今冬初めて灯油配達を頼んだ。年4回決まった時期に依頼する定番行事で、タンクローリー車が給油にやってくる。
単価は96.8円/L。札幌の最新平均価格119.71円/Lより20%近く安く、昨年同時期の99.0円/Lと比べると2.2円/L下がった。政府による燃料油補助金がそれなりに効いているようだ。
給油量は248.8Lで、昨年同時期の263.5Lより5.6%(14.7L)も減少。支払額は24,083円で、昨年の26,087円から2千円下がった。「なんでも値上げ」の不穏な世情下で、冬にむかって節約の難しい灯油代が下がるのは実にありがたいこと。
新たな対策は特にやってなく、減った理由ははっきりしない。10月の日照時間が昨年に比べ、22時間長かったこと、こまめにやっているパッシブ暖房などが影響した可能性がある。この調子で冬を乗り切れたらよいのだが。
お昼前に長男から連絡があり、孫娘の習い事で最寄りの地下鉄駅近くに自転車で来ているので、遊びに行きたいという。キャンプ用のアルミ食器も借りたいという。術後の私がどんな様子でいるか、直接確かめたい思惑もあったのか。
急ぎ昼食の準備をする妻。孫娘にはオムライス、大人たちにはスープスパゲティを手際よく作った。12時45分ころにやってきて、みんなで食べる。
孫娘は持参したオヤツを盛んに食べたがったが、昼食直後ではさすがに早すぎる。あれこれ言い含め、Xmasプレゼントをネット通販で見繕ったりするうち、2階に上がってギターを弾き、一人で歌い始めた。
マイクをオンにしてやると、室内ブランコに座って歌いたいので、下におろしてくれという。(普段は巻き上げてある)なにか叩く楽器はないかと要求が続く。
フットタンバリン(DIYで作った足踏み式タンバリン)を与えると、歌に合わせて上手にリズムをとり始めた。
そのうち、ステージをやるので観客(妻と長男)を1階から呼んできてくれと言い始める。
「集客は歌い手がやるものだ。じいじもずっとそうやってきたんだよ。自分で頼んでおいで」と説くと、素直に従って二人を呼んできた。
いよいよステージ開始。「本日はお集まりいただきまして…」と、始まりの挨拶があってなかなか本格的。幼稚園のイベントで身についたのだろう。
1曲目はよく知らない歌。リハーサルではうまく合っていたタンバリンが、本番になるとすっかり忘れている。指摘するとようやく合わせ始めたが、練習で教えたよりも細かいリズムに変わっている。アドリブが効くタイプらしい。
短い休憩をはさんで、第2ステージ開始。曲はあいみょんの「初恋が泣いている」。
歌えるのはサビの部分だけだが、途中から「じいじ、ギター伴奏つけてよ」とささやく。よく知らない曲なので、耳で拾って適当に伴奏をつけてやると、いい感じに決まって即興のセッションに変貌した。
予想外の出来栄えに、観客は拍手喝采。孫娘の顔も上気している。ボ〜として終わりの言葉を忘れているので、うながしてきちんと終わらせた。
本格ミニギターを5歳の誕生日に買ってあげたが、自宅ではあまり弾いていない様子。小学生になったら、定期的に呼んで遊びながら一緒にセッションするのが、上達への早道かもしれない。
15時になって待望のオヤツタイム。長男が買ってきた豆大福、シフォンケーキなどを美味しく食べる。食べ足りない孫娘には、ラズベリーアイスやチョコレートを追加した。
暗くなる前にと、15時半で解散。お土産にたくさんあるミカンを持たせる。入院や手術、その後の療養で3ヶ月ぶりの家族会だったが、思いがけず楽しい時間を過ごせた。