2023年4月17日月曜日

本修繕と学習机の改造

 新年度2度目の地区図書館、本修繕ボランティアの日だった。日中の気温が3度くらいまでしか上がらず、冬のような陽気。長引く自宅補修工事のせいか腰の調子が思わしくなく、無理せず車で出かけた。
 到着は10時半。参加者は私を含めて8名で、すでに作業を終えて帰った方もいた。

 待ち受けていたのは、ページがバラバラになった四文字熟語系の本。修理を重ねた痕跡があり、分離したページが不規則にズレている。
 方針としてページの不揃いをまず整え、背の部分にノコで刻みを入れて糸とボンドで補強しようというもの。前回手掛けたタコ糸でとじる手法とはまた異なり、初めて手掛ける補修だった。


 以前にネット上で同じ補修方法を見た記憶があり、いつもやっている木材のDIYと似た部分もあって、なんとかやれそうだった。
 まずバラバラになったページを整える。過去の補修で残った透明テープを剥離液ではがし、背の部分についたボンドは切り落とす。何度も繰り返し、ようやく凹凸のない状態で全体をそろえることができた。

 いよいよ刻みを入れようとしたが、肝心のノコがないと係員が言う。カッターでの代用を提案されたが、カッターでは溝が狭すぎる気がした。そこでノコを取りにいったん自宅に戻ることにする。
 帰ったついでに、保存してあった資料から、ノコを使った補修手順を再度見直した。


 図書室に戻ると、なぜかノコが机に置いてある。倉庫を探したら見つかったらしい。私のノコより小ぶりで本には向いている。こちらを使うことにした。

 ページを小口と地の部分でそろえ、自宅から持参した板とCクランプで強固に挟み、背の部分をノコで切ろうとしたが、どうしてもズレてしまう。思いついて小口を目玉クリップで仮固定してみたら、ようやく安定した。
 およそ15ミリほどの間隔で、深さ2ミリ程度の刻みを慎重に入れてゆく。ズレないよう、別メンバーの助けを借りた。
 刻んだ溝に糸を2本入れ、ただちに強力ボンドで固定。ボンド固定は係員がやってくれ、つまりは3人がかりの作業である。


 ボンドが固まるまで1日は動かせず、その状態のまま自宅に持ち帰ることになった。
 糸が固まったのち、自宅で背全体に補強用の寒冷紗布を接着して、次回の作業時に持ち込むことに決まる。これにより、計2回の作業で全体の補修が終わるはずだ。
 帰路にスーパーやコンビニで用事を済ませ、家に戻って昼食をとったら、どっと疲れが出た。そのまま1時間ほど午睡を決め込む。

既存の机の脚に木製キャップをかぶせる
ちょっとゴツいが、安定している

 起きてオヤツを食べたのち、4日前に完成した孫娘の学習机を9センチ高くする木製パーツをセットしに長男の家に行く。メールの打合せだけで作ったが、やってみると現物とピッタリ合ってうれしくなった。
 雨にミゾレも混じる悪天候のなか、精力的に動いて予定していた用事をすべてこなせた。