真夏日が続き、1階の室温が目安としている28度を超え始めた。一昨年から始めて効果の高い「パッシブ冷房」を昨日から運転開始。
システムとしては単純で、床下の冷気を換気扇で1階に導くだけ。床下には100ミリの鉄筋コンクリートを打ってあり、冬は床下に置いた暖房パネルから暖気が上昇し、2階吹き抜け上端から抜けてゆく。温度差を利用して部屋を暖めつ、同時に換気も無動力でやってしまう仕組みだった。
暖房時には床下コンクリート上に水をまいて蒸発させ、「パッシブ加湿」と称して、無動力の加湿システムとしても利用している。
吹き抜け上の換気扇とダクトを外す |
夏場は特に利用してなかったが、土間コンクリートの温度を測ってみると、真夏でも21〜23度と低い。明らかに冷気を蓄熱している。これを利用しない手はない。
この冷気を床上に循環させたのが、パッシブ冷房の基本的な考え。
春秋の無暖房時に暖気を1階に導くシステムを以前から吹き抜け上に作っているが、真夏には使っていない。換気扇と支持枠、循環パイプはビス1本で簡単に取り外せ、そのままそっくり床下に置けばパッシブ冷房として使えるようにしてある。
外気温が30度、1階室温28.5度のとき、床下温度は22.5度だった。昨日は16時過ぎから運転を始め、19時くらいにオフにした。
今日は午前中から外気温が30度を突破し、10時には運転開始。そのまま19時まで運転を続けた。ダクト吹出口の温度は25度ほどで、1階居間テーブルに座っている限り、暑さは感じない。
換気扇の仕様は、風量60m³/h〜5.7W。1階の気積が約97m³あり、連続運転させても家全体を冷やすことは不可能。しかし、局所的な冷房手段としてなら維持費も安く、充分に意味がある。
夕方の気温が下がった時間を見計らい、近所を散歩してきたが、エアコンを備えた家はおおむね50%といったところ。ただ、エアコンがあっても窓を開けて自然換気させている家もある。電気代を始めとする物価高騰で、少しでも節約しようというのだろう。
昨年の酷暑にこり、我が家でも冷風扇を購入済みで、試運転も済ませた。しかし、まだ自然換気とパッシブ冷房の併用で充分やっていける。使うのはもう少し先になる。