「何か新しいことを」と今年1月から練習し始めた電子ピアノ、細々とながら挫折することなく6ヶ月が経過した。
20歳で始めたギター弾き語りと同じく、基本はあくまで独学。参考にしているのはYouTubeに代表されるネット情報で、「1ヶ月に1曲をマスター」を目標に練習を続けている。
当初は童謡を中心に弾くつもりが、単調すぎて飽きてしまった。内外の叙情系の小曲へじょじょにシフトし、最近は作曲ソフトに楽譜を打ち込み、コードを参考に独自の伴奏をつける手法が確立しつつある。
これでまでの課題曲は習得順に、「チューリップ」「ちょうちょう」「こいぬのマーチ」「ハッピバースデイトゥユー」「赤い花白い花」「アニーローリー」と変遷した。
すべて左手の伴奏つきで、まだ1小節に2音しか入れられないが、最初は1音だけだったから、わずかでも進歩はしている。1小節に4音以上を弾くのが今後のささやかな目標。
70%くらいの習熟度と自己判断した時点で次の課題曲を選び、写譜&採譜と編曲に入る。
7月からはシューベルトの「野ばら」の作業を始めた。時期的にもタイムリーで、フェルマータが美しい。ギター弾き語りではよく歌っている好きな曲だ。
選んではみたが、途中で挫折してしまった曲にキャッスル&ゲイツの「おはなし」がある。黎明期のフォークで、ギター弾き語りでは最初に覚えた。しかし、ギターとピアノとでは、微妙に勝手が違う。
ギター弾き語りでは「人前で歌う」、文章では「投稿して掲載される」をそれぞれ目標にし、どちらも比較的短期間で達成できた。しかし、ピアノの目標は当面スキルを上げること。そう簡単ではない。
2年前からピアノを始めた同年代の知人男性は、「街角ピアノで弾く」が目標だそうで、私には当分手が届きそうにない。