2008年6月18日水曜日

桐集成材の天板

 かなり前のことだが、いつも寄るホームセンターの木材売場で、「桐集成材」なるものが山積みされていた。しかも、大きさが910×1820で、厚さが12ミリ。業界用語で「サブロクのパネル」と呼ばれているサイズだ。
 この大きさの集成パネルそのものがあまり見かけないし、しかも桐となるとさらに稀。中国産の端材でも使っているのか、価格が1,200円程度と安かったこともあり、私にしては珍しく衝動買いしてしまった。
 買ったのはもちろん算段あってのこと。居間テーブルの天板として使っているOSB合板のデコボコが、最近ちょっと気になっていたのだ。
 無垢材であるヌキ板からOSB合板に換えてから数年。狂いは少なく、丈夫ではあるが、天板に平坦さを求めるとなると、OSBの宿命である固めた木材チップの粗さがやはり障害になった。

 食事だけなら問題ないが、上に薄い紙を置いてメモを書いたりすることが難しい。木材チップの隙間にゴミが詰まりやすいという欠点もあった。
 狂いが少なく、平坦で安全、しかも安い代替品をずっと探していて、MDF合板がその最有力候補だったが、木目が美しく、価格もMDFより安い桐集成材パネルに偶然出会ったというわけだった。


 入手後、暇を見て天板の採寸と切断加工、そして自然系塗料によるクリア塗装までは進めてあった。ちょっと時間ができたので、最後まで仕上げることにした。DIYや外仕事を長続きさせるコツは、一気にやってしまおうとせず、暇と体力と相談して、少しずつ進めることだと最近気づいた。
 写真左が古いOSB天板を外したところ。天板の大きさはおよそ900×1200。枠と脚はツーバィ材で作ってあり、9~12ミリの合板類なら素材を選ばず、いつでも交換可能な構造にしてある。
 テーブル下の開口は掘りごたつ用のもの。開口部の下に見えている木製の枠は足を載せる調整台だが、簡単に外せる仕組みになっていて、そのまま床開口部をぴったり塞ぐことも可能。大人数が集まったときなど、床を平らにして対応する。

 写真右は新しい桐集成パネルをはめこんだところ。今回、採寸を厳密にやったので、枠と天板の隙間は限りなくゼロに近く、固定する必要はほとんどない。ビス止めは2ヶ所だけで済んだ。
 桐はタンスに使われるほどだから狂いも少なく、色も美しい。反射のせいで、部屋の中がかなり明るくなった気がする。