2024年4月6日土曜日

アリを見かけない

 4月も上旬半ばを過ぎ、街から雪もすっかり消えたが、今年はいまだに部屋の中でアリの姿を見かけない。
 1階の床下を開放構造とし、土間コンクリートを打って暖房パネルヒーターは床下に設置。暖房と換気は温度差を利用した床下暖房&パッシブ換気システムを設計時から採用した。
 エコロジーで合理的なシステムである反面、床下経由でアリに代表される昆虫が入り込みやすい欠点があった。例年春間近となると、必ず数匹のアリがどこからともなく現れ、ひどい時には1日100匹を超す。

 蚊取りマットを床下に置いたり、超音波式害虫駆除機の設置、アリメツの使用など、対策をいろいろ試みた。生ゴミはアリが侵入できない密閉プラ容器に入れ、蜂蜜や菓子類はジップ式の袋に入れるなど、防御策も講じた。それでも完全撃退は難しかった。


 2018年以降、アリの出没数は日々カレンダーに記録している。早い年は1月下旬から出没していて、遅い年でも3月下旬までには現れる。それが今年に限って、まだ1匹も見かけない。
 理由として考えられるのは、昨年春に発覚した玄関ドア下端の腐食トラブル。
 ドア枠はもちろん、土台や柱の一部まで新しい材料に交換し、害虫に有効なホウ酸を材料や基礎周辺に大量散布した。同時に「ホウ酸団子」なるものを4個作り、アリの出没が多い床下に配置した。

 腐食したドア枠や土台には多数のアリを見かけたので、撤去とホウ酸散布が効果を発揮した可能性は高い。1年間はアリを中心とした害虫対策に有効というホウ酸団子も、期待以上に効いているのか。
 まだ楽観視できないが、今後の動向を注意深く観察したい。来月になったら、ホウ酸団子を新しいものに交換しよう。