼し、1日後の今日午前中、早くもレターパックで検査キットが届く。迅速な対応がありがたかった。
さっそく開封し、説明書にしたがって自力判定を試みる。20分ほどかかるが、操作自体は難しくない。強いて言えば、専用の細長い綿棒を両方の鼻孔に入れ、回して検体を採取する際に我慢が必要なこと。
結果はくっきりとした「陰性」。抗原検査の信頼度は100%ではないと聞くが、やるとやらないとでは大違い。下痢〜発熱と延々続いた感染の不安から大きく解放された。 今回使った抗原検査キットは厚生省から認可された医療用で信頼度は高いが、札幌市の場合、症状がないともらえない。ただ、アマゾン等で非認可の同等製品が「研究用」として700円前後で入手できる。
駅や空港で無料のPCR検査が受けられると聞くが、予約制だったり長時間並んだりで、逆に感染リスクが増しそうな気もする。非認可品でもユーザー評価などを参考に慎重に選べば、充分判定に使える気もするが。