2007年10月6日土曜日

凛と立つ電柱

 夕方、ふと思いついて、いつもと逆回りに散歩道を辿ってみた。最近、散歩は一日おきペース。昨年受けた生活習慣病予防講習で、運動は早足の散歩を週に3回程度でよい、と教えられた。中年以降に激し過ぎる運動は禁物とか。

 そういえば、40代に数年入っていた壮年サッカーチームで、熱心に活動していた方が、相次いで60代後半という若さで亡くなった。これといった持病はなく、週に一度のサッカーを欠かさずやるほどの気力体力だったから、さぞや健康で長命かと思いきや、そうではなかった。
 お二人とも妻帯者であったので、「独身者の平均寿命は9年短い」という統計にも、あてはまらない。だとすれば、年齢に比べて運動が激し過ぎたのだろうか。


 サッカー初心者であった私は、次第にチームのお荷物になってしまい、40代半ばで退団したが、結果としてそれでよかったのかもしれない。
 以来、サッカーは地域の子供に教えるだけとなり、10年前からはそれもやめてテレビ観戦だけとなった。
 逆回りの散歩道は、なぜかいつもと風景が違ってみえた。そのせいか、道端にある電柱にふと目がいった。
 空は雲ひとつなく、まさに秋晴れ。その青い空に、白い電柱が凛として突き抜けている。思わず近寄ってカメラにおさめた。同時に、ハラハラと空から一句舞い降りてきた。

 電柱も 凛として立つ 秋日和

 人工工作物だが、街に何気なく佇む電柱にも、大自然とはまた別の美しさがある。ネットで調べてみると、熱心な電柱マニアも確かに存在する。その美に気づかされるのも、秋だからだろう。
 それにしても、今年は俳句がよく生まれる。すべて写真とセットで記録してあるところがミソ。もう少し数が増えたら、何らかの形でサイトにまとめるかもしれない。