昨日の午前、「キッチンタオルが安い」といってスーパーに自転車で出かけた妻が、自転車の鍵を落としてきた。スーパー2店のほか、皮膚科医院や地区図書館にも寄っていて、最後に行った店まではあったという。用事が多すぎて、注意力が散漫になったのか。
帰宅後に来た道を再度戻り、道端を丹念に探したが、見つからなかったとションボリ戻ってきた。2千円近くもしたロック式の高価な鍵だったので、拾った誰かに持ち去られたのだろう。
妻の自転車に関しては過去にさまざまなトラブルがあり、単純に盗まれたことが2度。地下鉄駅に自転車を停めたあと、階段か通路に鍵を落とし、そのままパートを終えて戻ったら、自転車が消えていたという苦い経験もしている。
15年使った強固なU字ロック鍵が解錠できなくなり、車に積んで持ち帰って電動グラインダーで切断したこともある。自転車とその鍵をめぐるトラブルは枚挙にいとまがない。
私がそろそろ免許証の自主返納を考える年齢に差し掛かったのと同じく、妻も自転車を返上すべき時期なのかもしれない。この4月からは自転車のヘルメット着用が義務化され、わずらわしさが増している。
若い頃には自転車で日本一周もやり遂げたが、20年くらい前から自分用の自転車は廃棄し、たまに借りていた妻の自転車にも、最近はほとんど乗っていない。同じ距離でも、自転車より歩くほうがメリットが多いと知った。
しかし、妻はまだまだ自転車に執着するつもりのようだ。過去の鍵トラブルが頭に染み付いているせいか鍵なしで乗る気はなく、今日は車で鍵を買いに行った。
ねらいはホームセンターではなく、100均ダイソー。ひとまず盗難抑制くらいにはなるだろう、という程度の安価な鍵でいいのでは?とアドバイスした。
以前と違って駅に長時間停めておくことは考えられず、買物や図書館、病院での短い駐輪である。盗難リスクは格段に下がっている。
最寄りのダイソーに行ってみると、ワイヤーが太くて強固な300円の品は置いてなかった。春到来で売り切れてしまったのか。
やむなくワイヤー直径が7ミリと脆弱な110円の鍵を購入。番号式もあったが、安価な品は簡単に解錠されてしまう。番号を忘れてしまう可能性もあり。これまで同様に、安全性でやや勝る鍵式を買った。
妻は高価なU字ロック鍵に未練があるらしいが、再び落とす可能性があり、賛成はできない。