数日前に取手がとれて、捨てるつもりでいたミルクパン。本体は無傷でまだまだ使えそうなので、軒下に置いてある雨水瓶の水を汲み出すのに使おうと思った。 そのためには、やはり簡単な取手があったほうがいい。
いろいろ試すうち、木製の取手なら加工もしやすく、鍋本体への固定は4つ開いているリベット穴を利用して釘かビスで止めればいいことに気づく。
改めて妻にミルクパンの用途を聞きただすと、煮炊きに使うことはほとんどなく、使うのはワカメやヒジキ、切り干し大根などの乾物を水で戻すときだという。
本来はシンク下に重ねてあるボウルを取り出してやるべきなのだが、取りやすい位置にぶら下がっているミルクパンを使うと手間が省けるのだという。
ならば取手は短くてよく、以前と同じ位置にぶらさげる穴かフックがついていれば事足りる。
方針が決まって、さっそく作業開始。外は雨模様で寒く、屋外でのDIY作業はもう難しい。玄関ホールでやった。
残材の箱から24×30の端材を探し出す。長さが10センチほどで手頃。小口を鍋のリベット穴にあてがうと、ビス4本で固定できそうだった。
鍋のカーブに合わせて小口をノコと紙やすりで微調整。固定は細いビスを使うつもりだったが、穴が小さすぎて入っていかない。穴を必要以上に広げたくないので、最終的には丸頭真鍮釘を使った。
(使用中に緩みが発生し、穴を広げてL=25の軸細ビスに全交換した)
壁にかける手段は、オーソドックスに7ミリのドリルで取手に穴を開ける。完成して壁にかけてみると、想像以上に可愛らしく収まっている。長い結婚生活の思い出がよみがえった。