2020年12月13日日曜日

マスク装着ルーチン化

「コロナ終息後の世界」を夢想するコメントを新聞やネットのあちこちで最近見かける。
 収まったようにみえて、少し気を緩めると再び爆発を繰り返すうち、やがて1年が過ぎようとしているコロナ禍に誰もが辟易し、コロナ以前の穏やかな世界を、つい懐かしく思い浮かべるのだろう。

 だが、果たしてそう簡単にコロナ禍は終息を迎えるのだろうか?およそ90年前に見つかったインフルエンザウイルスすら、未だ人類が克服したとは言い難い。始まったばかりの新型コロナウイルスも、似た運命をたどる気がしてならない。
 だとすれば、ワクチンや治療法などの確立で、今後重症化や死亡率が減ることはあっても、ウイルスに備えた生き方暮らし方は、当分は変わらないと考えたほうがよさそうだ。劇的な改善を過度に期待すると、アテが外れて痛い目に会う。
 手洗い、うがい、消毒、マスク、三密を避けるなどのコロナ対策は決して一時的なものではなく、雨の日は傘をさして外に出るように、道をゆくときは靴をはくように、新しい生活習慣の一部として今後の人類に定着してゆく気がする。
 もしそうなら、「コロナは今後も細く長く続く」と想定し、自分をいち早く新しい生活に順応させてゆくのが得策というもの。


 その代表格ともいえるのがマスク。たとえ家族でも、感染が予想される危険な状況ではマスクをすべき、というのが最新の価値観らしい。

 2月末から外出時には必ずマスクを装着していて、ほぼ帽子や靴と同じ感覚になりつつある。いまでは装着から帰宅後の消毒、洗浄、乾燥まで、完全にルーチン化している。
 外出時にはチャック付ポリ袋に入れた不織布マスクを持参。車の場合は降りる際に、徒歩や自転車の場合は玄関を出ると直ちに装着する。
 飲食や病院でマスクを一時的に外す必要があるとき、表面に触れぬようチャック付ポリ袋に収納。再装着はヒモをつかんで慎重に行う。


 帰宅後は再度チャック付ポリ袋に入れ、1%に薄めた台所用洗剤を袋に投入して1時間以上おく。その後、袋ごとゆさぶって洗浄を3回ほど繰り返し、泡が消えてから専用ハンガーに吊るして自然乾燥させる。

 家庭用洗剤による消毒薬代用に関しては、厚生労働省のサイトに詳しい。リンクが散逸して分かりづらいが、新型コロナウイルスに有効な界面活性剤を含む家庭用洗剤リストはこちら界面活性剤の種類と消毒液の作り方はこちらで確認できる。
 店頭で商品ラベルを調べると、よく見つかるのはアルキルアミンオキシドを含む洗剤。最近見つけた「JOY」という商品は、食器洗浄とマスク消毒の両方に使えて便利だ。
 2Lのポリタンクに水を入れ、タンク付属のキャップ1杯半が約20ccで1%となる。一度作ると、およそ1週間もつ。
 不織布マスクは5月に51枚を1枚32円で入手したが、いまは同じ不織布マスクが1枚10円ほどで買える。
 マスクの使用頻度は夫婦でそれぞれ週3回程度。つまりは月25枚ほどだ。1枚10円なら、その都度使い捨てても年間3,000円。コロナ下の家庭内必要経費だが、洗浄して使えば交換は月2回で済み、洗剤コストを考慮しても年間800円程度で、かなり割安になる。
(もっと使えそうだが、現状では5〜6回使って捨てている)

 不織布マスクには上下と裏表があり、ちょっと分かりにくい。交換時に調べ、内側の右下にマジックペンで名前と交換年月を記す。こうすれば装着を間違えることはなく、収納するチャック付ポリ袋にも名前と番号を記し、取り違えミスを防いでいる。