1階居間中央の床には、開口寸法740×1040の掘コタツが作ってある。土間には防湿用の鉄筋コンクリートを打ち、基礎壁は外断熱。床下にはパネルヒーターを設置して、冬はここから暖気を上げる。コンクリートの蓄熱作用で、暖房を切ってもしばらくは暖かい。
反対に夏は外気温が上がってもコンクリートは冷えたままで、床下はひんやりしている。測ってみたら、室温が28~30度でも、床下は24度前後で一定。これは涼しいはずだ。
コタツ直下には足を載せる台があって、この台を分解すると、そのまま1階床の「蓋」になる。つまり、いつでもごく普通のフラットな床に戻せる仕組みだが、夏も冬も快適なこのシステムを変える気は、いまのところない。