2023年4月29日土曜日

卵が手に入らない

 最近になって卵がスーパーの店頭から消えた。発端は3〜4月に千歳市の養鶏場で起きた鳥インフルエンザ。殺処分となった鶏は3ヶ所合計120万羽で、北海道全体の2割に当たるという。
 価格もじわじわと上がり、1パック200円台は普通。多少高くても店頭にあれば買えるが、とにかく並んでいないのだ。
 入荷しないわけではなく、どうやら早い時間帯に売り切れてしまうようだ。まさに「奪い合い」状態で、かっての米騒動を思い出させる。

 麺類やおかず、スープやケーキ作りまで、卵のない食生活は考えられず、夫婦2人で週に1パック(10個)は食べる。最近は料理で使う際、「卵を使っていいですか?」と妻におうかがいをたてるほど。


 2日前、ついに卵の在庫がゼロになった。数カ所のスーパーを妻が回ったが、どこも売り切れだったという。緊急事態なので、昨日は自転車の鍵を買うついでに、午前の早い時間帯から卵を探して車で回った。

 まず、地元の大手コンビニに行く。スーパーではなく、卵入手の穴場と思っていたが、10時の時点で売り切れていた。価格は10個で360円ほど。かなり高価だが、それでも売り切れる。
 妻の提案で、イオン系のスーパー「ザ・ビッグ」に回ってみることにした。2日前の昼近くにも行ったばかりで、そのときは売り切れていた。だが、今回は時間が早い。
 スーパー前で妻を降ろし、私は連休に備えてガソリンを給油しに行く。戻ってスーパーで合流すると、一人1パック限定だが、かろうじて買えたという。価格も200円ほどで、この時期にしてはリーズナブル。これで1週間しのげる。
午前の早い時間帯に、大手スーパーに行く」どうやらこれが卵を首尾よく入手するポイントらしい。

 調べてみたら、鶏は生まれてから120〜150日くらいで卵を産み始めるという。鳥インフルによる北海道の卵不足が解消されるのは、順調にいっても秋以降か。
「供給量が元に戻るまで1~2年はかかる」という別報道もある。卵狂想曲は当分続くと考えたほうがよさそうだ。