2023年4月3日月曜日

本の修繕と家の修繕

 新年度最初の地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。
 折しも土台&柱の腐食補修作業の真っ最中で、前日から仮設の柱を設置し、最後の腐食部分撤去にとりかかっていた。一刻も早く終わらせたかったが、新年度早々に活動を休むのも考えもの。事情を話して短時間で済ませるつもりで出かけた。

 いつもより早めの10時に到着。参加者は私を含めて7人。係員に右手中指に巻いた絆創膏を目ざとく見つけられる。自宅の補修工事で作った傷だったが、説明のついでに、この日は早めに帰る旨を告げた。
(ボランティアの作業時間は各自の都合に任されている)


 まずは2回連続で手掛けている絵本修理の最終仕上げをやる。
 バラバラだった本文と表紙は補修を重ねてきれいに仕上がっていた。今日は表紙と本文の間に透明テープを貼り、タコ糸で綴じた部分がほつれない措置を施すこと。

 簡単に終わって次の作業に取りかかる。表紙が外れかけている対象本が2冊あったが、今日は時間がない。作業方針を検討するうち、新刊文庫本の透明ブックカバーかけが別にありますよ、と係員が言う。
 前回もそうだったが、ブックカバーかけは苦手。ましてや新刊本である。時間に余裕のない状況では、前回のような小さなミスをしかねない。結局は回またぎ覚悟で、古い本の補修をすることになる。


 本文は問題ないが、表紙の傷みが激しい。同じ本を別の図書館から取り寄せ、表紙のカラーコピーをとって完全交換する案もあるという。
 ただ、カラーコピーは用紙の厚みとインク退色の問題があり、賛成できなかった。現状の表紙の裏に糊をつけたクラフト系補強紙を差し込み、最後に透明カバーを天地だけに貼るという補修案に落ち着く。

 以前に似た補修をやったことがあり、クラフト紙は色違いを常に用意してあった。表紙に似たグリーン系を使って作業。大きな問題なもなく、比較的短時間で作業を終えた。
 11時15分で退出。あわただしいが、ある程度のことはやれた。

補修作業中の玄関は修羅場状態

 帰宅後、ただちに土台&柱の腐食補修作業の開始。本に比べてこちらは規模が格段に大きく、手間や時間もかかる。
 腐食部分の大半は撤去し終えていて、細部をていねいに除去し、ホウ酸溶液で全体の洗浄を施す。新しい土台の切断と基礎ボルト用の穴あけ加工を行い、ホウ酸溶液に浸して防腐対策を徹底した。

 作業中に雨水侵入の元凶部分を発見した。腐食の最も激しい土台水切とドア周囲枠の鋼板接点部で、防水コーキングが施されていない。これでは雨水が入り放題である。
 原因がはっきりしたので腐食部の対処作業と併行し、侵入部を内外から防水コーキングで完全にブロックする対策を検討中。