2007年10月5日金曜日

年金通知

「国民年金納付通知書」なるものが私と妻の分、2通届いた。これまでこの種の書類が届いたことはないから、一連の年金騒動で、社会保険庁もようやく改革に本腰をいれる気になったか。
(ちなみに、今回の通知書は58歳を過ぎて2ケ月後に送付される通知書とは異なる。なぜなら、私たち夫婦はまだ57歳であるから)

 通知書には過去3年分の納付状況と、これまでの加入状況の累計が記載されていた。私には9年の厚生年金加入歴と25年の国民年金加入歴がある。
 過去の納付書の控えはすべて厳重に保管してあり、何か問題が起きても対処可能であったが、記録と控えを詳細に突き合わせてみたところ、食い違いは全くなかった。あれこれ嫌な情報が耳に入っていたので、正直ほっとした。

 妻にも7年半の厚生年金加入歴があり、加えて29年の国民年金加入歴。妻の記録にも不備は全くない。
 私よりも国民年金加入歴が長いのは、サラリーマンの妻だった時代、任意加入だったが、先のことを考えて4年間納めていたからだ。あれこれ言っても、けっこう手堅い人生設計をしていたのだなと、妻と二人で妙に感心した。
 私と妻は生年月日もほぼ同じで、おそらく貰える金額もほぼ同じ。違っているのは基礎年金受給開始年齢くらいか。長命のはずの女性が、現時点ではなぜか少し早くもらえる。
(老齢基礎年金の定額部分)
 宮仕えの時代に納めた厚生年金の「報酬比例部分」という名のお金は、二人とも60歳、つまりは2年後から文句なく支給される。二人とも勤務期間が10年に満たないので金額は少ないが、ちょっとしたアルバイト代くらいにはなる。
 衰える心身にムチうって働いている妻のひとつの目標が、この報酬比例部分の年金が支給される60歳。デザイナーという名の自由業である私に定年はなく、身体さえ動いて、仕事さえあれば、70歳でも80歳でも働ける。だが、肉体労働を主とする妻に、同じ方程式を当てはめることは酷だ。

 実感はあまりないが、はるか遠い先のことだと思っていた年金受給が、いよいよ現実味をおびてきた。今回の通知書に具体的な金額の記載はないが、自らの試算でほぼ把握している。
 たいした額ではないにしても、老後の糊口を凌ぐことくらいはできるだろう。無駄を省いた「縄文生活」は必須条件ですが。