2024年7月18日木曜日

幌見峠ラベンダー散策

 3日連続で30度を超す真夏日となったが、市内中央区にある幌見峠のラベンダーが見頃。富良野のラベンダー園は遠く、近場の幌見峠は穴場だった。午後から妻を伴い、珍しくエアコン全開で観に行く。
 暑さのせいか道路も峠も予想外に空いている。1時間弱で着き、入口で500円の駐車料を払って入場。来るのは2度目で、記録を調べたら実に17年ぶりだった。


 畑は前回より拡張され、順路や周辺設備も整備されている。他のラベンダー園に比べて花の密度が高い。ラベンダーはいまが盛りで、濃密な香りが一面に漂っていた。ミツバチが多数やってきて、さかんに蜜を集めている。
 小高い峠に吹く風は涼しく、身も心も洗われる思いがした。来てよかった。



 狭くて急な山道を慎重に運転し、車で10分ほどのカフェ「円山CAFE サカノウエ」へと向かう。前日までにネット検索で探し当てた店で、火水木金の11:30〜18:00限定営業。山間の傾斜地で敷地が狭く、車だと3台分ある駐車場が満車の場合、入店できないというルール。
 カーナビに従ってたどり着くと、暑さのせいもあってか、先客は1台のみ。運良く入店できた。



 建物外壁は無垢材の大和張りで、部材の幅は異なるが我が家の1階南壁と同じ工法。門扉代りの白樺をくぐって中に入ると、無垢材とプラスター塗り壁の自然素材空間が広がっていた。
 店内は8席ほど。導かれるままに窓辺のカウンター席に座る。椅子はすべて種類が異なり、カウンター素材は2×10(38×235)のツーバイフォー材。内装も我が家によく似ている。


 女性店主が一人で切り盛りしていて、私は夏季限定メニューの抹茶パフェ1,200円を、妻はブレンド珈琲「桜」600円をそれぞれ頼んだ。

 抹茶パフェは抹茶アイス、白玉団子、つぶ餡、クッキー、チョコレート、ゼリー、蜜などがびっしり詰まった贅沢なもの。クッキーのリスがクルミ菓子を食べるストーリーで造られ、上から順に味の変化が楽しめる仕掛け。
 なみなみと注いでくれた珈琲は、ネルドリップで落とした本格派。ソーサーには季節に応じて変わる小さな花瓶が添えられている。我が家では味わえない芳醇でまろやかな風味で、非常に美味しかった。


 居心地がよくてずっと座っていたくなるが、店内には「滞在時間は90分以内にお願いします」との貼り紙があり、40分ほどで退去。
 以前に行った市内南区の「カフェ崖の上」にコンセプトがやや似ているが、刺激的な非日常空間を堪能するには、短めがよいのかも。