2024年11月22日金曜日

外回りの最終冬準備

 路上から雪が消え、妻は自転車での用足しを再開。自転車の冬ごもり処置は、もう少し先になりそうだ。
 風もなく穏やかな日和のため、次なる寒波に備えて、外回りの最終冬準備をやった。

 軒下に置いて家庭菜園用の雨水を溜めてあった水瓶を空にし、さかさまにしてウッドデッキ下に収納。ウッドデッキ専用の外サンダルは外用収納箱内に片づけた。
 庭木の最終剪定をし、残っていたライラックの枝を細ロープでまとめて雪対策とした。西側空き地に残った雑木を切断。さらには、北西角の敷地境界に2Mの園芸用支柱を新たに立て、雪置き場の目安とした。



 今日で本格的な冬への備えは終了。ちなみに、除雪用スコップ2丁は外物置で常時スタンバイ状態にある。

2024年11月20日水曜日

断熱戸の効果

 以前から構想にあったが、冬期限定で窓の内側に仮設の断熱戸を設置してみることにした。
 場所は冬期に最も寒くなる2階寝室。W1650×H1100のペアガラス窓がついているが、窓直下の床温度が冬期は他に比べ、1〜2度低くなってしまう
 理由は寝室の下にある玄関ホールの温度。風除室がないせいで、冬は家中で最も温度が低い。その寒気が真上に位置する寝室にモロに影響してしまうのだ。

 対策として風除室を新たに設けることも考えたが、費用が馬鹿にならない。得意のDIYでやるのは、さすがに難しそうだ。
 玄関ホール天井(2階寝室床)にグラスウール断熱材を入れることも検討したが、その前にコスト的に安い寝室窓の断熱強化を試みることにした。


 事前に手持ちの半端材で試すと、明らかに効果がある。これに勇気を得て、ホームセンターで30ミリ厚の910×1820ポリスチレン断熱材(スタイロフォーム)を1,518円で購入した。
 軽くて加工しやすく、ある程度の強度もあって、窓の内側にはめ込むには絶好だった。

 厳密に採寸すると、窓内枠の寸法はW1650×H990。高さが80ミリ不足するが、幅の切り落とし分170ミリをやりくりし、隙間を埋めた。
 隙間充填分のパーツは左半分だけを上端にコーキング剤で固定。(グルーガンでも可能と思われる)右側上端部は取り外し用に固定せず、押し込むだけにした。

透過性があって、昼間はぼんやり明るい
着脱用にパーツを分けた右上端部

 3日間に渡ってテストしてみたが、外気温が真冬なみのマイナス3度まで下がった昨夜も、窓直下の床温度は他の部位と同じ温度をキープ。効果を確認した。
 ただ、期待していた窓結露は完全には止まらない。わずかな隙間から室内空気が窓側に入り込むせいで、テープ等で密封すれば収まるかもしれないが、昼間は外してしまうため、現時点では難しそう。
 冬が終われば断熱戸自体を使わなくなるが、軽いので簡単に床下にしまっておける。

 真冬にどうなるかは、要経過観察。最終的には玄関ホール天井にも断熱材を入れることになるかもしれない。1ヶ所限定の窓対策なので、灯油消費量が減るまでの効果はないと思われる。

2024年11月18日月曜日

寒さの本修繕ボラ

 最高気温が3度あたりから上がらず、真冬のように寒い1日だった。
 じっと家に閉じこもっていたかったが、こんな日に限って今年度10回目の本修繕ボランティアの日。真冬モードの防寒具に身を包み、普段通り9時半に地区センター図書室に入る。
 寒さのせいか、参加は私を含めてわずか2名。もっとも全員がそろっても4名だから、そう大きな違いはないが。

 遅れてもう1名がやってきて、計3名での作業となった。持ち越しの作業はなく、修繕棚に並んだ本を順に片づける。
 修繕対象の本は「破れ」「ページ外れ」「ページはがれ」などの名札がついて分類されている。前回が休日と重なった関係で1ヶ月ぶりの作業となり、多数ある対象本のうち、今日は比較的難易度の高い「ページ外れ」の本を重点修復することにした。


 絵本や文庫本、図鑑など、雑多な内容の本を集中的に作業。飛び抜けて修復が難しい本はなく、係員と相談することもなく、すべて自己判断で処理できた。
 休憩なしで2時間半作業を続け、10数冊あった対象本はすべて修理し終えた。

 帰宅後、暖かい餅入りウドンを食べたら急な睡魔に襲われ、珈琲タイムまで居間のベンチで午睡。睡眠不足を補った。
 その後、X(ツイッター)からの撤退を画策し、ユーザーが急増中の「Bluesky」のアカウントを取得。移行にむけていろいろと調べ、かなりほぐれてきた。これに関する詳細は後日。

2024年11月16日土曜日

カエデの幹を剪定

 天気が良く、気温も14度近くまで上がった。明日からはまた天候悪化の予報が出ている。冬にむけた外作業をするのに、今日を逃してはならない。すっかり落葉して枝だけになった庭木のカエデの剪定をやることにした。
 南東にあるカエデは最も高く、幹も太い。夏場はほどよく陽射しをさえぎってくれるが、枝が伸びすぎて隣地まではみ出しそうになるのが欠点。晩秋の剪定作業は欠かせない。


 今年は直径10センチ近くになった太い幹を切る予定だった。何年に一度かの大胆剪定である。
 非力な手持ちの折りたたみ式剪定ノコや木工ノコでは不安があり、木工用ノコ「ゼットソー」の刃だけを大型のものに交換して備えた。

ゼットソー300替刃 ¥1,042(ジョイフルAK)

 現状のゼットソー265より刃渡りが長く、刃厚や切幅、ピッチなども大きくて頑丈。手持ちの柄がそのまま使える利点もある。
 高所での作業となるため、ヘルメットを装着。直径3センチ以下の細い枝は通常の剪定ノコで切り払い、太い幹2本だけに新しいノコを使用。期待通りの切れ味で、簡単に終わった。
 調子に乗って西側隣地で腐って折れ、危険な状態だった太い雑木も切って地面の安全な位置に寝かせた。今日で冬が来る前に片づけるべき外作業は大きなヤマを越えた。

2024年11月11日月曜日

灯油消費昨年なみ

 今冬初めて灯油の配達を頼んだ。年4回決まった時期に給油する定番行事で、4/12に頼んで以来7ヶ月ぶりの給油。単価は前回と同じ104.5円/Lで、相変わらずの高値安定状態である。
 給油量は239.7L。昨年同時期の232.2Lに比べて7.5L(3.2%)上昇したが、昨年よりも給油間隔が2日長いことを考慮すれば、ほぼ昨年なみの消費量といえる。
 支払額は25,049円。今冬はあと3回給油の予定で、年間灯油代は今冬も10万円強となりそう。


 暖かい日を見計らい、やり残した冬への備えを少しずつ片づけている。西側空き地の雑木のうち、空き巣や強盗の目隠しになりそうなものは大半を根元から切り取った。
 自宅の庭木のうち、カエデの剪定だけは未着手。今年は成長し過ぎた中央の太い枝を切り取る予定。

 長く食卓を賑わしてくれた山東菜は、今年の暑さがほどほどだったせいか、ナメクジや青虫の食害にもめげず、まだまだ採れ続けている。
 9/12に蒔いた種は時期が遅すぎ、全く育たなかった。結果的に3度目の種蒔きは不要だったが、もし次回があるなら、8月中には蒔いておきたい。

2024年11月7日木曜日

初雪と梨ケーキ

 未明に急速な冷えを感じ、思わず外をうかがうと、いつの間にか雪が降っていた。道路や車にうっすらと降り積もっている。昨年より4日、平年より6日早い初雪である。
 雪はその後も断続的に降り続き、札幌アメダスでは7センチを記録。札幌北部に位置する我が家周辺の積雪はそれほどでもないが、気温は終日上がらず、最高気温が4度前後の真冬のような1日だった。


 タイヤ交換を始めとする冬への備えは万全だったが、あまりの寒さに外出する気にはなれず、終日暖房ボイラを点けて家にこもり、いただき物の梨を使って得意の梨ケーキを焼くことにした。

 過去に何度も作っていて、手順は慣れている。自分の過去ブログ記事を参考に、1時間ほどで焼き終えた。珈琲タイムに妻とさっそく食べたが、変わらぬ美味しさである。

2024年11月3日日曜日

雨の隙間にタイヤ交換

 文化の日前後は、例年冬タイヤへの交換時期だった。曇天だった昨日やるつもりが、体調がいまひとつでヤル気が起きず、1日順延。

 午前中は弱い雨が断続的に降り続く天気で、晴れ間を見計らい、サッカー中継を観終わった15時過ぎから意を決して作業開始。午後からは晴れる予報のはずが、始めた途端にシブシブと降り始めた。
 続けるべきか一瞬迷ったが、予報では明日以降も雨続き。その後は雪になるそうで、やるなら今日しかない。後輪側は車庫の奥にあたり、雨の影響はない。ひとまず後輪2つを交換して様子をみることに。


 過去のブログ記事を参照しつつ作業し、30分で後輪の交換は終えた。ここで15分休憩して珈琲タイムとする。

 休んでいるうちに雨はひとまず止んだ。やはり4輪とも交換したくなり、後輪の作業用に50センチほど前に出してあった車をギリギリまでバックさせ、また降り出しても雨の影響は最小限で済むよう設定。
 幸いにその後の雨はなく、30分で前輪の交換も終了。あたりが暗くなり始め、車庫内の照明を点け、状況次第では持ち越すつもりでいたタイヤの清掃と空気圧調整まで一気に終わらせた。合計所要時間は1時間15分。


 新聞の折込チラシをみると、タイヤ交換の外注費用は4本で6千円を超えるという。ついこの前までは1本500円ほどだったから、驚くような価格だ。
 爪水虫内服薬ネイリンの副作用と思われる息切れや不整脈に悩まされつつ、今年もなんとか自力で終わらせた。いつまでやれるかわからないが、車を運転している間は、極力自力でやりたいと思っている。

2024年11月1日金曜日

ネイリン服用終了

 降り続く雨のなか、2週間ぶりに皮膚科に行く。時に座れないほど混んでいる待合室が、雨のせいかガラガラ状態。待ち時間ナシで診察室に通された。

 医師の勧めで8/23から服用を始めた爪水虫の内服薬「ネイリン(ホスラブコナゾール)」だったが、4週間目に実施した血液検査でγ-GTPが93となり、治療開始前の41から大幅に上昇。腎機能数値(尿素窒素)もわずかに基準値を超えた。
 肝機能関連の副作用を示す重要な数値であるALT、AST、ALPは基準値内で、この時点で服用開始後8週間が経過。医師の判断により、服用は2週間限定で継続となる。


 8週目の血液検査の結果、γ-GTPはさらに上昇して129。大腸ガン&胃ガンの経過観察のなかで、しばしばγ-GTPの高さを指摘されていて、高いと消化器系の障害になるという。基準値は79で過去の最大値は88。ネイリンによる薬物性肝障害の疑いが濃厚だった。
 今日の診断で、爪の状態はじょじょに改善傾向とのこと。ネイリンの推奨服用期間は12週間だが、10週間となる今日をもって服用を打ち切ることが決まった。
 今後の方針として、2週間後に3度目の血液検査を実施予定。(服用中止後も肝機能悪化の可能性があるとか)爪の外用薬は肝機能に影響はなく、今後もしばらく継続となった。
 肝機能&腎機能障害とは別に、服用4週間を過ぎたあたりから、原因不明のめまいや息切れ、不整脈に見舞われた。調べてみると、ネイリンの副作用の可能性が高い。めまいは改善したが、階段を上ったり布団の上げ下ろしをした際の息切れや不整脈は続いている。

 10数年前に別の爪水虫内服薬を服用した際は、この種の副作用とは無縁だったが、1年ほど経って再発してしまった。より効果の強いネイリンは副作用も強いのだろうか。服用中止により、この種の副作用はゆっくりと解消されるはず。
 肝心の爪水虫は、爪が生え変わって効果が完全に現れるまで、丸1年は必要らしい。気長に待とう。

2024.11.9 追記
 服用をやめて1週間が経過。めまいや息切れは改善したが、不整脈はまだ残っている。

2024.11.22 追記
 服用を始めて12週目の血液検査結果が出た。γ-GTPは微増の139。服用をやめて2週間が経過し、前回までの急増傾向はなくなったが、まだ増えている。
 服用中止後まもなく、もとの状態に戻るには時間がかかると医師は言う。他の数値に大きな問題はなく、2ヶ月後に再度の血液検査をやって経過をみることになった。
 他の副作用は不整脈を含めてすべて改善した。

2024年10月27日日曜日

防犯センサーライト

「緊縛強盗」なる物騒な犯罪が日本列島を席巻していて、どうやら実行犯は素人らしく、手口は雑で強引。いつ我が家が襲撃ターゲットになるかわからず、夜もおちおち寝ていられない。  すべては書けないが、すでに起きている事件の手口を詳しく調べ、現時点で出来る限りの各種対策を講じている。  数日前には、自宅西にある空き地の雑草を完全に刈り取った。入居以来ずっと放置されている不在地主で、敷地境界から3メートルくらいは定期的に雑草刈りをやっていた。
 残った部分は雑草や雑木が伸び放題で、ときに背丈を超える。プライバシー確保になるため、あえて残しておいたが、空き巣や強盗の絶好の目隠しにもなっている。そこで剪定鋏やノコを使ってすべて撤去した。
 おかげで見通しは抜群によくなった。空き地向こうの道路からは丸見え状態となったが、防犯上はやむを得ない。


  今日は同じ西側にあるウッドデッキ上部に、人感センサーライトを設置した。
 最近の空き巣や強盗は玄関側ではなく、窓ガラスを破壊して侵入するケースが多いとか。高さの低い西側テラス窓周辺は、我が家で最も狙われやすい。侵入者を感知するセンサーライトがあれば、多少は気休めになるだろう。
 ネットで商品を絞り込み、手持ちのギフト券が有効に使えることから、近隣のケーズデンキに買いに行った。  売り場に行くと、商品がたまたまバーゲン対象になっている。会員カードの提示でさらに10%引きとなり、当初は1灯を買うつもりが、同じ予算で
2灯の商品が3,445円で買えた。  熟慮のすえ、電源はソーラー式や乾電池式ではなく、動作が安定している100Vコンセント式を選択した。ELPA:LEDセンサーライト ESL-SS412AC》  ・AC100V 消費電力8W(待機電力0.2W)電源ケーブル1.6M  ・明るさ 800ルーメン(400×2灯)  ・点灯時間 30秒(動きがなければ自動消灯)  ・IP44防雨仕様(ゲリラ豪雨や台風の雨が直接かかる場所は不可)
 一夜明けて取付工事をする。位置はウッドデッキ上のパーゴラ梁に決めた。  夏場は上部に遮光ネットを張るため、干渉しないよう梁下に小さなツーバイ材を付け足し、その上にビス止めする。設置高さは推奨値のデッキ床から2.5M。  夕方になるのを待ちかねて点灯テストを実施。800ルーメンは予想よりもはるかに明るくて驚いた。  センサーは赤外線式で、周囲の明るさと温度変化を検知して動作するという。検知範囲は水平距離10M、左右の角度は120度で、試した限りでは抜群の感度だった。おそらく野良猫が通っても動作するだろう。  昼間は動作せず、温度変化のないウッドデッキ上の回転式風力計や庭木の動きには反応しなかった。  実はウッドデッキ上のライトが経年劣化で壊れたばかり。人がいればずっと点灯しているので、DIY外作業やBBQが長引いたときの照明としても過不足ない。 《追記》  設置翌日にかなりの雨が降り、機能面でのトラブルはなかったが、調べてみると「数ヶ月でLEDが切れた」とのユーザー評価もあり、雨水等による湿気侵入が原因の可能性もあった。  そこで雨や氷雪の影響を軽減するべく、ライト上部にポリカ波板で奥行270の小屋根を設置した。両端はパーゴラに固定し、壁側は波板を巻き込んで雨雪の侵入を防ぐ。下から吹きつける風雨は防げないが、通常の雨雪なら問題ないはず。

2024年10月21日月曜日

簡単には休めない

 今年度9回目の本修繕ボランティアの日だった。前日は寒さのなか、路上イベントに終日参加して歌い、心身は疲れ切っていた。2日続きのスケジュールは体力的に厳しく、当初は休むつもりでいた。
 ところが諸事情により、今月からメンバーが3人も減って4人になったばかり。ボランティアとはいえ、落ち着くまで簡単に休むわけにはいかなくなった。考えたすえ、普段より30分遅れで図書室に向かう。

 考えることは他のメンバーも同じだったようで、4人全員が参加している。この日は前回のような教育実習生もいず、図書室には空きスペースが目立って寂しさが漂っていた。
 気を取り直して、持ち越している昆虫図鑑の修復を続ける。9月上旬から作業を始めてこの日が3度目の作業日。バラバラ状態だった本文はタコ糸と寒冷紗で強固に補強され、ボンド接着した表紙も完全に乾いている。


 固定していた大型木製クリップを外し、全体の様子を見る。気になっていた表紙と本文との境界部分は、ノド(谷間)に1ミリ強の隙間が発生していた。何らかの紙を貼って隠すべきか係員と相談。見開きに支障はなく、そのままでOKとの結論だった。
 補強タコ糸の微妙なはみ出しや表紙の小さな破れなどを修復して最終調整。難しい作業だったが、過去の作業経験と新しい自作道具も活きて、満足できる仕上がりだった。

 その後、絵本を中心に計7冊の本をまとめて修復。多くはノド(谷間)部分のページはがれで、パターン化された手順を淡々とこなす。
 12時で作業終了。気を張っていたせいか、体力的な問題はなかったが、帰宅して昼食をとったら急に睡魔に襲われ、延々3時間も惰眠を貪った。やはり相当疲れていたらしい。

2024年10月20日日曜日

寒さの路上イベント

 通算14回目となる自由参加型路上イベント「24市電前Live」に3ヶ月ぶりに参加した。
 前日からの長雨が午前中まで続いたが、午後からは晴れる予報。5月から始まったイベントは今回が今年度のラストで、ぜひとも実施して欲しかった。

 前回と同様に車は使わず、すべて公共交通機関を使っての移動。10時15分に徒歩で家を出て、最寄りバス停から順調に乗り継ぐはずが、肝心のバスが待てど暮せどやってこない。結局バスは9分遅れ、以降の地下鉄も1本ずつ乗り遅れることになる。


 到着はエントリー締切3分前の11時27分。この日は気温が10度前後と寒く、会場に音響はセットされていたが、人影は見えない。参加者が極端に少ないのか?と思いきや、広場の一隅に設置された古い市電内に人の気配がする。
 中に入ってみると、多くの参加者が寒さを避けてスタンバイしていた。私もギリギリでエントリーを済ませる。

 寒さにもかかわらず、この日の参加者は過去最高の22組。聞けば前回は雨で中止だったそうで、今年の締めくくりに参加したいという思いは、みな同じだったらしい。


 定刻の12時にスタート。トップ担当は代表のMさん(サキソフォン)が慣例だったが、この日はトリで演るという。代りのトップは、近隣でライブハウスを経営するプロ女性歌手の方が務めた。

 私のエントリー順は7番。昨年秋から数えて通算5度目の参加だが、およそこのあたりが居場所になりつつある。
 寒さのせいで、通りすがりの聴き手はゼロに近い。時折り陽がさすと市電内に退避していた参加者が広場に降りてきて、一時的なオーディエンスになるという感じで、聴き手自体は常に10人程度いた。


 私の出番は13時ごろ。「1組10分以内」という制限があり、ほぼ予定通りの進行である。
 直前の出演者がプロの方で、演奏が終わると会場から聴き手の姿が一斉に消えた。やりにくい雰囲気のなか、めげずに淡々と自分のペースで歌い始める。

 参加者の増加を見込んで、この日は曲数を2曲に減らして臨んだ。起承転結を考慮すると構成が難しくなるが、単純に「起」と「結」を想定。テーマを「夜」に決め、以下の2曲を歌う。

 「夜のバス」(フォーク)
 「グッドナイト・ベイビー(昭和歌謡)
 転換時間を減らすべく、今回は電子譜面をやめ、A5サイズの紙譜面を使った。風や雨対策を施し、会場の鋼製譜面台に一発で装着できる磁石つき譜面枠を自作して持参。想定通りに素早くセットできた。
 いざ歌い始めると、1週間前から黒豆茶で調整した喉は絶好調。聴き手もそれなりに増え始め、2曲目ラストの高音部ロングトーンもピタリ決まって、会場から掛け声もかかる。今年度の締めくくりとして、満足できる内容だった。


自作の紙譜面用磁石クリップ板

 この日はなぜか道外からのプロ参加者が多く、4〜5組はいたように思える。おそらくは近隣ライブハウスからの紹介だったのではないか。
 さすがはプロで、どの参加者も力量は確かなもの。間で演ずるアマチュア参加者との格差がやや目立った。今後も同じ傾向が続く可能性はあるが、イベントのコンセプトがあくまで「なんでもあり」の「自由参加型」なので、それも自然な流れか。

 別の特徴として、この日は弾き語りやインストを含めたギター演奏の比重が高かった。ギター以外の楽器系が3組、ボーカル系が2組という少なさ。大道芸系はゼロだった。
 他のイベントでも最近はギター系が圧倒的に多く、私もその例外ではないが、多様なパフォーマンスを観たい身としては、ちょっと寂しい。


 イベント進行と共に気温はじわじわと下がり、風もでてきた。14時ころには9度を記録。この時点での進行はまだ半分程度で、時間内の15時までに全員が演じ終えるのは、とても無理である。
 そうした事情のせいか、代表のMさんを含めた運営側の参加者2組が急きょ出演を取りやめた。最終的な参加者は20組に落ち着く。主催者ではないが、参加者が多いときは「1組1曲」などの制限を今後すべきかもしれない。
 寒さのせいか、自分の出番が終わるとふっと消えてしまう参加者もいたが、インナータイツやストール&帽子で防寒対策は万全。なるべくステージ前にいて、他のパフォーマンスを観るよう心がけた。
 衆議院選挙の公示直後とあって、イベント中に選挙カーが2台もやってきて音響がバッティングし、周辺が一時騒然となった。7番という早めの順番で気温低下や大音量の影響もなく演れ、ラッキーだった。

旧市電の窓越しから撮影

 あれこれあって、15時40分に20組全員が演じ終える。選挙カーの音が一段と大きくなり、広場周辺に動員と思しき人々も集まり始めた。代表の挨拶もそこそこに、イベントは終了となる。
 詳細は未定だが、来年度も同じ要領でイベント自体は続くことなりそう。サポーター等の各種対策が効いて、筋肉痛や関節痛も小康状態である。喉はまだ衰えていない実感があり、今後も体調と相談しつつ参加したいと考えている。

2024年10月17日木曜日

時を超えて再会

 関東在住の友人Tさんから連絡があり、北海道旅行に行くので会いたいが、都合はどうか?と打診があった。似た経緯で学生時代の友人夫婦が先週来訪したばかり。今月はこの種の話がなぜか多い。
 Tさんはサラリーマン時代の1年先輩で、同じ独身寮で2年を共にした。年はTさんが2つ上だが、なぜか気があって、部屋にこもってよく話したもの。
 結婚はTさんが先で、結婚式の受付を私が務め、翌年の私の結婚式には、今度はTさんが受付をやってくれた。結婚時の引っ越し荷物の搬送もTさんに頼んだ。

 私たちは社内結婚なので、妻もTさんをよく知っている。結婚後もTさんの家に2度遊びに行き、家族ぐるみの付き合いが続いた。互いの転勤先が偶然同じ時期に大阪となり、Tさんの家に招かれたこともある。
 私が会社を辞めて北海道にUターンしてからは年賀状だけの交流となり、70歳で年賀状を卒業してからは、それも途絶えた。
 1ヶ月ほど前に番号不明の着信があり、恐る恐る応対すると、それがTさん。なんと44年ぶりの会話で、娘夫婦と共に北海道にやって来るという。10月はスケジュールが詰まっていたが、予定を空けて備えた。


 宿泊先のホテルに私たちが行くことに決まる。先方の希望は午前中で、10時に着くとTさん夫婦がロビーで待ち構えていた。

 実はTさんが病気のため、数年前から車椅子状態だと電話で知った。44年の時を経て、互いの風貌は変わってしまったが、当時の空気感のようなものは変わっていない。
 持参のアルバムなどを見せあい、昔話を中心に懐かしく語り合ううち、あっという間の2時間が経過。Tさんは病気で言葉がやや不自由だったが、奥様がうまく通訳してくださり、会話に支障はなかった。
 話は尽きず、どこかで昼食でも…、となったが、フロントで訪ねてもホテル内レストランは高級なコース料理のみ。いろいろ調べて、地下1階にあるスパ(入浴)施設で、軽食がとれると知る。車椅子での移動にも支障はなく、そこで昼食をとることにした。
 靴を下足箱に入れたり、車椅子の車輪を清掃したり、男女別の移動経路をとるなどし、ともかくも簡単な昼食にありつけた。

 食事中も話は途切れず、44年の時間は簡単には埋まらない。店内が空いていたこともあり、延々2時間も長居してしまった。
 再開を約束して14時に解散。関東は遠く、互いに高齢者の域に突入している。悔いが残らぬよう、固く握手を交わして別れた。元気でさえいれば、また会う機会があるかもしれない。それは神のみぞ知る領域のハナシである。

2024年10月16日水曜日

紅葉狩誕生会

 10月は夫婦の誕生月で、何らかの形で誕生会をかねた紅葉狩ドライブをするのが恒例だった。
 ところが今年は10月の予定が例年になく詰まっている。紅葉の見頃は中旬で動かせず、天候とスケジュールを慎重に調整したすえ、3連休も終わった平日の今日やることに決めた。

 最初の行き先は、過去2度行った小樽銭函にある寿司店。テレビのクイズ番組で当たったすし券が使える店のうち、妻が最も気に入った店である。
 まずここで昼食を食べ、その後小樽の朝里峠経由で札幌の定山渓へと抜ける道で紅葉を楽しもうという考えだった。


 11時45分に出発。12時20分くらいに着いて、いつもの寿司ランチを食べる。この物価高のなか、値段は1,300円で変わらず、味も変わってないが、前回はカニだったネタが甘エビに変わっていて、ちょっと残念だった。
 苦手なハマチもあって、妻のだし巻き卵と交換。鶏唐揚げと海老天が食べ切れず、持参のジップロックで持ち帰ることにした。
 メニューを眺めるうち、珈琲が330円で飲めることを発見。なんと、ランチを食べた場合は110円になるという。今回はパスしたが、次回以降は利用すべきかも。


 13時10分くらいに退出。そのまま5号線を西に走り、小樽の手前で南に左折。久しぶりに朝里川に抜ける道道1号線を走った。
 標高が上がるにつれ、周囲の山々はどんどん染まってきて、紅葉はまさにピーク。未明には雨が降ったが、午後からは晴れる予報。走るうちに青空が広がって、絶好のドライブ日和となった。

 50分走って札幌国際スキー場に寄る。秋営業ということで、スキー用のゴンドラを使った紅葉見物をやっていたが、経費節約のため下から見るだけにした。レストランやカフェも同じ理由からパス。
 その後起伏とカーブの多い山道を慎重に走る。過去に同じ道を数回走っているが、これほどトンネルや橋が多いとは思わなかった。紅葉は今回が一番見事だ。


 道沿いのさっぽろ湖にある第4展望台に車を停めて休憩。4つある展望台のうち、最も広くて眺めがよく、トイレもある。
 ここで持参の珈琲を飲み、前日に妻が友人からいただいたドーナッツを美味しく食べる。いつもならどこかのカフェを利用するが、今回に限っては節約を旨とした。

 ここから一気に帰路につく。展望台出発は14時半で、途中でトライアルに寄って買物をし、日没となる17時前には自宅到着。この日の走行距離は120kmで、峠道の連続の割に、なぜか疲れはない。
 ガソリン代(推定600円)以外、お金はほとんど使わなかったが、充分に秋を堪能できた。

2024年10月13日日曜日

デッキ床板の交換

 カラリとした秋晴れで、雪が降る前の懸案事項のひとつだったウッドデッキ床板のメンテナンスを午後からやった。
 ウッドデッキは自宅新築直後の2000年に自作し、はや25年が経過した。南北両端には洗濯物干しポール、中央南側にはブロック造りのBBQコンロも設えてある。
 電動工具を使ったDIY作業全般や、漬物類の下作業、日々の洗濯物干しなど、用途は雑多。夏場は上部パーゴラに遮光ネットを張り、日射軽減にも役立っている。

 材料はすべて松で、風雨や雪にさらされて経年でどうしても傷む。これまで腐食した材料の交換を中心に、毎年のようにメンテナンスを行ってきたが、10年前から木材の防腐剤として木酢液を使い始めてからは、腐食の進行がかなり遅くなった。


 今年も雪解け後に状態を確認してみたが、床梁の固定に補強金物を使い始めたこともあって、積雪による大きなダメージはなかった。
 ただ、雨と夏の暑さで古い床板に傷みが目立ち始めた。涼しくなって腐敗菌の勢いも弱くなり、交換するにはいい時期かもしれない。

 木材価格の高騰で仕上がりの美しいKD材には手が出ず、安価な構造材(18×105ヌキ板)に電動グラインダーをかけて使うのが最近の傾向。今回も同じ手法で1820長のヌキ板2枚を先行して仕上げてあった。


 交換するのは応急処置でツギハギ状態の床板1枚と、床下点検用に設けた点検蓋の中の1枚。
 寸法に合わせて電動ノコで切断し、木酢液を原液のまま塗る。
(1回塗りでOK。製法によっては毒性の高い物質が含まれることもあるようです。試みる場合は各自の判断でお願いします)

 乾燥時間を使って対象の床板を外し、固定穴をドリル加工しようとしたら、点検蓋を支えるツナギ材(18×45胴縁)の腐食も激しい。この際、一緒に交換することにした。


 交換した床板の多くは廃棄処分としたが、一部がまだ使えそうだった。BBQコンロの蓋も同じ材料で作ってあり、調べると一部が傷んでいる。こちらのツナギ材(45×45タルキ)も腐食がひどく、同時に交換することにした。
 簡単に終わるはずが想定外の作業が発生し、1時間半を費やす。廃棄する材料は10Lゴミ袋に一杯となった。来年もまた何枚か換えることになりそうだが、緊急性の高い部分の処置は終えた。

2024年10月12日土曜日

ぼっち散歩

 日々の散歩で歩くコースは、さまざまな条件から適宜選んでいる。

 車や自転車が少ないことはそのひとつで、騒音や事故のリスクがあり、なにより交通量の多い道はリラックスできない。
 続いて人が少ないこと。「ぼっちキャンプ」というTV番組で、進行役のヒロシが「人の集まる場所にはテントを張りたくない」言っているが、気持ちは似ている。
 散歩の途中で顔見知りになった方と挨拶を交わしたりするのも悪くはないが、元来が孤独を好むタチ。躾の悪いワンコに突然吠えられたりすることもあり、できるならひとり静かに歩いていたい。


 土手沿いの道は各種条件に合致するが、悪路や雑草で歩きにくいことが多々あり、最近はあまり歩かない。
 川沿いに整備された遊歩道は簡易舗装されていて歩きやすいが、時間を選ばないと人やワンコに遭遇することが多い。

 現状でよく歩くのは、公道ではあるが遊歩道ではなく、農道に近い畑沿いの一般道。たまにやってくる車にさえ気を配れば、殺風景であっても、快適な「ぼっち散歩」を楽しめる。

2024年10月9日水曜日

旧友再会forever

 札幌近郊に住む学生時代の友人Tから突然の電話があり、1週間後に夫婦で遊びに行きたいが都合はどうか?と聞いてきた。10月はあれこれ忙しいが、うまい具合に当日のスケジュールは空いている。
 問題は時間で、私たち夫婦と違って先方は早起き。10時までにはやって来るという。
 普段は2時に寝て10時に起きるという気まま(自堕落)な生活。ボランティア活動や遠方ドライブの時には、意を決して2時間ほど早起きするが、今回も昼寝はパスして早めに就寝し、8時には起きて(これでも世間の相場より相当遅い)備えた。

 予定ぴったりの10時に来訪。実は1年前には、私たち夫婦が先方の家に遊びに行っている。T夫婦が我が家にやってくるのはコロナ禍前の2019年夏以来で、5年ぶりのこと。前回と比べて、ずいぶん住宅が建て込んでいると驚いていた。
 互いに結婚前から50年以上も交流が続いている旧知の仲である。懐かしい昔話やいまの暮らしぶりなど、話は延々尽きない。あっという間に2時間が経過。
「長居はしない」が暗黙のルールで、話し足りない部分もあったが、「健康でいればまた会えますね」と約束して別れた。

 私たち同様にT夫婦もまた、いろいろな病気を抱えている身。いつ何時、交流が途切れてしまってもおかしくない年頃だ。
 前回会ってまだ1年しか経ってないが、「元気で会えるうちに会っておこう」と、おそらくTも考えたに違いない。その判断はおそらく間違っていない。

2024年10月7日月曜日

ボラ活動の曲がり角

 今年度8回目の本修繕ボランティアの日。休日が入って、1ヶ月以上も間隔が空いた。前回からの持ち越し作業があり、早めの9時20分に図書室に到着。メンバーは4人と少ない。

 作業前に係員のAさんから「残念なお知らせ」がある。年度初めに7人いたメンバーのうち、今月から3人が抜けるという。それぞれ仕事や家庭の事情があるらしいが、結果として残るメンバーは4人。年度途中ということで、来期まで新規募集はしないという。
 活動が3年目に入り、当初は10人いたメンバーもじょじょに減り始めた。ボランティアという性質上、活動を続けるか否かは、あくまで個人の意思である。活動そのものが曲がり角にきているのかもしれない。


 気を取り直し、前回手掛けた作業を継続する。ページがバラバラに外れた昆虫図鑑を分解して整え、背の部分にノコで切れ目を入れてボンドとタコ糸で補強してあった。
 ボンドは完全に乾いていて、大型木製クリップを外して厚みを計測する。前回同じ補修をやった際には大型木製クリップがなく、Cクランプを使ったことで背が膨らんでしまったが、今回は作業前の厚み28ミリにピタリ収まっていた。


 次なる手順として、補強に使ったタコ糸を端から10ミリ長で切り、端部を千枚通しの先を使って丁寧にほぐす。
 続けて寒冷紗を背の長さ分だけ幅50で切り、本体の幅をマーキングしたのち、背にボンドを塗って接着。本体から両側11ミリずつはみ出た部分に、端部処理したタコ糸をスクレイパーで放射状に広げながらボンドで接着した。

 本文の処理はこれで終わり、ボンドの乾燥を待つ時間を利用し、他の本を2冊修復する。いずれもページのノド部分の剥がれで、作業としては難しくない。


 この日は10時から養護学校生徒の教育実習が入ることになっていた。作業の合間に自己紹介や挨拶を交わす。
 16歳の男性で車椅子使用だが、工業系のコースを選択しているとかで、本修繕作業は係員の指導で手際よくこなしていた。

 1時間で昆虫図鑑のボンドがほぼ乾き、最終工程となる表紙の接着へと進む。
 本文の背と表紙側の両方にボンドを塗り、センターと天地がずれないよう慎重にセット。左右にはみ出した寒冷紗は表紙と見返しの両方にボンドを塗って差し込んだ。
 本文の小口に多少の不揃いがあり、紙ヤスリで調整。表紙にも微妙なズレが発生したが、ボンドが硬化する前に引っ張って修正。ただちに大型木製クリップで固く止めた。
 次回活動日に状態をみて微調整するかもしれないが、ひとまず表紙づけまで一気に終わらせた。


 教育実習生の活動が12時までのため、その後もつきあって2冊の本を修復する。
 メンバーが減って修理対象の本は棚に山積み状態。しばらくは現メンバーの負担が増えそうだ。
 

2024年10月5日土曜日

目覚まし時計の修復

 34年前(1990年)に長崎屋で購入し、ずっと故障知らずで働いてくれたCASIO製のデジタル式目覚まし時計の動作がおかしくなった。使っているのは妻だが、極端に遅れ始めたと訴える。
 確かめると液晶表示は正常だが、4時間以上も遅れている。深夜にいったん止まり、また動き出したのか?
 まずは電池切れを疑い、テスターで電圧を計測。すると単3電池の2本とも1.35V前後あって、時計を動かすには充分な電圧である。時間を合わせ、しばし様子をみることにした。

 数日経って、また同じ現象が起きた。やはりどこかがおかしい。以前に別のデジタル式目覚まし時計の調子がおかしくなり、内部の接点類を清掃することで復活したことを思い出した。
 過去のブログを参考に、同じ手順で分解&清掃を試みる。今度こそビンゴのはずだったが、一晩でまた同じ現象が起きてしまった。


 内部集積回路のどこかが故障しているのか?34年も使ったのだから、とっくに元はとっている。買い替えを覚悟して、代替品を見繕う。同等品が600〜1000円で手に入ると知る。

 ひとまずトイレに置いてある時計で代用することにしたが、どうにも納得がいかない。未練たらしくもう一度分解してみたら、なんとしたことか、内部集積回路から電池ケースをつなぐケーブルのうち、ケース側1本のハンダ付けが緩み、脱落寸前。切れたり点いたりする現象と一致する。原因はこれだった!
 さっそくハンダ付けの修復を試みるが、ケーブルが細くてやりにくい。失敗を重ねるうち、回路側のハンダ付けまでがとれてしまった。夜が深まって手元がおぼつかなくなり、継続を断念した。


 翌日になって明るい窓辺で作業再開。失敗の連続で既存のケーブルが短くなり、太めのケーブルに交換することになる。ハンダ付けのコツがいまいちつかめず、ネットで調べてわかりやすいサイトを発見

 およその要領は以下の通り。(貴重な情報に感謝します)
「ハンダゴテを5分温める」「コテ先を清掃する」「接合部を4秒温める」「ハンダを接合部に2秒送る」「ハンダを離し、1秒後にコテ先を離す」

しぶとく復活した目覚まし時計

 最初に回路側から始めたが、接合部が動かぬようケーブルを養生テープで仮固定したこともあり、今度は一度で成功。電池ケース側も同じ要領でうまく接合できた。
 何度も失敗したせいで、集積回路を傷めた可能性もあり、祈る気持ちで電源を入れてみると、一発で起動して胸をなでおろした。

 2日がかりの作業に手こずったが、ひとまず買い替えは回避。果たしてどこまで使い続けられるのか、イノチとの競走になりそうだが。